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アルバム「MICHAEL」に携わった人々とHis message(2)

前回の続きです。

お待ちかねのマイケルのメッセージです。
Neff-Uがメッセージの説明をしてくれています。



Neff-U: 僕はピアノのところに居て彼はブースに居て、そのとき彼は感情が溢れてきたみたいで、世界に対してどう感じているのかを語り始めたんだ。

"It's like..when..when.. a Mother sends her child off to war they don't know if they're ever gonna come back..you know.
How can we look at such things happening and not...you know..wanna do something.
How can we turn our heads and pretend as if we don't see it...you know.
I can't see people in pain or pretend as if it's not there..."

それは、また家に無事に戻ってこれるかどうかもわからない戦争に、自分の子供を送り出さなければならないお母さんが居る世界・・わかるかな・・
同じ地球上で起きているこうしたことに僕達はどう目を向けるのか、それとも・・・わかってくれるよね・・僕は行動を起こしたいんだ。
どうしたら見てみぬふりから考え方を変えていけるのか・・痛みを抱えている人たちを放ってはおけないんだ・・わかるよね
何も起きていないような態度を取ることなんて僕にはできないよ・・


Neff-U: 彼に嘘はなかったよ。助けを必要とする人には手を差し伸べて、出来る限りの手助けをしようとしていた。チャリティーやいくつもの団体への寄付活動を見ればわかるよね・・

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Neff-Uは番組内のインタビューでもわかるとおり、マイケルがビージーズのバリー・ギブと2002年12月、「All In Your Name」のデモ・セッションをしているスタジオ(Middle Ear Studioはバリーの持つスタジオでマイアミにあります。)で彼らと一緒に仕事をしています。
この曲はバリーとの共作で、アメリカのイラク侵攻に抗議して書いたといわれています。

911の悲劇が起こってすぐの2001年9月16日には、早くも犠牲者や遺族救済の目的で収益金を全て寄付するチャリティソング製作のため多くのアーティストに呼びかけを行ったマイケル。
10月21日には、30THライブで競演をしたばかりのインシンクをはじめ、マライア・キャリー、カルロス・サンタナ、セリーヌ・ディオンら25組以上のアーティストが参加する大規模なチャリティーライブを行います。もちろんその収益も全てテロの犠牲者、遺族に寄付されました。
そのエンディングで歌われたのが、What More Can I Giveでした。
当時アメリカでは、卑怯なテロに屈さずに立ち上がる強いアメリカを多くの国民が欲する気運に満ち満ちていたように、日本にいるわたしでも感じたぐらいですから、ある意味この曲の持つメッセージは物足りないと思う人もいたかもしれません。
犠牲になった愛する家族や友人や知り合い・・そんな人たちのために、彼らの死を無駄にしないために、そして自由の国アメリカのために、テロリズムと言う悪を全て根絶やしにすることこそ正義。
そういった正義感、愛国心、忠誠心を鼓舞する歌ではありませんでしたから。

s-What More Can I Give on 10_ 21_2001 01


How many times can we turn our heads
And pretend we cannot see
Healing the wounds of our broken earth
We are one global family
僕らは何度顔を背け
見て見ぬふりをするのだろう?
壊れた地球の傷を癒さねばならない
僕らは一つの、世界の家族なのに

Brother to brother, lay down our fears and reach out and make a pact
Show him the love that is in our hearts, let us bring salvation back
Just sending your love has the power to heal
So let's all give
兄弟たちよ、恐れを捨てて、手を伸ばし、仲間になろう
相手に心の内に秘めた愛を示し、救いの道を取り戻そう
愛を送ることが、癒す力になる
だから、みんなでそうしよう

Say the words, I'll lay 'em down for you
Just call my name, I am your friend
See then why do they keep teaching us
Such hate and cruelty
We should give over and over again
その言葉を言ってくれれば、僕は武器を捨てる
僕の名前を呼べば、僕は君の友人だ
なのに何故僕らは、
憎悪と残酷の教訓を受け続けるのか?
僕らはもっともっと努力しないと


What More Can I Give:written by Michael Jackson(訳:大西恒樹さん・マイケルの遺した言葉より抜粋)


