Study the greats & Become greater その1
2013年もすでに15日経過しましたが、みなさんお元気ですか~?(井上 陽水風)
今年はしょっぱなから、Michael Jackson THE IMMORTAL WORLD TOUR 日本公演決定のニュースが流れましたね。
今回は、名古屋や福岡のGirlたちも、わざわざ遠征することなく楽しめますね^^
もちろんわたしのいる大阪でも\(^o^)/
ああ、そうそう。

日本公演は5月からスタートしますが、同じ5月にヴェガスのThe Mandalay Bay Las Vegas Resortの劇場でも、常駐演目としてMichael Jackson THE IMMORTAL(ツアーとは内容が変わるらしいです)の上演がスタートしますが、嬉しいのは2010年に東京タワーと大阪スカイビルでも開催されたNeverland Collectionをスケールアップしたミュージアムが併設されることです。
これは2011年のIMMORTAL初日~数日限定で催された、ファンフェストと同じ内容だということで、日本にも来てくれたあれだのこれだのも含めて、お目見えしなかったあれだのこれだのに加えて、ネバーランドに置かれていたマイケルのアーケードゲームも登場するらしく^^
日本にも来てくれた品々は、エステートが管理して持って帰ったのでw おそらくどこにも売られることはないと思っていましたから、遠すぎますけれど見ようと思えばどうにかして見に行ける(かもしれないw)ミュージアムという形で場所が用意されたのは、予想はしていたものの現実となるととても嬉しい事ですね。
いつか冥途の土産に行きたいものですヨボヨボ^^
昨年のBAD25周年記念、The Jacksons Unity Tour、Thriller Liveといった様々なMJ祭りの流れを止めることなく、今年もアーティスト・MJが沢山の人の心に生き生きと息づきますように。
その2012年のファイナルを飾るにふさわしかったのが、28日深夜にNHK総合テレビで放送された、泣く子も黙る(またかよw)スパイク・リー監督のBAD25 Documentary(邦題:BADのすべて)でした。
ただ1か所のみの違和感バリバリの和訳を除いては、いうことなし。
彼の創造作業に関する裏話は大変興味深いものでした。
わたしはぶっちゃけアニーが誰でも、チャモンがなんであっても、もっと言えばタチアナがマイケルにキスをしてガッツポーズするところなんざ、全くどーでもよかったのですがw
彼がその時何を考え、何にこだわり、スタッフたちとどう協調し、どう意見を戦わせ、どう彼らを驚かせ、どう己の才能と発想を革新につなげたのか、といった制作過程を知ることが大好きなので、全編通してわくわくしながら堪能しました^^

以前BADのSF考察を書いたことがあるので、(お暇ならこちらへ)実際携わった関係者からの話は感動もの。
ダンスの振り付けひとつとっても「強盗をする人間の心理」を表現しようとし、わたしの好きな

↑
ここ、ここ♪
この大きく手足を振り上げる振りに、「今の自分を変えたい(空に飛び立ちたい)」という願望を表していたとは、振付グレッグ・バージ(写真左)恐るべし・・(彼も逝くのが早すぎましたよね・・RIP)

For Criminal Dance
look at all the great Dances on Tape,
"Study the greats and Become greater"
get All BOB Fosse Movie
DANces, STUDy these insiDe
out Know every CUT, Move, Music, etc,
FLASH DANCe
ALL THAT JAZZ
BAND WAGOn "girl HUNT"
NUMber
クリミナルダンスのために
全ての素晴らしいダンスビデオを見ること
”素晴らしい先人に学んで、さらにその上をゆく”
ボブ・フォッシー映画のダンスはすべてものにすること
以下のカット割り、動き、音楽等、隅から隅まで熟知すること
フラッシュダンス・オールザットジャズ・バンドワゴンの”ガールハント”ナンバー
彼の手書きメモには目がないわたしw
特徴のあるD、そして大文字小文字が入り混じった綴り世界の治外法権といわれている(言われてないかw)彼の文字たちを見るだけでテンションがあがります^^
このSFに取り組む彼の真剣な意気込みが滲む、どこまでもストイックに高みを追及するいつもの彼のやり方。
自分が過去に書いたこと(もちろん色々な記事や資料を参考にして)の裏取りができたような気がして、あらためて彼の、天才にして努力家で完璧主義者たる所以の氷山の一角を垣間見たような気がしました。
もうひとつのメモ。

これを見てあらためて合点がいった事がありました。
本来のスムクリジャケットでは、腕章はブルーで右腕に巻いています。
このイメージでは、はっきり色は黒と指定して、なおかつ腕は左。
マイケルはこだわりの強い人なので、ラフ画の段階だからと言って適当に左腕にしたのではないはず。
ではどうして?

