リズではなくエリザベスへ その1
ハリウッドにあるWalk of Fame

ミッキーの番地は6925Hollywood Blvd

マイケルのは6927Hollywood Blvd
結構近いw
きっと彼は喜んだに違いない^^
マイケルは譜面のおたまじゃくしとにらめっこしながら曲を作る人ではありませんでしたし、若い頃から神様がすでに完璧な状態の音楽を自分のひざに落としてくれるから、自分はただそれを具現化するだけなのだと話していましたよね。
具体的には神によってもたらされるメロディを自分で口ずさんだものを録音していく方法(あとからしかるべき人が譜面におこす)でしたが、専門家に言わせると、彼の曲の中には緻密な計算に基づいて作ったとしか思えないようなコード進行があったりするらしく、それらを譜面に向かわずに生み出せるという事が天才たるゆえんなのだと聞いたことがあります。
そんな風に生み出される彼の曲の中で「ディズニーエッセンス」みたいなのもの、ディズニーのミュージカル曲を思い起こさせるような曲が何曲かあるのですが、おそらくわたしだけではなく多くの人が同じように感じていると思いますけれど。
わたしにとってそれの代表曲は「CHILDHOOD」です。
Childhood (Theme From Free Willy 2) (with Lyrics)
この曲自体は彼の失われた子供時代がテーマとなったものですから、切なくてついつい涙があふれてしまうのですけれど、曲全体は最初から最後までひたすらに美しい曲ですよね。
斬新なビートやリズムよりも優先される美しい旋律。
起伏のあるドラマティックな展開。
奇をてらわない心地よい構成。
その次に思い浮かぶ曲が実はこれなのです。
彼の大好きな大好きな、一番の理解者であり生涯の親友であり同志でもある人に捧げた曲
「Elizabeth, I love you」
マイケルの初めてのわが子プリンスくんが生まれて2日後の1997年2月16日。
エリザベス・テイラーの生誕65周年祝賀会に彼女のエスコート役として出席します。

会場であるパンテージ・シアターは、マイケルのWalk of FameがあるHollywood Blvd沿いにあって、1995年にSF「You Are Not Alone」の撮影でも使われたホールです。
最近では「Hollywood Tonight」のミュージックヴィデオ(あれはもうショートフィルムとは呼べないから・・)がこのホール前で撮影されましたよね。
この日マイケルはエスコートだけではなく彼女のために作った曲を捧げました。
商用としてリリースなどしない、エリザベス一人に捧げるために彼女へのありったけの愛情を紡いで作られた歌・・
最後に彼女とハグをしながらマイケルが「I love you more」と言うのをどうぞ聞き逃さない様に^^
Elizabeth, I love you
Elizabeth, I love you
You're every star that shines in the world to me
Elizabeth can't you see that it's true
エリザベス 大好きだよ
僕にとってあなたは世界をその輝きで照らす星
エリザベス 本当だよわかってくれるよね
Remember the time when I was alone
You stood by my side and said:
"Let's be strong"
You did all these tings That only a true friend can do
僕が孤独だった時を思い出す
あなたは僕のそばで言ってくれたね
「一緒に強くなりましょう」って
あなたは本当の友達だけができることを全部してくれた
Elizabeth, I love you
The world knows your work now
Of all the things on earth now
I pray one day I'll be just like... you.
エリザベス 大好きだよ
今世界中が、今この地球上の全てのものがあなたの成し遂げたことを知っている
僕は祈るよ、いつかあなたのようになれますようにって・・

