マイケルの読み聞かせ
去年書いた記事は「続く」となっていて、当然それの続きがあるよね~って思わせといて、そっからうんともすんとも更新がなく、やっと更新したと思ったら「全然続きじゃないじゃん!ジャネ子の話しじゃん!」ってなって、「次は必ず続きを書きます」とか言っておきながら、そっからまたもやなしのつぶてで、ようやく更新しよったわい、と思いきや、「二つ続けてプリンスかいな!」っていうね。
もはや「書く書く詐欺」だといわれても頭を垂れるしかない。
いやはや、申し訳ない。
ボウイの時もショックではあったけれど、いかんせん彼に関してはLet's Dance と「戦場のメリークリスマス」しか思い出がなかったから、正直マイケルがカルピスの原液だとして、ボウイは10,000倍に希釈されてたっつうか・・
でもプリンスはね。
彼のTwitterとかたまにタイムラインに入ってきてて、「元気でやってるな~」とか思ってたし、最近の彼はうまいぐあいに年齢を重ねてる感じで、アフロも原点回帰っぽくてレジェンドの風格漂ってるな~とか思ってたし、ピアノの弾き語りツアーとかしてて、何ていうか、彼のファンを羨ましいな~て思ってて、プリンスは楽器何でもできるミュージシャンだから、ステージを所狭しと動くパフォーマンスがなくても、ギター1本、ピアノOnlyの弾き語りスタイルでもこの先何年も現役続行できるわけで、そういう彼をファンはいつまでも見てられるんだからいーなー・・て、思ってたから。
そのショックはあたしとプリンスの薄すぎる関係の割にはとっても濃くて・・(/_;)
マイケルがカルピスの原液ならば、プリンスは、そうだなー、ちょうどいいぐらいの薄さっていうか(例えわかりずらいよねすんません)
で、肝心なマイケルのお話に戻ると。
実はこっちも、「続く」ってしたはいいけれど、いざ書く段になると、「あれ?え~と・・何を書きたかったのかな」みたいになって自分の着地点を完全に見失っていてですね。
なので、続きの雰囲気は残しつつあんまそれにこだわらない記事になると思いますw
タイトルも違うし、えへ。
あの時に書いた「ステキな動画」というのは、マイケルが子供たちに絵本を読み聞かせる短いもの。(ええ、ええ、今となってはいつの話だよっていうね、いまさらですよ~^^)
おそらく2000~2001年頃のものだと思われます。

一番ウケたのは、読み終わるちょっと前から、パパの言葉を聞いているのかいないのか、パリスちゃんがプリンス君に何やら文句を言って、プリンス君が、えーなにー?的なやり取りをしだします。
最後のページを読み終わったマイケルが普通に、なのか、ちょっとプチってきたのか真相はわかりませんが、ぱたん!と本を閉じるところ(笑)
あ~、風邪ひいて鼻出てしんどいところを頑張って読んでるのに、全然聞いてないんだもんな~、んもう!みたいな風にも見えるw
これを見てすぐにINVINCIBLEのプロモート的インタビューに答えた彼のお話を思い出しました。
■Michael Jackson Interview with GetMusic.com - Part 2
1:15~あたり
質問:このアルバムのレコーディング中で、最も思い出深い瞬間は?
Most memorable moments were, it was… of all my albums I would say this one was the toughest.'Cause I was hardest on myself.
Uh, I wrote so many songs, I don’t want to say the number, just to get to uh, how many are on there, 16?
Just to get to the 16 that I think are acceptable.
And, um, it’s the album where… I didn’t have children before other albums, so I caught a lot of colds; I was sick a lot.
Cause my children got. So we had to stop and start again and stop and start and… constantly.
But I enjoyed it very, very much.
最も思い出深い瞬間ね・・それについて答えるのは難しいな。僕は自分に厳しかったからね。
ものすごく沢山曲を書いたよ、数は言いたくないけど、このアルバムに入れるための、あぁ、何曲だった?16曲?