Smooth CriminalのSFは、彼の敬愛するフレッド・アステアへのオマージュといわれています。
確かに、結果的にはそうなったのですが、このSF撮影は1987年2月のこと。
アステアはこの4か月後に惜しまれてこの世を去りました。
ということは、撮影時にはアステアはまだ存命中だったわけです。
ちなみに、撮影時このセットには、オノ·ヨーコ、スティーブン·スピルバーグ、ブルース·ウィリス、グレゴリー·ペック、もちろんエリザベス·テイラーなどなど、多くの有名人が陣中お見舞いに訪れたようですが、中でもマイケルが一番喜んだのが、アステアのパートナーとして多くの振付を行ったハーメス・パン(Hermes Pan)の訪問でした。
アステアがマイケルのムーンウォークをモータウン25周年記念番組で見た後、彼に電話で賛辞を贈ったのは有名ですが、その後マイケルを自宅へ招き、その際ムーンウォークを直伝され、すでに80才を超えていたにもかかわらずすぐにマスターしてしまったというのも有名なお話です。
その場に一緒にいたパンもムーンウォークをしたそうです^^
パンは、アステアトリビュート1色のSmooth Criminalの撮影現場を見て、こう言いました。
If Fred was here right now, he would be in his glory.
「もし今フレッドがここにいたら、どれほど誉れに思うだろうか」
アステアと昵懇の間柄であるパンからこんな風に言われたマイケルは、それこそ有頂天になるほど大喜びをしたとか。
(source:http://www.readperiodicals.com/201103/2425294751.html)

こんな感じ?イエーイ!みたいなw
彼の喜ぶ姿を想像しただけで嬉しくなりますよね。
話を戻して。
マイケルは確かにアステアに敬意を表して、彼への全面的なトリビュートという意味で、先のメモでもわかる通りアステア主演の映画BAND WAGONからThe Girl Hunt Balletを随所に意識した衣装や演出、振付でSmooth Criminalを構成しています。
ですが、撮影の半年前、1986年7月にこのBAND WAGONの映画監督であったヴィンセント・ミネリが亡くなりました。
この映画監督の娘であるライザ・ミネリととても親交が深かったマイケルは、葬儀にも参列しています。

マイケル、ライザの義理の母・リー、ライザ
アステアのトリビュートとして、BAND WAGONを意識したマイケルが、その監督であり葬儀にも参列したヴィンセントへのオマージュとして、このSFを捧げようとしたならば、Criminalジャケットに追悼の意を表して黒の喪章をつけてもおかしくありません。
そして、洋の東西を問わず、喪章は左腕につけるものなのです。
ヴィンセントの娘であるライザは(ライザの母は若くして亡くなったジュディ・ガーランドです。後にマイケルのDANGEROUSダンスコンセプトに影響を与えたといわれている彼女の「Get Happy」。The Way You Make Me FeelのBoom!ポーズも出てきます)、マイケルにとってエリザベス・テイラーと並んで親友と呼べるほどの仲なのはご存じのとおり。

しかしこれほど3者三様に目線が違うショットって言うのもww 自由だよなーみんなw
その親友のお父様であり、さらには敬愛するアステアの魅力をスクリーン上に存分に引き出した偉大な映画監督であったヴィンセントに、最大限の弔意を表したかった、その気持ちが本来親族しか巻かない喪章をつけた衣装で臨もうとした事に表れているように思えます。
ですが結局、いくらなんでも喪章はちょっと、ということで、衣装のアクセントとしての腕章に変わったのではないかなと。
彼の「子供たちを守る決意の表れ」とされている右腕の腕章。
確かにそういう意味合いもあるでしょうけれど、おそらく最初に彼の頭に浮かんだイメージの元になったのは、先人への純粋な追悼の気持ちだったのではないかと、Criminal Jacketメモを見てひとりガッテンガッテンしたりしたのでした^^
それにしても
get my Kenny Shoes Now To Break them in
ケニーシューズを今から穿きならすこと
このKennyが全く謎で。
マイケルといえばpenny loafers(ペニーローファー)。
まさかPennyとKenny間違えた?てことはないか、やっぱりw
踊りやすさで愛用された靴は、有名どころでは
Florsheim(フローシェイム)のFlorsheim Como
BASS(バス)のWeejuns
SEBAGO(セバゴ)SEBAGO Loafer
80年代はおもにBASSのウィージャンズを愛用していたようですね。
こちらの公式HPでも1984年「We Are The World」録音時に着用、と書いてあります。

