He is ONLY human.
世界中に尊敬すべき人、こうなりたいと憧れる人、見習うべき人というのはとても多いですけれど、なかなか彼らのように生きることは難しい。
特定の宗教を持たなくとも、世界中に広まりあるいは伝わる善行やそれにまつわる教えや考え方・・それらもとても多いですけれど、なかなか実行し、しかもそれらを貫き通すことは難しい。
1968年、当時ハーバード大の学生であった一人の青年が、地域の高校の生徒会のリーダーたちを指導する活動をしていました。
その活動の一環として彼は高校生のために「リーダーシップの逆説10カ条」というリーダーとして、人として必要だと思われる考えをまとめて小冊子に書きました。
1996年、マザーテレサがこの世を去り、世界中のジャーナリストが彼女が最後まで暮らしたインドの「カルカッタの孤児の家」へ」取材に訪れました。
その家の壁にその言葉は書かれていました。
人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在です。
それでもなお、人を愛しなさい。
一気に注目を浴びた数々の心を打つ言葉達は、実は1968年当時、若干19歳の青年だった「ケント・M・キース博士」のいずれ著書「それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条」となる元の言葉だったのです。
マザーテレサと彼女の周りの修道女は、長い年月の間にどこからか小冊子を手に入れ読んだのでしょう。
彼女達はおおいにこの言葉達を認め、共感し、少しアレンジして部屋の壁に貼り、毎日眺めて暮らしていたのでした。
逆説の10か条
1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在です。
それでもなお、人を愛しなさい。
2. 何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるでしょう。
それでもなお、良いことをしなさい。
3. 成功すれば、嘘の友だちと本物の敵を得ることになります。
それでもなお、成功しなさい。
4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうかもしれません。
それでもなお、良いことをしなさい。
5. 正直で素直でいることは、あなたを無防備にするでしょう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
6. 大きな考えを持つ大きな人物は、小さな考えを持つ小さな人物に足を引っ張られるでしょう。
それでも大きく考えなさい。
7. 人は弱者に同情はしますが、勝者の後にしかついていかないものです。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8. 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれません。
それでもなお、築きあげなさい。
9. 本当に助けが必要な人を助けても、その人は手のひらを返すようにあなたを攻撃するかもしれません。
それでも人を助けなさい。
10. 世界のために最善を尽くしたとしても、まだ足りないとひどい仕打ちを受けるかもしれません。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

マイケルを想わずにはいられない。
彼がこれを知っていたのかどうかは別として、いえ、博学の彼のことだから知っていたかもしれません。
だとしても、これを読むとつくづく彼は自分に対して何が起ころうとも、それによって問題から逃げずに背を向けずに、顔を上げ毅然と前を見据える生き方をしていたと痛感するのですね。
家族やファンだけではなく、どんな人でも愛そうとして
自分がいいと思ったら誰に何を言われても、何が起こってもやり抜き
幼い頃からショービスに関わった来た彼だから、成功がいい事だけを連れてくると信じてはいなかったけれど、それと同時に信頼できる人間が誰なのかという悩みは新たに増え、それでもさらに上を目指すことは決して止めず
ギネスに載る以外でも、多くの善行は人知れず黙々と、周りの評価ではなくそれらを欲している人のために行い
エキセントリックだといわれても常に子供のような感性を大切にして、
大きな視野で物事を考えて
いつも弱者と呼ばれる立場の側に立ち、
長い間の努力とはらってきた代償の上に、やっと築きあげた多くのものを一夜にして失ってもなお凛と顔を上げ
助けた人間に手ひどく裏切られても、やっぱり人を助けることを止めずに
そして、世界が彼を見放したように感じたであろう長い時を過ごして尚、彼は自分のできる最善のこと(This is it!)として、世界中へ愛を広げようと動き出した・・
トラヴィスの言葉 Cinema brend Interview(ソース)
Q:マイケルを近くで見てきたあなたがご存知の本当の彼と、一般的に言われている彼と何が大きく違うと思いますか?