僕がアルバムに収めるのに納得できる16曲を選ぶためにね。
それに、このアルバムでは・・前のアルバムまでは僕には子どもたちがいなかったから、でもこのアルバムを作っている間、僕はよく風邪をひいてしまって、しょっちゅう寝込んでいたんだ。
子どもたちが風邪をもらってきてしまうからね。それで、僕らは作業をストップせざるを得なくて、治ったら再開して、またストップして再開してっていうのを・・しょっちゅうね。
でも楽しかったよ、本当にとっても。
あの動画はひょっとして、風邪にやられちゃっていたある日を切り取ったものなのかな?
などと想像するのも楽しかったりするよね^^
さて、マイケルが読み聞かせをしたこの本。
「My Brother Sammy」(現在タイトルはMy Brother Sammy is Special)

実は少しデリケートなもの。
子供に読み聞かせる本としては、なかなか選べないタイプのものではないかと思います。
主人公の男の子の弟は自閉症。
魅力的なイラストと言葉で彩られた、特別な弟を持ったあるお兄ちゃんの葛藤と愛情の物語です。
では、マイケルに読んでいただきましょうね^^
・・って言っても、この動画は埋め込み禁止になってますので、ここからYoutubeへGO!
We're gonna find out what's special about his brother, There's something special about his brother. Okey?
彼の弟の何が特別なのか見つけ出そう、彼の弟には特別なものがあるんだ、いいかい?
Now Sammy sometimes get a lift to his school in the car with us and even though he still can't say my name, when I wave goodbye in a sad sort of way he waves back to me.
And sometimes we go to the park, I don't play with my friends I just lie in the green grass with Sammy instead and we watch the sunshine shimmering on the leaves of the trees and we both smile because its beautiful, in a shimmering sort of way.
And sometimes when Sammy and I are in the sandbox, I don't build castles or dig long, long tunnels.
I just sit next to Sammy and let the silky sand trickle through my fingers instead.
It feels so soft and smooth and it makes us laugh. ズズッ(鼻をすする音)
And when we feels happy in this special sort of way sometimes I think I'm lucky to have a special brother because that makes me special too. ぱたん!!
わたしもこの本がとても気になって、購入し読みました。
色んな意味で美しい絵本です。
この本は日本語訳がまだないようなので、せっかくですから内容をここでシェアしたいと思います。
彼が選んだ絵本の中身、知りたい人手ぇあげて~^^
・・とはいえ、もしも著作権的なクレームがどっかから来たら以下の文章は速攻消します。
はい、akimには信念もへったくれも何もありませんよ~^^
----------------------------
My Brother Sammy by Becky Edwards
僕の弟のサミーは、僕と一緒のおっきなバスで学校に行かない
そのかわり、違う学校のバスが迎えに来るのを待つんだ
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ。みんなとは違うやり方で学ぶの」って
それが、サミーが僕の学校に来れない理由だ
でも時々、僕はちょっと悲しい感じで思うんだ
サミーが僕とおんなじバスに乗れればいいのにって
僕の弟のサミーは、公園で僕や僕の友達と一緒に遊ぶのが好きじゃない
そのかわり、緑の芝生に寝っころがって、木に茂る葉っぱにお日様の光がゆらゆらしているを見るのが好きなんだ
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ。みんなとは違うやり方で遊ぶのが好きなの」って
それが、サミーがひとりで寝っころがって、僕らと遊ばない理由だ
でも時々、僕はちょっと気まり悪い感じで思うんだ
サミーが僕らの遊びに加わればいいのにって
砂場にいる時、僕の弟のサミーは、僕と一緒に砂のお城を作ったり、長い長いトンネルを掘るのは好きじゃない
そのかわり、さらさらの砂をつかみあげて、その砂が指の間からこぼれ落ちるのを眺めるのが好きなんだ
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ」
それが、サミーが砂で遊ばないで、砂を感じるのが好きな理由だ
でも時々、僕はちょっとさみしい感じで思うんだ
サミーが僕と一緒に砂のお城を作れればいいのにって
僕の弟のサミーは、まだ僕にHelloをどう言えばいいかわからない
僕が「Hello、サミー」って言うと、彼はすぐ「Hello、サミー」って返事をする
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ」
それが、サミーが僕とおんなじことを言う前に、ちょっと時間がかかる理由だ
でも時々、僕はちょっといらいらした感じで思うんだ
サミーが僕の名前を言えればいいのにって
時々、特別な弟がいるのって楽じゃない
ある日、僕は僕の部屋に建てた世界一高いブロックのタワーをママに見せていたんだ
そこへ突然、僕の弟サミーが部屋に入って来て僕のタワーを倒してしまった
僕は怒ってサミーに向かって叫んだ
それから僕は泣き出してしまった
ママは僕を抱きしめてくれたけど、こう言った 「怒らないで。サミーは特別だから」
それが、タワーは積み上げるもので、叩いて壊すものじゃないということを、サミーが知らなかった理由だ
けど僕はママに言った
僕は、僕と一緒のバスで学校に行く弟が欲しいんだ
僕や友達と一緒に遊ぶ弟が欲しいんだ
僕と一緒に砂のお城を作る弟が欲しいんだ
僕の名前を言える弟が欲しいんだ
そして、タワーは積み上げるもので叩いて壊すものじゃないということを、ちゃんと知ってる弟が欲しいんだよ!
