Michael's next plan その2
前回の続きです。
フランク氏のインタビューからは、マイケルの名声を利用しようとする気持ちなど微塵も感じられず、ただただ、彼が残した、おそらく世界が予想もしていなかったマイケルのクラシック楽曲たちを、大切に、そしていつか日の目を見る日が来れば喜んで協力しようというフランク氏の誠実さがあらわれているように思えて、だからこそそこで語られているマイケルの、自分のやりたかったことの協力者に対して素の自分を出している様が、ほほえましく愛おしく感じられます。
犬が苦手なマイケルが、ずぶぬれのワンちゃんのぶるぶる!を警戒するところは「あーあ、かわいいんだからなぁ、もう!」みたいな感じになりません?w
そして、自分が好きなエルマー・バーンスタインの話題をしていて、自分の好きな「荒野の7人」をフランクさんも好きだと知って、嬉しくなって子供のようにその歌を大声で歌うところも。
なんて無邪気なんだろう・・かわいすぎ^^
そしてパリスちゃんとのやりとり。
マイケルを笑顔で見上げるパリスちゃんの澄んだ大きな瞳と、彼女を見やるマイケルの伏目がちな優しい視線がイメージできて、ここで涙腺は完全に決壊です。
こんな時いつも思うことは、こんな何気ない、普通の幸せな家族の会話は、本当ならもっともっと続くはずだったのに・・ということ。
穏やかでゆるやかに流れる素朴で幸せな時間・・それらが確実にマイケルたち家族のもとにあったことを、このインタビューで確認できて安堵すると同時に、それはあまりに切なすぎてあらたな涙を誘ってしまいますけれど。
マイケルがクラシック好きだというのは、彼の著作「Moon Walker」でも書いてらしたし、過去記事で少し書いたブレット・ラトナーとのインタビューごっこでも語られていますし、他のインタビューでもチャイコフスキーのアルバムのような完成度を目指して「Dangerous」を作った、とか話していますし、昔から結構どこでも話していますから、ファンの中では周知の事実であったけれど、自身でアルバムを出すつもりだったとは。
ここでは出てきませんが、「HIStory」の冒頭に流れるのもクラシック、モデスト・ムソルグスキーの「キエフの大門」ですしね。
前回出てきたアーロン・コープランドの「市民のためのファンファーレ」もそうですけれど、マイケルはこういう壮大で荘厳な曲を使うのがうまかったですね。
彼は「King」という自身がアイコンであることを充分理解したうえで、あえてその気高さを象徴する演出をしていたのでしょうが、ある意味本当に「愛」で世界を統治する君主(独裁者と言う意味ではなく)として様々な愛のメッセージを込めた曲を創っていたのかもしれません。

わたしはもともとチャイコフスキーは好きだったのですが、この記事のおかげでさらに多くのマイケルお気に入りの曲を聴けて、新たに教養が深まったような気がします。
彼に影響され、それまで縁がなかった種類の音楽や美術、いわゆる芸術の扉を開けた、あるいはさらに深く興味を持つようになった人は多いでしょうね。
ドビュッシーの月の光、アラベスク1番はわたしも大好き。
マイケルのおかげでドビュッシーが好きになり、彼を足がかりに同じ印象派の、こちらは絵画ですがクロード・モネが好きになり、みたいに自分の内面が豊かになっていくのはとても幸せな事です。
マイケルのクラシックアルバム。
きっときれいな曲たちなんだろうな・・
「The Lost Children」「Child hood」「You Are My Life」
書きながら思い浮かんだのですが、わたしはこれらの曲の美しさが本当に好きで、子供のためのアルバムって、これらの曲よりも可憐で無邪気で美しいメロディなんだろうなと思えば思うほど、絶対に聴きたい!と思うのですが。
そういえば、プリンス君が2歳ごろ、まだINVINCIBLEが出る前に、「The Lost Children」を子守唄のように歌って聴かせていたというのをどこかで読んだような気がしたのですが・・
ま、それはわたしの妄想の思い込みだったとしても、「The Lost Children」の歌詞は切ないものですがメロディは十分子供のためのエチュードとして通用する曲だと思うのですが^^
本当にマイケルの創るメロディは、心の琴線に触れ、様々な感情を呼び起こす魔法です。
でもあの時期に同時進行でこんなに計画があったとは驚きました。
と、同時に、やっぱり彼の目は未来に、決して後ろを向くことなく下を向くでもなく、前に前に向いていたのだと。