自分の孤独も痛みも悲しみも何だって理解してくれたひと
エンターテイメントの素晴らしさも恐ろしさも一緒に分かちあえた人
陥れられ根も葉もない疑いをかけられ身も心もずたずたになった時に駆けつけ支えて守ってくれたひと
初めてのクリスマスをプレゼントしてくれて一緒に祝う勇気をくれたひと
自分を傷つけようとするものに決して負けない強さを教えてくれたひと
エリザベスへの絶対的な信頼と愛情をストレートに歌い上げる美しいメロディ。
ディズニーミュージカルのような曲調は、もう奇をてらわない、新しい試みもなにもない、素直に純粋にただただまっすぐに、それはマイケルの彼女への小細工など一切ない正直な想いを投影するかのようです。
とはいえ、エンターテイメント界の大先輩でもあるエリザベスに見せるからには、彼女に「やるわね」とうならせる演出をする冷静さも忘れていないところがさすがKing^^
このまま何かのミュージカル曲にしても問題ないクオリティですよね。
これよりさかのぼる事7年前、やはり心から尊敬し憧れた、すぐれた黒人エンターテイナーの草分け的存在だったSammy Davis Jr.の芸能生活60年を祝うステージで、やはりこのとき1回だけ、サミーに捧げる為だけに作られた「You Were There(あなたがいたから)」過去記事はこちら
この曲も、やはり美しく心が洗われるようなメロディです。
Sammy Davis Jr. 60th Anniversary TV Special
その人への気持ちを込めながら、その人へ想いをはせていると、インスピレーションと共に頭に浮かび上がるメロディは、結局は単純に純粋に心地のよい安心感のある美しい旋律となるのでしょうね。
エリザベス・テイラーはわたしが物心ついた頃はハリウッドを代表する大スターでしたけれど、すでに頂点を登りつめ、映画女優というより恋多きかつての大女優と言うイメージしかなかったのも事実です。
マイケルが歌った歌詞があらわしているように、メディアは彼女の素晴らしい演技力の行方よりも彼女の恋の行方ばかり追いかけ、今で言うところの「お騒がせセレブ」という扱いであったようです。
彼女も9歳の頃にはその美貌でチャイルドスターとして多くの銀幕を飾っていました。
殺人的な撮影スケジュールのため、普通の学校に通う事はもはや許されず、MGM撮影所の中の学校で最低限の知識を学び、あとはすべて大人の勝手な都合で決められたスケジュールの中で働き、厳格な父親からの虐待や撮影の都合で生じた昼夜逆転の生活に順応させるための睡眠薬の乱用など、およそ子供らしく過ごす事等できない過酷なストレスのかかった状態で大人になった人でした。

アルコールに逃げ薬物に頼った経験を持ち、だけれどもそれらを見事に克服した強い精神力をも持っていた人だったからこそ、93年にマイケルを支えてあげることができたのでしょう。
都合のいいときだけ持ち上げ、少しでも価値がなくなったとみるや手のひらを返すように攻撃にまわるメディアをジョークで煙に巻き、決して弱さを見せずに、時としておおいに利用するという、ハリウッドと言う魅力あふれる魔境で幼い時から培ってきた強いバイタリティがあったからこそ、マイケルにも「一緒に強くなりましょう」と励ますことが出来たのでしょう。
彼女の代表作品のひとつ、映画「ジャイアンツ」で共演したロック・ハドソンがエイズを発症し、同性愛者であることを公にした時、セレブとして初めてハドソンやエイズ患者を支援するために声を上げ、エイズ研究のための基金を設立し、英国王室からデイムの称号を与えられたほどの人道主義者であったからこそ、マイケルの子供を守るための活動が誤解を招く事を何よりも悲しみ、常に彼への擁護を先頭に立って毅然と行うことが出来たのでしょう。
そんな彼女のそばにいたマイケルが「いつかあなたみたいになれるよう祈るよ」と歌った言葉は、彼の心の底からの本心で、彼女の強さやしたたかさや聖母のような優しさすべてが、彼にとって必要だったのかもしれません。
Elizabeth is like a mother.. & more than that.
She’s a friend.
She’s Mother Teresa, Princess Diana, the Queen of England & Wendy.
エリザベスは母親のような・・それ以上だね
友達であり、僕にとってはマザーテレサ、プリンセスダイアナ、イギリス女王、そしてピーターパンのウェンディでもあるんだよ
We have great picnics.
It’s so wonderful to be with her.
I can really relax with her, because we’ve lived the same life and experienced the same thing.
僕たちはとても楽しんでいるよ。
彼女といると本当に素晴らしいんだ。
彼女とは心からリラックスできる・・僕たちは同じような経験をし、同じような人生を送ってきたからね
長くなりました。
続きます。