この曲自体は1999年にはすでに完成していたようですが、詩の内容はまさにタイムリー。
アメリカは表向きアルカイダへの報復としてアフガニスタン紛争へと、そして2002年初頭にはイラクをテロの根源とする悪の枢軸として名指しし、前面戦争への準備を着々と推し進めていくのです。
そんな風に、「正義」という名の下、戦争に次第に駆り立てられてゆく人々に、マイケルは早い段階から「敵味方である前に僕らは家族なんだ」「武器を捨て暴力ではなく愛を与え合わなければ」という、テロに対する報復は憎しみの連鎖を引き起こすだけだという事を訴えたのです。
もちろんそれよりもずっと前から、面子や権力争いの戦いでは、結局犠牲になるのは子供たち、いわゆる普通の人々で、結果何も解決せずただ憎しみの連鎖が続くだけだということを訴え、戦争の愚かさと愛の尊さを曲やライブ演出に込めて贈り続けてきたマイケルにとっては、この歌をこの時期に歌う事に躊躇などなかったのでしょう。
そしてそれはマイケルだけではなく、アメリカのテロ報復攻撃に危惧を抱いたからこそ、この曲のレコーディングやライブへ多くのアーティスト達が参加したのでしょう。


この思いは翌年の彼のスピーチにも表れていると思います。

2002年6月14日、イギリスのエクセターフットボール(サッカー)クラブ主催のチャリティイベントでのスピーチから抜粋

s2002-exeter-football-speech-4.jpg

Sadly, sadly, we live in a state of fear.
Everyday we hear of war on the news, on the radio and television and the newspapers, always of war.
We hear of nations hurting each other, of neighbours hurting each other, of families hurting each other and the children killing each other.
We must learn to live and love each other before its too late.
We have to stop!
We have to stop the prejudice, we have to stop the hating,
we have to stop living in fear of our own neighbours.

悲しいことに・・悲しいことに、僕達は不安な状態で生活しています。
毎日、戦争のニュースが聞こえてきます。ラジオでもデレビでも新聞でも、常に戦争のことなのです。
互いに傷つけあう国同士のニュースが聞こえます・・傷つけあう隣人同士、傷つけあう家族たち、殺しあう子どもたち・・。
僕たちは、愛しあって生きることを手遅れになる前に学ばねばなりません。
もう止めなければ!
僕たちは、偏見で人を見ることを止めなければなりません。人を憎むことなど止めなければ。
自分の隣人にまで恐れを感じて暮らすようなことは止めなければならないのです。


2002年11月21日、ドイツのベルリンで開かれたBambi Award in 2002でマイケルはPop artist of the Millenium賞を受賞しました。彼が「まいったな」と言いながら初めてリーディンググラスを恥ずかしそうにかけた記念的(w)な場面ですから皆さんよくご存知ですよね^^
その時のスピーチから戦争についての言葉を抜粋します。

sarticle_SIPA_00462886_000017.jpg

September 11 has changed our world.
Not long ago the Berlin walls came down. But recently new walls have been built.
In 1989, people in Germany said " Wir sind ein Volk" (=we are one nation in German)
We are Germans, we are Armenians, French, Italian, Russian, American, Asian, African....many other nationalities.
We are Christians, Jewish, Muslim and Hindu.
We are black, we are white.
We are a community of so many differences, so complex and yet so simple.
WE DO NOT NEED TO HAVE A WAR!!

911は僕たちの世界を変えてしまいました。
ベルリンの壁が壊されたのはそれほど昔ではありません。しかし、最近新しい壁が建設されてしまっています。
1989年にドイツの人々は言いました。「私たちは一つのドイツ国民だ!」と。
僕たちはドイツ人であり、アルメニア人であり、フランス人、イタリア人、ロシア人、アメリカ人、アジア人、アフリカ人・・・さまざまな国民性があります。
僕たちはキリスト教徒で、ユダヤ教徒で、イスラム教徒、ヒンズー教徒です。
僕たちは黒人であり、白人です。
僕たちはさまざまな違いを持つコミュニティなのです、それはとても複雑で、でもとてもシンプルなのです。
僕たちはもう戦争を必要としないのです