彼が50回と言う回数を自分から望んだとはやっぱり思えませんが、少なくともロンドンをやり遂げる事は、彼が意図せず取り上げられたさまざまなもの・・たとえば
みんなに与えたくても、与える場を奪われ
大切にしていたささやかな安住の城も奪われ
何よりも勝手に着せられた汚名によって、子供たちに手を差し伸べる機会を奪われ
そしてはたき落とされたkingの王冠・・
それらを取り戻すためのチャンス
だと思ったのでしょうか。
仮に逃れられない苦痛や重圧、苦しみを取り除くために何かの助けが必要だったとして
でもその方法は本来ならとるべき方法ではないとおそらく彼もわかっていて
でもそうまでしても、そこまでしてでも、やり遂げたかった事
つい先日ジュリアンズ・オークションが、またもやキャロルウッドのホルムビーヒルズのマイケル邸に置かれていた家具などのオークション開催を発表し、室内の写真がニュースで流れました。
幸いな事に彼のベッドがオークションのリストに入ることはないとのことで、少し安心しましたが。
寝室のアンティークキャビネットの鏡に彼が(多分リップで)書いた文字が。
TRAIN, perfection, March April. FULL OUT May
練習、完璧に、3月4月 全力で、5月

練習、完璧に、全力で
絶対やり遂げる
絶対成功させる
全力で
完璧に
最高の
だからそこへ到達するために
ゆっくり時間をかけていられない
今は日が迫って来ているから仕方ないんだ、でも
これを成功させれれば
無事にやりおおせれば
きっと自分の決めたある一定のゴール地点までくれば
もう頼る必要もない
そしてUnbreakableでInvincibleな自分にまた
そんな風にあの日々をひとりで戦っていたのだろうか

などとふと思ったりしてしまいます。
もちろんいつもの勝手な妄想ですが。
あの日の1週間前、シュガーフットを始めとするミュージシャンたちは、(おそらくダンサーも)マイケルとの契約を3年延長したそうです。
それは、マイケルとのグレート・アドベンチャーがロンドンで終わるのではなく、さらに未来へ長く続く事を指していたのです。
マイケルの目は前を向いていたから
奪われたものを取り戻し、新しくて斬新な何かをパイオニアとして何の憂いもなく思いきり創りだそうとしていたから
プリンス・マイケルとラヴェル・スミスのインタビューはこんな風に終わっています。
-----------------------
マイケルはどんな風に人々の記憶に残りたいと思っていたのでしょうと聞かれて
スミス: おわかりだろうけれど、いつだって彼がファンや聴衆に送り出したものは間違いなく独創的だった、と。革新的だったとね。彼は人に真似られることは気にしていなかったけれど、いつも自分はそれをする最初の人(先駆者)でいたかったのです。
プリンス: 僕は彼がやりたいことなら何でも賛成するつもりでした。彼は最高でありたかった。彼自身はもちろん、バックダンサーたちも、ミュージシャンたちも、照明だって、機材の部品にいたるまで、全部が最上でなければってね。
スミス: カメラもね。あらゆるものにふさわしい動きというものがある。僕は彼がこの言葉を使うのが好きで。正しいカメラの動き。正しい光の当て方。僕が彼から教わったのはこういうことなんです。
-----------------------
誰もやっていない新しいものを
誰も成し遂げていないなにかを
最高の自分が
最高のできばえで
カウボーイのSFを作り、ギャングスタ映画を作り、POPアルバムだけではなく子供のための曲を書き、新しいインストゥルメンタルのアルバムを作り、わが子らと一緒に世界を回り、子供病院を作り、子供たちに手をさし伸ばし、それからもっとファンをびっくりさせてもっともっと喜ばせて、現実を忘れる最高な夢の時間を沢山作ってあげて、そしてそして・・
そして
彼は天使に抱かれていってしまった
それはさながら
やりたい事だらけで時間も忘れて遊びに没頭し
まだまだ遊びたいけれど疲れてしまって首をこくこくしはじめて
それでも積み木を手から離さずうつらうつらする子供を
ベッドでぐっすり寝かせようとママが優しく抱きあげるように