マイケルは博愛の人です。
自分の家族やファン、子どもたち、それに彼が知りさえしなかった世界各地の人たちのことを、本当に気にかけていました。
この惑星上の全てのことに対して、非常に敏感でした。
彼は、大きな声を出したり反論するタイプじゃありませんでした。むしろとても穏やかな人でした。
違う意見も愛でのりこえようと。
彼についての嘘を言う人たちに対してだって、言い合いで嫌な気分にさせるより、むしろ彼はその人たちのために祈るんです。
「そういう人にはもっと愛が必要なんだ」と言ってね。
マザー・テレサやガンジー、マーティン・ルーサー・キング、彼が尊敬していたのはみな平和を愛する人たちで、平和的であることで多くを達成した人たちでした。
誤解自体は好きではなかったですが、誤解をしてしまっている「人」は彼にとってはOKだったのです。
間違ったこと全部に正しく声明を出すなんてできませんから。
それよりも、むしろ彼はアートを通じて、もっと愛を示そうとしていました。
彼のすることは全て、誰もがより良くなるような、そんな気にさせようとしていたのです。
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マイケルの甥っ子 Tajの言葉 (過去記事)
マイケルおじさんは、まだとても若かったぼくら(ぼくと兄弟に)に、「ヘイ、ぼくのやったことを見てよ!」と周囲に公表するのは、本当の慈善じゃないってことを教えてくれた。
「本当の」慈善とは、そのことを周りの誰にも知られることなく、誰かのために何かをやる、あるいは誰かのために時間やお金を使うことなんだと。
慈悲深い気持ちを持って、そして自分たちが得たものを今度はお返しするんだよ・・と。
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マイケルの母・キャサリンの言葉 (過去記事)
私がマイケルに、「どうかお願いだから、他人をランチ(ネバーランドの事)に呼ぶのはもう止めて。
他の家族と仲良くなることなど止めて」と懇願すると、彼はこう言ったわ。
「母さん、この人たちを助けなければならない時は、これからは僕は遠くから離れてするから」と。
それでも、私は納得できず、心の中で "とんでもないわ。他人があなたの人生にこれだけひどいことをする可能性があるなら、人なんか助けなくていいわ"と思っていた。
でも彼は決して人を助けるのを止めるとは言わなかったのよ
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映画監督でマイケルの友人 ブレット・ラトナーの言葉 (Los Angeles Times紙 ソース)
人々がマイケルを変わった人だと言っていたことは知っている。
でも僕にとって、マイケルは魅力的だった。
彼は僕の人生で最もインスピレーションを与えてくれた。
彼の一つの夢、それは世界中の子どもの病気を治すことだった。
僕がそれは無理じゃないかって言うと、マイケルはつい泣きだしてしまうこともあった。
マイケルは自分の心を動かすことには、とても感情的だった。
もやは無垢とはいえないこの世界で、彼こそ純粋無垢な存在だったと思うね。
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この逆説の10か条をまともに実行することは、本当に素晴らしいことですが、同時に大変な精神的葛藤があると思います。
常にそうしたい自分と、でもそうすることを困難にする何かから常におびやかされる自分。
天使や神ならば、何が起ころうと心は早朝の湖畔のように、波ひとつ立たず穏やかだったでしょうけれど
But I'm only human.