イラクへの戦争の気運が高まるこの時期、大勢の人前で話す機会があるごとにこうして反戦を訴えていたマイケル。
そんな彼が長年の友人であるバリー・ギブと共にイラク侵攻の回避を願い抗議の意味を込めた曲作りをすることは自然な事に思われるのです。
二人のセッションはこの年の夏ごろから始まっていたようです。

Michael-Jackson-Barry-Gibbs-2002-Collaboration-Surfaces-480x367.jpg

この曲の歌詞に具体的な戦争への言及はなされていません。
One family of love とかgiving, not the taking、They're the sameといったマイケルらしい言葉たち・・
ですが、1箇所だけ「war」を見つけました。

where is the peace
We're searching for under the shadows of war
Can we hold out, and stand up, and say no
平和はいったいどこに?
僕らは戦争の影の下でずっと探してる
僕らは抵抗する事ができるんだ、立ち上がって「NO」と言うことも!


歌の歌詞を訳すのは上級センスと確かな語学力が要りますので、いつかきちんとした和訳が上がる事を祈ります。(挫折ですw)

※「All In Your Name」のLyricsはこちらでどうぞ
もうご存知の通りバリーの公式HPで公開されていますよね。
バリーの息子さんがホームビデオで録ってくれたおかげでマイケルの様子を見ることが出来て本当に嬉しいです。
マイケルとバリーの関係、マイケルがビージーズから受けた影響なんかもいずれ記事で掘り下げてみたいと思っています。



そういった背景を考えてみると、冒頭のマイケルがNeff-Uに語った言葉が録音されたのは、この曲をバリーと共に製作していたスタジオでかな・・と思ったりしました。
ただNeff-Uは2006年、マイケルがアイルランドの自然の中で過ごしながら曲作りを再開させた時もスタジオを訪れて一緒に過ごしています。(マイケルがドラムを叩いて一緒にBellie JeanをPLAYしたのだとか!きゃー^^)

その時でなくとも2005年以降だとしたら、あのような苦しい経験をしてもなお彼の目は他者に向けられ、他者の為にできる事を探して・・音楽を通じてそれを成そうとし・・
そうして変わらぬ思いを持ち続け、ようやく機が熟した時がTIIであったのでしょうか。

どちらにしてもこの彼の姿勢は、ずっとずっと彼が若い頃から今に至るまで全く変わらず、常に使命のようにあらゆる問題から目を背けず、人知れず心を痛め、声なき声に耳を傾け、いつでも手をさし伸ばし、そして自分のことよりも他者を常に思いやり、寄り添うように喜びを与え続けてきてくれた彼のその信念が、ぶれることなく終始一貫していたことに、いまさらながら驚きを隠せませんし、わたしたちがマイケルをただアーティストとして好きなだけではなく、ひとりの人間として尊敬せずにはいられない大きな理由です。
時として彼のその、並の人間には真似できないほど深すぎる慈悲の想いや行動が、やはり悲しいことに並の人間には理解できないスケールだったがために、彼の本意からは大きく外れ、捻じ曲げられた報道となってしまいましたよね・・

それが悔しいという言葉では表せないほど悔しくてたまらないわけです・・

だからこそ彼のメッセージを受け止めて大切に胸に刻んで、できれば自分を見失うような時、いつも思い出して自分なりの正しい道を歩いていけるように努力したいと思います。
それはさながら漆黒の夜の海の波間に漂い、方向もわからず途方にくれた時に、進むべき道を照らしてくれる灯台の優しいけれど強い光のように。

どこまでも美しい心を持ち続けた彼を大好きだと言える事が、これほどまでに誇らしくこれほどまでに豊穣な喜びを与えてくれるアーティストは、やはりこの人以外にはいないと心の底から想うのです。



sgallery_566_2139_44236.jpg



いつまでたってもあなたには教えられることがいっぱい

あなたの元へ戻ってこれて幸せ

あのまま離れたままだったら


こんな豊かな想いと優しい気持ちと心の底から感じる喜びに出会えないままだった




ありがとう

マイケル



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gonpee2008

Author:gonpee2008
名前はakim
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