そのとき
彼の手からこぼれおちた積み木
そのひとつがオーケストラ編成されたマイケルのクラシックなのだとしたら
いつか完成されて聴けることをただ祈って待とうと思います。
彼の手によってその積み木がきちんとした大きなお城や車に積み上げられ形作られることはないけれど
マイケルが握っていた積み木なのであれば
やっぱりわたしはその積み木を見てみたいと思います。
先に書いたオルテガのお話。
マイケルと企画していたLegs Diamond、それに長編のThriller3-D映画。
昨年、Thriller3-D映画の監督にオルテガが決定した、というニュースが流れました。
当時は少しオルテガに対しても若干懐疑的になっていたので完全にスルーしていたのですが、今はマイケルのやりたかった企画を、同じするならやはりオルテガ以外いないなと思えてきました。
インタビュー内で彼はまだほんの初期段階のプロジェクトだし、どうなるかまだ全然わからないとした上で、こう言ってくれているから。
「僕はマイケルの思い出や作品を台無しにするようなことは断じてしないよ」

これもある意味、マイケルの積み木。
どうなるかはわからないけれど、オルテガを信じて待とうと思っています。
いろいろな人が彼の思い出を口にして、彼にまつわる本や映像を出してくるけれど、そのどれもがマイケルのすべてを投影したものではなく、あくまでその人の目に映ったマイケルであり、その人が記憶しているマイケルで。
それは嘘ではなくて、でもすべてでもなくて。
嘘ではないけれど真実ではないことなんて、この世には山ほどあるわけで。
そして本当のことであっても知らせるべきではないことだって。
そんな中から、わたしはあくまでわたしの感受性やセンサーにその人のマイケル愛を(決して誉めそやす事ではなくて)感じるものだけをこれからも選んで、受け入れていくしかないわけで。
それでもこれから何があろうとも
どれほど傷つけられても決してぶれることのない毅然とした信念を支えた、彼の気高く美しく、そしてどこまでも純粋で優しい慈しみ深い心
それはいくら泥にまみれようが絶対にくもらないことを
わたしたちは知っているのですから。
それだけはまぎれもない真実なのですから。
フランク氏のインタビューからは、マイケルの名声を利用しようとする気持ちなど微塵も感じられず、ただただ、彼が残した、おそらく世界が予想もしていなかったマイケルのクラシック楽曲たちを、大切に、そしていつか日の目を見る日が来れば喜んで協力しようというフランク氏の誠実さがあらわれているように思えて、だからこそそこで語られているマイケルの、自分のやりたかったことの協力者に対して素の自分を出している様が、ほほえましく愛おしく感じられます。
犬が苦手なマイケルが、ずぶぬれのワンちゃんのぶるぶる!を警戒するところは「あーあ、かわいいんだからなぁ、もう!」みたいな感じになりません?w
そして、自分が好きなエルマー・バーンスタインの話題をしていて、自分の好きな「荒野の7人」をフランクさんも好きだと知って、嬉しくなって子供のようにその歌を大声で歌うところも。
なんて無邪気なんだろう・・かわいすぎ^^
そしてパリスちゃんとのやりとり。
マイケルを笑顔で見上げるパリスちゃんの澄んだ大きな瞳と、彼女を見やるマイケルの伏目がちな優しい視線がイメージできて、ここで涙腺は完全に決壊です。
こんな時いつも思うことは、こんな何気ない、普通の幸せな家族の会話は、本当ならもっともっと続くはずだったのに・・ということ。
穏やかでゆるやかに流れる素朴で幸せな時間・・それらが確実にマイケルたち家族のもとにあったことを、このインタビューで確認できて安堵すると同時に、それはあまりに切なすぎてあらたな涙を誘ってしまいますけれど。
マイケルがクラシック好きだというのは、彼の著作「Moon Walker」でも書いてらしたし、過去記事で少し書いたブレット・ラトナーとのインタビューごっこでも語られていますし、他のインタビューでもチャイコフスキーのアルバムのような完成度を目指して「Dangerous」を作った、とか話していますし、昔から結構どこでも話していますから、ファンの中では周知の事実であったけれど、自身でアルバムを出すつもりだったとは。
ここでは出てきませんが、「HIStory」の冒頭に流れるのもクラシック、モデスト・ムソルグスキーの「キエフの大門」ですしね。
前回出てきたアーロン・コープランドの「市民のためのファンファーレ」もそうですけれど、マイケルはこういう壮大で荘厳な曲を使うのがうまかったですね。
彼は「King」という自身がアイコンであることを充分理解したうえで、あえてその気高さを象徴する演出をしていたのでしょうが、ある意味本当に「愛」で世界を統治する君主(独裁者と言う意味ではなく)として様々な愛のメッセージを込めた曲を創っていたのかもしれません。