ミッキーの番地は6925Hollywood Blvd

マイケルのは6927Hollywood Blvd
結構近いw
きっと彼は喜んだに違いない^^
マイケルは譜面のおたまじゃくしとにらめっこしながら曲を作る人ではありませんでしたし、若い頃から神様がすでに完璧な状態の音楽を自分のひざに落としてくれるから、自分はただそれを具現化するだけなのだと話していましたよね。
具体的には神によってもたらされるメロディを自分で口ずさんだものを録音していく方法(あとからしかるべき人が譜面におこす)でしたが、専門家に言わせると、彼の曲の中には緻密な計算に基づいて作ったとしか思えないようなコード進行があったりするらしく、それらを譜面に向かわずに生み出せるという事が天才たるゆえんなのだと聞いたことがあります。
そんな風に生み出される彼の曲の中で「ディズニーエッセンス」みたいなのもの、ディズニーのミュージカル曲を思い起こさせるような曲が何曲かあるのですが、おそらくわたしだけではなく多くの人が同じように感じていると思いますけれど。
わたしにとってそれの代表曲は「CHILDHOOD」です。
Childhood (Theme From Free Willy 2) (with Lyrics)
この曲自体は彼の失われた子供時代がテーマとなったものですから、切なくてついつい涙があふれてしまうのですけれど、曲全体は最初から最後までひたすらに美しい曲ですよね。
斬新なビートやリズムよりも優先される美しい旋律。
起伏のあるドラマティックな展開。
奇をてらわない心地よい構成。
その次に思い浮かぶ曲が実はこれなのです。
彼の大好きな大好きな、一番の理解者であり生涯の親友であり同志でもある人に捧げた曲
「Elizabeth, I love you」
マイケルの初めてのわが子プリンスくんが生まれて2日後の1997年2月16日。
エリザベス・テイラーの生誕65周年祝賀会に彼女のエスコート役として出席します。

会場であるパンテージ・シアターは、マイケルのWalk of FameがあるHollywood Blvd沿いにあって、1995年にSF「You Are Not Alone」の撮影でも使われたホールです。
最近では「Hollywood Tonight」のミュージックヴィデオ(あれはもうショートフィルムとは呼べないから・・)がこのホール前で撮影されましたよね。
この日マイケルはエスコートだけではなく彼女のために作った曲を捧げました。
商用としてリリースなどしない、エリザベス一人に捧げるために彼女へのありったけの愛情を紡いで作られた歌・・
最後に彼女とハグをしながらマイケルが「I love you more」と言うのをどうぞ聞き逃さない様に^^
Elizabeth, I love you
Elizabeth, I love you
You're every star that shines in the world to me
Elizabeth can't you see that it's true
エリザベス 大好きだよ
僕にとってあなたは世界をその輝きで照らす星
エリザベス 本当だよわかってくれるよね
Remember the time when I was alone
You stood by my side and said:
"Let's be strong"
You did all these tings That only a true friend can do
僕が孤独だった時を思い出す
あなたは僕のそばで言ってくれたね
「一緒に強くなりましょう」って
あなたは本当の友達だけができることを全部してくれた
Elizabeth, I love you
The world knows your work now
Of all the things on earth now
I pray one day I'll be just like... you.
エリザベス 大好きだよ
今世界中が、今この地球上の全てのものがあなたの成し遂げたことを知っている
僕は祈るよ、いつかあなたのようになれますようにって・・