彼も人間。
神でも天使でもない、傷つけば涙も流し、信じたくても信じることが出来ないと思ったり、どうしても許せない人間に心のシャッターを閉ざしたり、感情的にモノにあたったり、バランスをとるために必要としたものの善悪を考えることも、それを指摘されることも疎ましく思ったりしたかもしれません。
そんな中で必死に戦っていたのだと思います。

ほころびひとつない完璧な人格者ではなかった彼の生き様が、美しく気高くいとしく、憧れずには尊敬せずにはいられないのですね。
King of Popというアイコンが放つこの世で唯一無二の、誰にも超えることが出来ない最高のパフォーマンスに魅せられる人は多いでしょう。
でもそれだけではない、彼の華やかさの裏にある、傷つきながら苦しみながら悩みながら葛藤しながら、戦う姿。
そしてやっぱり人の心にある優しさを信じて、愛することを決して忘れず、素晴らしい才能をさらに高める努力を怠らず、誇りを失わず、すべての人の幸せを願う姿。
それらがせめぎあう人間・マイケルだからこれほど惹かれるんだなと思います。
特定の宗教を持たなくとも、世界中に広まりあるいは伝わる善行やそれにまつわる教えや考え方・・それらもとても多いですけれど、なかなか実行し、しかもそれらを貫き通すことは難しい。
1968年、当時ハーバード大の学生であった一人の青年が、地域の高校の生徒会のリーダーたちを指導する活動をしていました。
その活動の一環として彼は高校生のために「リーダーシップの逆説10カ条」というリーダーとして、人として必要だと思われる考えをまとめて小冊子に書きました。
1996年、マザーテレサがこの世を去り、世界中のジャーナリストが彼女が最後まで暮らしたインドの「カルカッタの孤児の家」へ」取材に訪れました。
その家の壁にその言葉は書かれていました。
人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在です。
それでもなお、人を愛しなさい。
一気に注目を浴びた数々の心を打つ言葉達は、実は1968年当時、若干19歳の青年だった「ケント・M・キース博士」のいずれ著書「それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条」となる元の言葉だったのです。
マザーテレサと彼女の周りの修道女は、長い年月の間にどこからか小冊子を手に入れ読んだのでしょう。
彼女達はおおいにこの言葉達を認め、共感し、少しアレンジして部屋の壁に貼り、毎日眺めて暮らしていたのでした。
逆説の10か条
1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在です。
それでもなお、人を愛しなさい。
2. 何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるでしょう。
それでもなお、良いことをしなさい。
3. 成功すれば、嘘の友だちと本物の敵を得ることになります。
それでもなお、成功しなさい。
4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうかもしれません。
それでもなお、良いことをしなさい。
5. 正直で素直でいることは、あなたを無防備にするでしょう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
6. 大きな考えを持つ大きな人物は、小さな考えを持つ小さな人物に足を引っ張られるでしょう。
それでも大きく考えなさい。
7. 人は弱者に同情はしますが、勝者の後にしかついていかないものです。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8. 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれません。
それでもなお、築きあげなさい。
9. 本当に助けが必要な人を助けても、その人は手のひらを返すようにあなたを攻撃するかもしれません。
それでも人を助けなさい。
10. 世界のために最善を尽くしたとしても、まだ足りないとひどい仕打ちを受けるかもしれません。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

マイケルを想わずにはいられない。
彼がこれを知っていたのかどうかは別として、いえ、博学の彼のことだから知っていたかもしれません。
だとしても、これを読むとつくづく彼は自分に対して何が起ころうとも、それによって問題から逃げずに背を向けずに、顔を上げ毅然と前を見据える生き方をしていたと痛感するのですね。
家族やファンだけではなく、どんな人でも愛そうとして
自分がいいと思ったら誰に何を言われても、何が起こってもやり抜き
幼い頃からショービスに関わった来た彼だから、成功がいい事だけを連れてくると信じてはいなかったけれど、それと同時に信頼できる人間が誰なのかという悩みは新たに増え、それでもさらに上を目指すことは決して止めず
ギネスに載る以外でも、多くの善行は人知れず黙々と、周りの評価ではなくそれらを欲している人のために行い
エキセントリックだといわれても常に子供のような感性を大切にして、
大きな視野で物事を考えて
いつも弱者と呼ばれる立場の側に立ち、
長い間の努力とはらってきた代償の上に、やっと築きあげた多くのものを一夜にして失ってもなお凛と顔を上げ
助けた人間に手ひどく裏切られても、やっぱり人を助けることを止めずに
そして、世界が彼を見放したように感じたであろう長い時を過ごして尚、彼は自分のできる最善のこと(This is it!)として、世界中へ愛を広げようと動き出した・・
トラヴィスの言葉 Cinema brend Interview(ソース)
Q:マイケルを近くで見てきたあなたがご存知の本当の彼と、一般的に言われている彼と何が大きく違うと思いますか?