わたしはもともとチャイコフスキーは好きだったのですが、この記事のおかげでさらに多くのマイケルお気に入りの曲を聴けて、新たに教養が深まったような気がします。
彼に影響され、それまで縁がなかった種類の音楽や美術、いわゆる芸術の扉を開けた、あるいはさらに深く興味を持つようになった人は多いでしょうね。
ドビュッシーの月の光、アラベスク1番はわたしも大好き。
マイケルのおかげでドビュッシーが好きになり、彼を足がかりに同じ印象派の、こちらは絵画ですがクロード・モネが好きになり、みたいに自分の内面が豊かになっていくのはとても幸せな事です。
マイケルのクラシックアルバム。
きっときれいな曲たちなんだろうな・・
「The Lost Children」「Child hood」「You Are My Life」
書きながら思い浮かんだのですが、わたしはこれらの曲の美しさが本当に好きで、子供のためのアルバムって、これらの曲よりも可憐で無邪気で美しいメロディなんだろうなと思えば思うほど、絶対に聴きたい!と思うのですが。
そういえば、プリンス君が2歳ごろ、まだINVINCIBLEが出る前に、「The Lost Children」を子守唄のように歌って聴かせていたというのをどこかで読んだような気がしたのですが・・
ま、それはわたしの妄想の思い込みだったとしても、「The Lost Children」の歌詞は切ないものですがメロディは十分子供のためのエチュードとして通用する曲だと思うのですが^^
本当にマイケルの創るメロディは、心の琴線に触れ、様々な感情を呼び起こす魔法です。
でもあの時期に同時進行でこんなに計画があったとは驚きました。
と、同時に、やっぱり彼の目は未来に、決して後ろを向くことなく下を向くでもなく、前に前に向いていたのだと。

彼が50回と言う回数を自分から望んだとはやっぱり思えませんが、少なくともロンドンをやり遂げる事は、彼が意図せず取り上げられたさまざまなもの・・たとえば
みんなに与えたくても、与える場を奪われ
大切にしていたささやかな安住の城も奪われ
何よりも勝手に着せられた汚名によって、子供たちに手を差し伸べる機会を奪われ
そしてはたき落とされたkingの王冠・・
それらを取り戻すためのチャンス
だと思ったのでしょうか。
仮に逃れられない苦痛や重圧、苦しみを取り除くために何かの助けが必要だったとして
でもその方法は本来ならとるべき方法ではないとおそらく彼もわかっていて
でもそうまでしても、そこまでしてでも、やり遂げたかった事
つい先日ジュリアンズ・オークションが、またもやキャロルウッドのホルムビーヒルズのマイケル邸に置かれていた家具などのオークション開催を発表し、室内の写真がニュースで流れました。
幸いな事に彼のベッドがオークションのリストに入ることはないとのことで、少し安心しましたが。
寝室のアンティークキャビネットの鏡に彼が(多分リップで)書いた文字が。
TRAIN, perfection, March April. FULL OUT May
練習、完璧に、3月4月 全力で、5月

練習、完璧に、全力で
絶対やり遂げる
絶対成功させる
全力で
完璧に
最高の
だからそこへ到達するために
ゆっくり時間をかけていられない
今は日が迫って来ているから仕方ないんだ、でも
これを成功させれれば
無事にやりおおせれば
きっと自分の決めたある一定のゴール地点までくれば
もう頼る必要もない
そしてUnbreakableでInvincibleな自分にまた
そんな風にあの日々をひとりで戦っていたのだろうか