SEBAGOも早い時期から穿いていたようですが、2001年の30TH Anniversary Celebrationでも着用。

Rock my world, Billie Jean と読めるので、この2曲のパフォーマンスで穿いたのでしょうか(単純に考えすぎ?)
同じ日のリハーサルでは、Florsheimを穿いているのですけどね・・

MSG(マジソンスクエアガーデン)Rehearsalと書かれています。おそらくこれは衣装のBush氏が書いたもの。マイケルのサインは本物。
Florsheimは完全にレギュラーポジションだったようですね。
特にHIStory期はOnもOffもたいがいここの。
お馴染みのこちらもFlorsheim


この靴の初めてのお目見えは、伝説のDANGEROUSパフォーマンスの1995年のMTV Video Music Awards。その後1999年のMichael Jackson and Friends charity show(韓国・ドイツ)でも活躍。
でも黒のローファーってほとんど同じに見えるので、例の「My Kenny Shoes」がどこのものかは、実際マイケルの穿いているのを無理くり脱がせてタグを見なければわからないw
あれやこれやと手を変え品を変え調べていたのですが、結局挫折して謎のままです。
どこのものか、なんて、まあ興味ない人にはどっちゃでもいい話なんですが、常に最高のパフォーマンスをしたい彼と靴の関係は、安心して身をゆだねることのできる最良のダンスパートナーとも言えますので、わざわざ決意表明のように「今から穿きこなして」なんて書くほど、完璧なコンディションで本番を迎えようとしていた彼の意気込みが投影されたローファーって、どんなのだったのかなと興味津々なんですね、わたしw
ご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいです^^
こんな風に1枚のメモから、Kenny Shoesを探せ!的に、やたら靴ばっかり調べていたわたしなのですが。
検索が下手なのか手がかりが何にもヒットしないことから、もーいーや・・と挫折していた時に、ひょんなことからSmooth Criminalとは全く関係ない1足の靴を見つけました。
初めはお目当ての目的からはずれた靴なので、「ふうん・・」といった印象しかなかったのですが、ところがどっこい。
この何の気なしに知った靴から、実はさらにマイケルの
"Study the greats and Become greater"ぶりを、イヤというほど見せつけられてしまうことになるのですが・・
長くなりました。
続きます。
今年はしょっぱなから、Michael Jackson THE IMMORTAL WORLD TOUR 日本公演決定のニュースが流れましたね。
今回は、名古屋や福岡のGirlたちも、わざわざ遠征することなく楽しめますね^^
もちろんわたしのいる大阪でも\(^o^)/
ああ、そうそう。

日本公演は5月からスタートしますが、同じ5月にヴェガスのThe Mandalay Bay Las Vegas Resortの劇場でも、常駐演目としてMichael Jackson THE IMMORTAL(ツアーとは内容が変わるらしいです)の上演がスタートしますが、嬉しいのは2010年に東京タワーと大阪スカイビルでも開催されたNeverland Collectionをスケールアップしたミュージアムが併設されることです。
これは2011年のIMMORTAL初日~数日限定で催された、ファンフェストと同じ内容だということで、日本にも来てくれたあれだのこれだのも含めて、お目見えしなかったあれだのこれだのに加えて、ネバーランドに置かれていたマイケルのアーケードゲームも登場するらしく^^
日本にも来てくれた品々は、エステートが管理して持って帰ったのでw おそらくどこにも売られることはないと思っていましたから、遠すぎますけれど見ようと思えばどうにかして見に行ける(かもしれないw)ミュージアムという形で場所が用意されたのは、予想はしていたものの現実となるととても嬉しい事ですね。
いつか冥途の土産に行きたいものですヨボヨボ^^
昨年のBAD25周年記念、The Jacksons Unity Tour、Thriller Liveといった様々なMJ祭りの流れを止めることなく、今年もアーティスト・MJが沢山の人の心に生き生きと息づきますように。
その2012年のファイナルを飾るにふさわしかったのが、28日深夜にNHK総合テレビで放送された、泣く子も黙る(またかよw)スパイク・リー監督のBAD25 Documentary(邦題:BADのすべて)でした。
ただ1か所のみの違和感バリバリの和訳を除いては、いうことなし。
彼の創造作業に関する裏話は大変興味深いものでした。
わたしはぶっちゃけアニーが誰でも、チャモンがなんであっても、もっと言えばタチアナがマイケルにキスをしてガッツポーズするところなんざ、全くどーでもよかったのですがw
彼がその時何を考え、何にこだわり、スタッフたちとどう協調し、どう意見を戦わせ、どう彼らを驚かせ、どう己の才能と発想を革新につなげたのか、といった制作過程を知ることが大好きなので、全編通してわくわくしながら堪能しました^^