マイケルは博愛の人です。
自分の家族やファン、子どもたち、それに彼が知りさえしなかった世界各地の人たちのことを、本当に気にかけていました。
この惑星上の全てのことに対して、非常に敏感でした。
彼は、大きな声を出したり反論するタイプじゃありませんでした。むしろとても穏やかな人でした。
違う意見も愛でのりこえようと。
彼についての嘘を言う人たちに対してだって、言い合いで嫌な気分にさせるより、むしろ彼はその人たちのために祈るんです。
「そういう人にはもっと愛が必要なんだ」と言ってね。
マザー・テレサやガンジー、マーティン・ルーサー・キング、彼が尊敬していたのはみな平和を愛する人たちで、平和的であることで多くを達成した人たちでした。
誤解自体は好きではなかったですが、誤解をしてしまっている「人」は彼にとってはOKだったのです。
間違ったこと全部に正しく声明を出すなんてできませんから。
それよりも、むしろ彼はアートを通じて、もっと愛を示そうとしていました。
彼のすることは全て、誰もがより良くなるような、そんな気にさせようとしていたのです。
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マイケルの甥っ子 Tajの言葉 (過去記事)
マイケルおじさんは、まだとても若かったぼくら(ぼくと兄弟に)に、「ヘイ、ぼくのやったことを見てよ!」と周囲に公表するのは、本当の慈善じゃないってことを教えてくれた。
「本当の」慈善とは、そのことを周りの誰にも知られることなく、誰かのために何かをやる、あるいは誰かのために時間やお金を使うことなんだと。
慈悲深い気持ちを持って、そして自分たちが得たものを今度はお返しするんだよ・・と。
-----------------------------------------
マイケルの母・キャサリンの言葉 (過去記事)
私がマイケルに、「どうかお願いだから、他人をランチ(ネバーランドの事)に呼ぶのはもう止めて。
他の家族と仲良くなることなど止めて」と懇願すると、彼はこう言ったわ。
「母さん、この人たちを助けなければならない時は、これからは僕は遠くから離れてするから」と。
それでも、私は納得できず、心の中で "とんでもないわ。他人があなたの人生にこれだけひどいことをする可能性があるなら、人なんか助けなくていいわ"と思っていた。
でも彼は決して人を助けるのを止めるとは言わなかったのよ
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映画監督でマイケルの友人 ブレット・ラトナーの言葉 (Los Angeles Times紙 ソース)
人々がマイケルを変わった人だと言っていたことは知っている。
でも僕にとって、マイケルは魅力的だった。
彼は僕の人生で最もインスピレーションを与えてくれた。
彼の一つの夢、それは世界中の子どもの病気を治すことだった。
僕がそれは無理じゃないかって言うと、マイケルはつい泣きだしてしまうこともあった。
マイケルは自分の心を動かすことには、とても感情的だった。
もやは無垢とはいえないこの世界で、彼こそ純粋無垢な存在だったと思うね。
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この逆説の10か条をまともに実行することは、本当に素晴らしいことですが、同時に大変な精神的葛藤があると思います。
常にそうしたい自分と、でもそうすることを困難にする何かから常におびやかされる自分。
天使や神ならば、何が起ころうと心は早朝の湖畔のように、波ひとつ立たず穏やかだったでしょうけれど
But I'm only human.
彼も人間。
神でも天使でもない、傷つけば涙も流し、信じたくても信じることが出来ないと思ったり、どうしても許せない人間に心のシャッターを閉ざしたり、感情的にモノにあたったり、バランスをとるために必要としたものの善悪を考えることも、それを指摘されることも疎ましく思ったりしたかもしれません。
そんな中で必死に戦っていたのだと思います。

ほころびひとつない完璧な人格者ではなかった彼の生き様が、美しく気高くいとしく、憧れずには尊敬せずにはいられないのですね。
King of Popというアイコンが放つこの世で唯一無二の、誰にも超えることが出来ない最高のパフォーマンスに魅せられる人は多いでしょう。
でもそれだけではない、彼の華やかさの裏にある、傷つきながら苦しみながら悩みながら葛藤しながら、戦う姿。
そしてやっぱり人の心にある優しさを信じて、愛することを決して忘れず、素晴らしい才能をさらに高める努力を怠らず、誇りを失わず、すべての人の幸せを願う姿。
それらがせめぎあう人間・マイケルだからこれほど惹かれるんだなと思います。
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