僕は特別な弟なんかいらないんだ!
I don't want a Special Brother!
突然サミーはブロックを壊すことをやめた。
そして僕を指さして僕が言った通りに言ったんだ。
「Special Brother」
ママは言った
「サミーはただあなたが言った事を真似ているんじゃないと思うわ
サミーはあなたが彼のSpecial Brotherだって言ったのよ」
僕が?サミーのSpecial Brother?
サミーと僕は、その午後ずっとブロックでタワーを作った
高い高いタワーを作って、そしてそれを一気に壊した
そんなことをくりかえして過ごしたんだ
多分、タワーっていうのは積み上げるのと同じくらい、叩いて壊すものでもあるんだ
だって、積み上げる時とは違う楽しさがあったから
※マイケルが読んだのはここから
時々、ママは僕たち二人をそれぞれの学校に車で送ってくれる
たとえ彼がまだ僕の名前を言えなくても、僕がバイバイって手を振ると、サミーはちょっと悲しげな感じで、手を振りかえしてくれるんだ
時々、僕は公園に行っても友達と遊ばない
そのかわり、サミーと一緒に芝生に寝っころがって、木に茂る葉っぱにお日様の光がゆらゆらしているのを一緒に眺めるんだ
それから僕らは一緒に微笑むんだ
ちょっとちらちら光る感じで、とてもきれいだから

時々、サミーと一緒に砂場にいても、僕は砂でお城を作ったり長いトンネルを掘ったりしない
そのかわり、サミーの横に座って、さらさらの砂が僕の指からこぼれ落ちるままにさせるんだ
砂は柔らかくて、さらさらと落ちる様子がとても楽しい
そして僕らはちょっと特別って感じで幸せな気分になるんだ
時々、僕は、特別な弟がいてラッキーだなって思うんだ
なぜなら、そのことが僕のことも特別にしてくれるから
-----------------------
これはイギリス人の絵本作家で、自閉症の子供のスペシャリストの教師でもあるベッキー・エドワードさんの絵本です。
自閉症を含む発達障害児をテーマにした優れた本に贈られる児童文学賞を2002年に受賞しています。

この本の背表紙には推薦の言葉として
「兄弟姉妹、教師、セラピスト、そして特別なサポートを必要とする子供を愛するすべての人の必読書」
と書かれています。
special needs 特別なサポート。
何らかのサポートを必要とする子供、というと一般的には、何らかの障害を持った子供という意味にとりがちですが、マイケルは、
障害があるなしに関わらず、ひとりひとりの子供が特別な何かを持っていて、それぞれにサポートは必要だと考えていたのではないかと思います。
だから特別、この本がそういったテーマのものだったから選んだのではないような気がします。
この本から彼が子供たちに何を伝えたかったのか。
彼がこの本から読むべきと選んだ箇所は、自閉症のサムがどれぐらいお兄ちゃんと違っているか、その違いに何かしら不満をもっていたお兄ちゃんを表した前半部などはすっ飛ばし、弟との違いを受け入れ、それを学びそれを楽しむことで、自らも成長している終盤部分でした。
公園の芝生に寝ころび、木に茂る葉っぱにお日様の光がゆらゆらしているのを眺める
砂場で砂をつかみ、さらさらと指の間からこぼれる感覚を楽しむ
このような感性をマイケルは大切にしていたように思います。
成熟した大人であり、且つ、決して子供の純粋な感性を失わないこと。
2003年にファンクラブが主宰した彼の誕生日パーティーで行われた彼のスピーチの中でも、その事について触れています。
--------------------------
45th Birthday Festivity – September 3, 2003
This is a time when a person reflects on the child that will always live inside him, but more importantly, the grown man that continues to emerge intellectually, but never lost his child-like innocence.