以前BADのSF考察を書いたことがあるので、(お暇ならこちらへ)実際携わった関係者からの話は感動もの。
ダンスの振り付けひとつとっても「強盗をする人間の心理」を表現しようとし、わたしの好きな

↑
ここ、ここ♪
この大きく手足を振り上げる振りに、「今の自分を変えたい(空に飛び立ちたい)」という願望を表していたとは、振付グレッグ・バージ(写真左)恐るべし・・(彼も逝くのが早すぎましたよね・・RIP)

For Criminal Dance
look at all the great Dances on Tape,
"Study the greats and Become greater"
get All BOB Fosse Movie
DANces, STUDy these insiDe
out Know every CUT, Move, Music, etc,
FLASH DANCe
ALL THAT JAZZ
BAND WAGOn "girl HUNT"
NUMber
クリミナルダンスのために
全ての素晴らしいダンスビデオを見ること
”素晴らしい先人に学んで、さらにその上をゆく”
ボブ・フォッシー映画のダンスはすべてものにすること
以下のカット割り、動き、音楽等、隅から隅まで熟知すること
フラッシュダンス・オールザットジャズ・バンドワゴンの”ガールハント”ナンバー
彼の手書きメモには目がないわたしw
特徴のあるD、そして大文字小文字が入り混じった綴り世界の治外法権といわれている(言われてないかw)彼の文字たちを見るだけでテンションがあがります^^
このSFに取り組む彼の真剣な意気込みが滲む、どこまでもストイックに高みを追及するいつもの彼のやり方。
自分が過去に書いたこと(もちろん色々な記事や資料を参考にして)の裏取りができたような気がして、あらためて彼の、天才にして努力家で完璧主義者たる所以の氷山の一角を垣間見たような気がしました。
もうひとつのメモ。

これを見てあらためて合点がいった事がありました。
本来のスムクリジャケットでは、腕章はブルーで右腕に巻いています。
このイメージでは、はっきり色は黒と指定して、なおかつ腕は左。
マイケルはこだわりの強い人なので、ラフ画の段階だからと言って適当に左腕にしたのではないはず。
ではどうして?

Smooth CriminalのSFは、彼の敬愛するフレッド・アステアへのオマージュといわれています。
確かに、結果的にはそうなったのですが、このSF撮影は1987年2月のこと。
アステアはこの4か月後に惜しまれてこの世を去りました。
ということは、撮影時にはアステアはまだ存命中だったわけです。
ちなみに、撮影時このセットには、オノ·ヨーコ、スティーブン·スピルバーグ、ブルース·ウィリス、グレゴリー·ペック、もちろんエリザベス·テイラーなどなど、多くの有名人が陣中お見舞いに訪れたようですが、中でもマイケルが一番喜んだのが、アステアのパートナーとして多くの振付を行ったハーメス・パン(Hermes Pan)の訪問でした。
アステアがマイケルのムーンウォークをモータウン25周年記念番組で見た後、彼に電話で賛辞を贈ったのは有名ですが、その後マイケルを自宅へ招き、その際ムーンウォークを直伝され、すでに80才を超えていたにもかかわらずすぐにマスターしてしまったというのも有名なお話です。
その場に一緒にいたパンもムーンウォークをしたそうです^^
パンは、アステアトリビュート1色のSmooth Criminalの撮影現場を見て、こう言いました。
If Fred was here right now, he would be in his glory.
「もし今フレッドがここにいたら、どれほど誉れに思うだろうか」
アステアと昵懇の間柄であるパンからこんな風に言われたマイケルは、それこそ有頂天になるほど大喜びをしたとか。
(source:http://www.readperiodicals.com/201103/2425294751.html)

こんな感じ?イエーイ!みたいなw
彼の喜ぶ姿を想像しただけで嬉しくなりますよね。
話を戻して。
マイケルは確かにアステアに敬意を表して、彼への全面的なトリビュートという意味で、先のメモでもわかる通りアステア主演の映画BAND WAGONからThe Girl Hunt Balletを随所に意識した衣装や演出、振付でSmooth Criminalを構成しています。
ですが、撮影の半年前、1986年7月にこのBAND WAGONの映画監督であったヴィンセント・ミネリが亡くなりました。
この映画監督の娘であるライザ・ミネリととても親交が深かったマイケルは、葬儀にも参列しています。