自分の孤独も痛みも悲しみも何だって理解してくれたひと
エンターテイメントの素晴らしさも恐ろしさも一緒に分かちあえた人
陥れられ根も葉もない疑いをかけられ身も心もずたずたになった時に駆けつけ支えて守ってくれたひと
初めてのクリスマスをプレゼントしてくれて一緒に祝う勇気をくれたひと
自分を傷つけようとするものに決して負けない強さを教えてくれたひと
エリザベスへの絶対的な信頼と愛情をストレートに歌い上げる美しいメロディ。
ディズニーミュージカルのような曲調は、もう奇をてらわない、新しい試みもなにもない、素直に純粋にただただまっすぐに、それはマイケルの彼女への小細工など一切ない正直な想いを投影するかのようです。
とはいえ、エンターテイメント界の大先輩でもあるエリザベスに見せるからには、彼女に「やるわね」とうならせる演出をする冷静さも忘れていないところがさすがKing^^
このまま何かのミュージカル曲にしても問題ないクオリティですよね。
これよりさかのぼる事7年前、やはり心から尊敬し憧れた、すぐれた黒人エンターテイナーの草分け的存在だったSammy Davis Jr.の芸能生活60年を祝うステージで、やはりこのとき1回だけ、サミーに捧げる為だけに作られた「You Were There(あなたがいたから)」過去記事はこちら
この曲も、やはり美しく心が洗われるようなメロディです。
Sammy Davis Jr. 60th Anniversary TV Special
その人への気持ちを込めながら、その人へ想いをはせていると、インスピレーションと共に頭に浮かび上がるメロディは、結局は単純に純粋に心地のよい安心感のある美しい旋律となるのでしょうね。
エリザベス・テイラーはわたしが物心ついた頃はハリウッドを代表する大スターでしたけれど、すでに頂点を登りつめ、映画女優というより恋多きかつての大女優と言うイメージしかなかったのも事実です。
マイケルが歌った歌詞があらわしているように、メディアは彼女の素晴らしい演技力の行方よりも彼女の恋の行方ばかり追いかけ、今で言うところの「お騒がせセレブ」という扱いであったようです。
彼女も9歳の頃にはその美貌でチャイルドスターとして多くの銀幕を飾っていました。
殺人的な撮影スケジュールのため、普通の学校に通う事はもはや許されず、MGM撮影所の中の学校で最低限の知識を学び、あとはすべて大人の勝手な都合で決められたスケジュールの中で働き、厳格な父親からの虐待や撮影の都合で生じた昼夜逆転の生活に順応させるための睡眠薬の乱用など、およそ子供らしく過ごす事等できない過酷なストレスのかかった状態で大人になった人でした。

アルコールに逃げ薬物に頼った経験を持ち、だけれどもそれらを見事に克服した強い精神力をも持っていた人だったからこそ、93年にマイケルを支えてあげることができたのでしょう。
都合のいいときだけ持ち上げ、少しでも価値がなくなったとみるや手のひらを返すように攻撃にまわるメディアをジョークで煙に巻き、決して弱さを見せずに、時としておおいに利用するという、ハリウッドと言う魅力あふれる魔境で幼い時から培ってきた強いバイタリティがあったからこそ、マイケルにも「一緒に強くなりましょう」と励ますことが出来たのでしょう。
彼女の代表作品のひとつ、映画「ジャイアンツ」で共演したロック・ハドソンがエイズを発症し、同性愛者であることを公にした時、セレブとして初めてハドソンやエイズ患者を支援するために声を上げ、エイズ研究のための基金を設立し、英国王室からデイムの称号を与えられたほどの人道主義者であったからこそ、マイケルの子供を守るための活動が誤解を招く事を何よりも悲しみ、常に彼への擁護を先頭に立って毅然と行うことが出来たのでしょう。
そんな彼女のそばにいたマイケルが「いつかあなたみたいになれるよう祈るよ」と歌った言葉は、彼の心の底からの本心で、彼女の強さやしたたかさや聖母のような優しさすべてが、彼にとって必要だったのかもしれません。
Elizabeth is like a mother.. & more than that.
She’s a friend.
She’s Mother Teresa, Princess Diana, the Queen of England & Wendy.
エリザベスは母親のような・・それ以上だね
友達であり、僕にとってはマザーテレサ、プリンセスダイアナ、イギリス女王、そしてピーターパンのウェンディでもあるんだよ
We have great picnics.
It’s so wonderful to be with her.
I can really relax with her, because we’ve lived the same life and experienced the same thing.
僕たちはとても楽しんでいるよ。
彼女といると本当に素晴らしいんだ。
彼女とは心からリラックスできる・・僕たちは同じような経験をし、同じような人生を送ってきたからね
長くなりました。
続きます。