A lot of what you'll be seeing from me in the future will celebrate the youthful imagination that has always been a part of who I am, but also the adult perspective of a father and artist and member of our community.
今こそ、或る一人の人間が、その心の中にいつも生き続けるであろう"子供"に関して深く考える時だと思います。
しかし、それ以上に重要なことには、知的であろうと努力し続ける成長した大人でありながら、決して自身の、その"子供のような無邪気さ、純粋さ"を失わなかった"或る一人の大人の男"に関して深く考える時だと思います。
これからの未来には、僕が今まで自分自身であるためにいつも自分の一部であった若々しい想像力を持ち続けると同時に、 父として、アーティストとして、我々の社会の一員として、大人としての視野を 謳歌するような僕の姿を、皆さんは頻繁に見ることになるでしょう。
※現在は閉鎖されていますが、この訳はこれしかないというぐらい素晴らしいMJ Latest News様のサイトでの訳を引用させていただきました。
こういう人ですものね。
マイケルからは色々な知的好奇心の種を頂いています。
音楽、芸術、映画、そして本。
今回もこの絵本を彼から教えてもらって、自分の何かが豊かになる気がします。
さて、彼の読み聞かせを聞いて、こんな感想を持った人はいらっしゃるでしょうか?
「あら・・案外マイケルって雑に読んでたわね・・もっとゆーっくり、やさしーく、Kidsたちの反応を確かめながら読み聞かせていると思ってたけど、わりと早口でしかも棒読みっぽ・・」
みたいな。
さあ、どうなんでしょう。
彼はこの時風邪ひいていたので、とってもしんどかったから、この1回だけついつい雑になっただけなのか?
いつもは「は~い、ふたりとも~、「ぼくのとくべつなおとうと」のごほんをよもうねぇ、いいかなぁ?いくよ~、ときどきぃ、まみーはぁ、ぼくたちをぉ」みたいに読んでいたのか?

はい。
それはまた別のお話し(笑)
もはや「書く書く詐欺」だといわれても頭を垂れるしかない。
いやはや、申し訳ない。
ボウイの時もショックではあったけれど、いかんせん彼に関してはLet's Dance と「戦場のメリークリスマス」しか思い出がなかったから、正直マイケルがカルピスの原液だとして、ボウイは10,000倍に希釈されてたっつうか・・
でもプリンスはね。
彼のTwitterとかたまにタイムラインに入ってきてて、「元気でやってるな~」とか思ってたし、最近の彼はうまいぐあいに年齢を重ねてる感じで、アフロも原点回帰っぽくてレジェンドの風格漂ってるな~とか思ってたし、ピアノの弾き語りツアーとかしてて、何ていうか、彼のファンを羨ましいな~て思ってて、プリンスは楽器何でもできるミュージシャンだから、ステージを所狭しと動くパフォーマンスがなくても、ギター1本、ピアノOnlyの弾き語りスタイルでもこの先何年も現役続行できるわけで、そういう彼をファンはいつまでも見てられるんだからいーなー・・て、思ってたから。
そのショックはあたしとプリンスの薄すぎる関係の割にはとっても濃くて・・(/_;)
マイケルがカルピスの原液ならば、プリンスは、そうだなー、ちょうどいいぐらいの薄さっていうか(例えわかりずらいよねすんません)
で、肝心なマイケルのお話に戻ると。
実はこっちも、「続く」ってしたはいいけれど、いざ書く段になると、「あれ?え~と・・何を書きたかったのかな」みたいになって自分の着地点を完全に見失っていてですね。
なので、続きの雰囲気は残しつつあんまそれにこだわらない記事になると思いますw
タイトルも違うし、えへ。
あの時に書いた「ステキな動画」というのは、マイケルが子供たちに絵本を読み聞かせる短いもの。(ええ、ええ、今となってはいつの話だよっていうね、いまさらですよ~^^)
おそらく2000~2001年頃のものだと思われます。

一番ウケたのは、読み終わるちょっと前から、パパの言葉を聞いているのかいないのか、パリスちゃんがプリンス君に何やら文句を言って、プリンス君が、えーなにー?的なやり取りをしだします。
最後のページを読み終わったマイケルが普通に、なのか、ちょっとプチってきたのか真相はわかりませんが、ぱたん!と本を閉じるところ(笑)
あ~、風邪ひいて鼻出てしんどいところを頑張って読んでるのに、全然聞いてないんだもんな~、んもう!みたいな風にも見えるw
これを見てすぐにINVINCIBLEのプロモート的インタビューに答えた彼のお話を思い出しました。
■Michael Jackson Interview with GetMusic.com - Part 2
1:15~あたり
質問:このアルバムのレコーディング中で、最も思い出深い瞬間は?