マイケル、ライザの義理の母・リー、ライザ
アステアのトリビュートとして、BAND WAGONを意識したマイケルが、その監督であり葬儀にも参列したヴィンセントへのオマージュとして、このSFを捧げようとしたならば、Criminalジャケットに追悼の意を表して黒の喪章をつけてもおかしくありません。
そして、洋の東西を問わず、喪章は左腕につけるものなのです。
ヴィンセントの娘であるライザは(ライザの母は若くして亡くなったジュディ・ガーランドです。後にマイケルのDANGEROUSダンスコンセプトに影響を与えたといわれている彼女の「Get Happy」。The Way You Make Me FeelのBoom!ポーズも出てきます)、マイケルにとってエリザベス・テイラーと並んで親友と呼べるほどの仲なのはご存じのとおり。

しかしこれほど3者三様に目線が違うショットって言うのもww 自由だよなーみんなw
その親友のお父様であり、さらには敬愛するアステアの魅力をスクリーン上に存分に引き出した偉大な映画監督であったヴィンセントに、最大限の弔意を表したかった、その気持ちが本来親族しか巻かない喪章をつけた衣装で臨もうとした事に表れているように思えます。
ですが結局、いくらなんでも喪章はちょっと、ということで、衣装のアクセントとしての腕章に変わったのではないかなと。
彼の「子供たちを守る決意の表れ」とされている右腕の腕章。
確かにそういう意味合いもあるでしょうけれど、おそらく最初に彼の頭に浮かんだイメージの元になったのは、先人への純粋な追悼の気持ちだったのではないかと、Criminal Jacketメモを見てひとりガッテンガッテンしたりしたのでした^^
それにしても
get my Kenny Shoes Now To Break them in
ケニーシューズを今から穿きならすこと
このKennyが全く謎で。
マイケルといえばpenny loafers(ペニーローファー)。
まさかPennyとKenny間違えた?てことはないか、やっぱりw
踊りやすさで愛用された靴は、有名どころでは
Florsheim(フローシェイム)のFlorsheim Como
BASS(バス)のWeejuns
SEBAGO(セバゴ)SEBAGO Loafer
80年代はおもにBASSのウィージャンズを愛用していたようですね。
こちらの公式HPでも1984年「We Are The World」録音時に着用、と書いてあります。

SEBAGOも早い時期から穿いていたようですが、2001年の30TH Anniversary Celebrationでも着用。

Rock my world, Billie Jean と読めるので、この2曲のパフォーマンスで穿いたのでしょうか(単純に考えすぎ?)
同じ日のリハーサルでは、Florsheimを穿いているのですけどね・・

MSG(マジソンスクエアガーデン)Rehearsalと書かれています。おそらくこれは衣装のBush氏が書いたもの。マイケルのサインは本物。
Florsheimは完全にレギュラーポジションだったようですね。
特にHIStory期はOnもOffもたいがいここの。
お馴染みのこちらもFlorsheim


この靴の初めてのお目見えは、伝説のDANGEROUSパフォーマンスの1995年のMTV Video Music Awards。その後1999年のMichael Jackson and Friends charity show(韓国・ドイツ)でも活躍。
でも黒のローファーってほとんど同じに見えるので、例の「My Kenny Shoes」がどこのものかは、実際マイケルの穿いているのを無理くり脱がせてタグを見なければわからないw
あれやこれやと手を変え品を変え調べていたのですが、結局挫折して謎のままです。
どこのものか、なんて、まあ興味ない人にはどっちゃでもいい話なんですが、常に最高のパフォーマンスをしたい彼と靴の関係は、安心して身をゆだねることのできる最良のダンスパートナーとも言えますので、わざわざ決意表明のように「今から穿きこなして」なんて書くほど、完璧なコンディションで本番を迎えようとしていた彼の意気込みが投影されたローファーって、どんなのだったのかなと興味津々なんですね、わたしw
ご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいです^^
こんな風に1枚のメモから、Kenny Shoesを探せ!的に、やたら靴ばっかり調べていたわたしなのですが。
検索が下手なのか手がかりが何にもヒットしないことから、もーいーや・・と挫折していた時に、ひょんなことからSmooth Criminalとは全く関係ない1足の靴を見つけました。
初めはお目当ての目的からはずれた靴なので、「ふうん・・」といった印象しかなかったのですが、ところがどっこい。
この何の気なしに知った靴から、実はさらにマイケルの
"Study the greats and Become greater"ぶりを、イヤというほど見せつけられてしまうことになるのですが・・
長くなりました。
続きます。
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