などとふと思ったりしてしまいます。
もちろんいつもの勝手な妄想ですが。
あの日の1週間前、シュガーフットを始めとするミュージシャンたちは、(おそらくダンサーも)マイケルとの契約を3年延長したそうです。
それは、マイケルとのグレート・アドベンチャーがロンドンで終わるのではなく、さらに未来へ長く続く事を指していたのです。
マイケルの目は前を向いていたから
奪われたものを取り戻し、新しくて斬新な何かをパイオニアとして何の憂いもなく思いきり創りだそうとしていたから
プリンス・マイケルとラヴェル・スミスのインタビューはこんな風に終わっています。
-----------------------
マイケルはどんな風に人々の記憶に残りたいと思っていたのでしょうと聞かれて
スミス: おわかりだろうけれど、いつだって彼がファンや聴衆に送り出したものは間違いなく独創的だった、と。革新的だったとね。彼は人に真似られることは気にしていなかったけれど、いつも自分はそれをする最初の人(先駆者)でいたかったのです。
プリンス: 僕は彼がやりたいことなら何でも賛成するつもりでした。彼は最高でありたかった。彼自身はもちろん、バックダンサーたちも、ミュージシャンたちも、照明だって、機材の部品にいたるまで、全部が最上でなければってね。
スミス: カメラもね。あらゆるものにふさわしい動きというものがある。僕は彼がこの言葉を使うのが好きで。正しいカメラの動き。正しい光の当て方。僕が彼から教わったのはこういうことなんです。
-----------------------
誰もやっていない新しいものを
誰も成し遂げていないなにかを
最高の自分が
最高のできばえで
カウボーイのSFを作り、ギャングスタ映画を作り、POPアルバムだけではなく子供のための曲を書き、新しいインストゥルメンタルのアルバムを作り、わが子らと一緒に世界を回り、子供病院を作り、子供たちに手をさし伸ばし、それからもっとファンをびっくりさせてもっともっと喜ばせて、現実を忘れる最高な夢の時間を沢山作ってあげて、そしてそして・・
そして
彼は天使に抱かれていってしまった
それはさながら
やりたい事だらけで時間も忘れて遊びに没頭し
まだまだ遊びたいけれど疲れてしまって首をこくこくしはじめて
それでも積み木を手から離さずうつらうつらする子供を
ベッドでぐっすり寝かせようとママが優しく抱きあげるように

そのとき
彼の手からこぼれおちた積み木
そのひとつがオーケストラ編成されたマイケルのクラシックなのだとしたら
いつか完成されて聴けることをただ祈って待とうと思います。
彼の手によってその積み木がきちんとした大きなお城や車に積み上げられ形作られることはないけれど
マイケルが握っていた積み木なのであれば
やっぱりわたしはその積み木を見てみたいと思います。
先に書いたオルテガのお話。
マイケルと企画していたLegs Diamond、それに長編のThriller3-D映画。
昨年、Thriller3-D映画の監督にオルテガが決定した、というニュースが流れました。
当時は少しオルテガに対しても若干懐疑的になっていたので完全にスルーしていたのですが、今はマイケルのやりたかった企画を、同じするならやはりオルテガ以外いないなと思えてきました。
インタビュー内で彼はまだほんの初期段階のプロジェクトだし、どうなるかまだ全然わからないとした上で、こう言ってくれているから。
「僕はマイケルの思い出や作品を台無しにするようなことは断じてしないよ」

これもある意味、マイケルの積み木。
どうなるかはわからないけれど、オルテガを信じて待とうと思っています。
いろいろな人が彼の思い出を口にして、彼にまつわる本や映像を出してくるけれど、そのどれもがマイケルのすべてを投影したものではなく、あくまでその人の目に映ったマイケルであり、その人が記憶しているマイケルで。
それは嘘ではなくて、でもすべてでもなくて。
嘘ではないけれど真実ではないことなんて、この世には山ほどあるわけで。
そして本当のことであっても知らせるべきではないことだって。
そんな中から、わたしはあくまでわたしの感受性やセンサーにその人のマイケル愛を(決して誉めそやす事ではなくて)感じるものだけをこれからも選んで、受け入れていくしかないわけで。
それでもこれから何があろうとも
どれほど傷つけられても決してぶれることのない毅然とした信念を支えた、彼の気高く美しく、そしてどこまでも純粋で優しい慈しみ深い心
それはいくら泥にまみれようが絶対にくもらないことを
わたしたちは知っているのですから。
それだけはまぎれもない真実なのですから。
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