Most memorable moments were, it was… of all my albums I would say this one was the toughest.'Cause I was hardest on myself.
Uh, I wrote so many songs, I don’t want to say the number, just to get to uh, how many are on there, 16?
Just to get to the 16 that I think are acceptable.
And, um, it’s the album where… I didn’t have children before other albums, so I caught a lot of colds; I was sick a lot.
Cause my children got. So we had to stop and start again and stop and start and… constantly.
But I enjoyed it very, very much.
最も思い出深い瞬間ね・・それについて答えるのは難しいな。僕は自分に厳しかったからね。
ものすごく沢山曲を書いたよ、数は言いたくないけど、このアルバムに入れるための、あぁ、何曲だった?16曲?
僕がアルバムに収めるのに納得できる16曲を選ぶためにね。
それに、このアルバムでは・・前のアルバムまでは僕には子どもたちがいなかったから、でもこのアルバムを作っている間、僕はよく風邪をひいてしまって、しょっちゅう寝込んでいたんだ。
子どもたちが風邪をもらってきてしまうからね。それで、僕らは作業をストップせざるを得なくて、治ったら再開して、またストップして再開してっていうのを・・しょっちゅうね。
でも楽しかったよ、本当にとっても。
あの動画はひょっとして、風邪にやられちゃっていたある日を切り取ったものなのかな?
などと想像するのも楽しかったりするよね^^
さて、マイケルが読み聞かせをしたこの本。
「My Brother Sammy」(現在タイトルはMy Brother Sammy is Special)

実は少しデリケートなもの。
子供に読み聞かせる本としては、なかなか選べないタイプのものではないかと思います。
主人公の男の子の弟は自閉症。
魅力的なイラストと言葉で彩られた、特別な弟を持ったあるお兄ちゃんの葛藤と愛情の物語です。
では、マイケルに読んでいただきましょうね^^
・・って言っても、この動画は埋め込み禁止になってますので、ここからYoutubeへGO!
We're gonna find out what's special about his brother, There's something special about his brother. Okey?
彼の弟の何が特別なのか見つけ出そう、彼の弟には特別なものがあるんだ、いいかい?
Now Sammy sometimes get a lift to his school in the car with us and even though he still can't say my name, when I wave goodbye in a sad sort of way he waves back to me.
And sometimes we go to the park, I don't play with my friends I just lie in the green grass with Sammy instead and we watch the sunshine shimmering on the leaves of the trees and we both smile because its beautiful, in a shimmering sort of way.
And sometimes when Sammy and I are in the sandbox, I don't build castles or dig long, long tunnels.
I just sit next to Sammy and let the silky sand trickle through my fingers instead.
It feels so soft and smooth and it makes us laugh. ズズッ(鼻をすする音)
And when we feels happy in this special sort of way sometimes I think I'm lucky to have a special brother because that makes me special too. ぱたん!!
わたしもこの本がとても気になって、購入し読みました。
色んな意味で美しい絵本です。
この本は日本語訳がまだないようなので、せっかくですから内容をここでシェアしたいと思います。
彼が選んだ絵本の中身、知りたい人手ぇあげて~^^
・・とはいえ、もしも著作権的なクレームがどっかから来たら以下の文章は速攻消します。
はい、akimには信念もへったくれも何もありませんよ~^^
----------------------------
My Brother Sammy by Becky Edwards
僕の弟のサミーは、僕と一緒のおっきなバスで学校に行かない
そのかわり、違う学校のバスが迎えに来るのを待つんだ
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ。みんなとは違うやり方で学ぶの」って
それが、サミーが僕の学校に来れない理由だ
でも時々、僕はちょっと悲しい感じで思うんだ
サミーが僕とおんなじバスに乗れればいいのにって
僕の弟のサミーは、公園で僕や僕の友達と一緒に遊ぶのが好きじゃない
そのかわり、緑の芝生に寝っころがって、木に茂る葉っぱにお日様の光がゆらゆらしているを見るのが好きなんだ
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ。みんなとは違うやり方で遊ぶのが好きなの」って
それが、サミーがひとりで寝っころがって、僕らと遊ばない理由だ
でも時々、僕はちょっと気まり悪い感じで思うんだ
サミーが僕らの遊びに加わればいいのにって
砂場にいる時、僕の弟のサミーは、僕と一緒に砂のお城を作ったり、長い長いトンネルを掘るのは好きじゃない
そのかわり、さらさらの砂をつかみあげて、その砂が指の間からこぼれ落ちるのを眺めるのが好きなんだ
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ」
それが、サミーが砂で遊ばないで、砂を感じるのが好きな理由だ
でも時々、僕はちょっとさみしい感じで思うんだ
サミーが僕と一緒に砂のお城を作れればいいのにって
僕の弟のサミーは、まだ僕にHelloをどう言えばいいかわからない
僕が「Hello、サミー」って言うと、彼はすぐ「Hello、サミー」って返事をする
ママは言うんだ 「サミーは特別だからよ」
それが、サミーが僕とおんなじことを言う前に、ちょっと時間がかかる理由だ
でも時々、僕はちょっといらいらした感じで思うんだ
サミーが僕の名前を言えればいいのにって
時々、特別な弟がいるのって楽じゃない
ある日、僕は僕の部屋に建てた世界一高いブロックのタワーをママに見せていたんだ
そこへ突然、僕の弟サミーが部屋に入って来て僕のタワーを倒してしまった
僕は怒ってサミーに向かって叫んだ
それから僕は泣き出してしまった
ママは僕を抱きしめてくれたけど、こう言った 「怒らないで。サミーは特別だから」
それが、タワーは積み上げるもので、叩いて壊すものじゃないということを、サミーが知らなかった理由だ
けど僕はママに言った
僕は、僕と一緒のバスで学校に行く弟が欲しいんだ
僕や友達と一緒に遊ぶ弟が欲しいんだ
僕と一緒に砂のお城を作る弟が欲しいんだ
僕の名前を言える弟が欲しいんだ
そして、タワーは積み上げるもので叩いて壊すものじゃないということを、ちゃんと知ってる弟が欲しいんだよ!
僕は特別な弟なんかいらないんだ!
I don't want a Special Brother!
突然サミーはブロックを壊すことをやめた。
そして僕を指さして僕が言った通りに言ったんだ。
「Special Brother」
ママは言った
「サミーはただあなたが言った事を真似ているんじゃないと思うわ
サミーはあなたが彼のSpecial Brotherだって言ったのよ」
僕が?サミーのSpecial Brother?
サミーと僕は、その午後ずっとブロックでタワーを作った
高い高いタワーを作って、そしてそれを一気に壊した
そんなことをくりかえして過ごしたんだ
多分、タワーっていうのは積み上げるのと同じくらい、叩いて壊すものでもあるんだ
だって、積み上げる時とは違う楽しさがあったから
※マイケルが読んだのはここから
時々、ママは僕たち二人をそれぞれの学校に車で送ってくれる
たとえ彼がまだ僕の名前を言えなくても、僕がバイバイって手を振ると、サミーはちょっと悲しげな感じで、手を振りかえしてくれるんだ
時々、僕は公園に行っても友達と遊ばない
そのかわり、サミーと一緒に芝生に寝っころがって、木に茂る葉っぱにお日様の光がゆらゆらしているのを一緒に眺めるんだ
それから僕らは一緒に微笑むんだ
ちょっとちらちら光る感じで、とてもきれいだから

時々、サミーと一緒に砂場にいても、僕は砂でお城を作ったり長いトンネルを掘ったりしない
そのかわり、サミーの横に座って、さらさらの砂が僕の指からこぼれ落ちるままにさせるんだ
砂は柔らかくて、さらさらと落ちる様子がとても楽しい
そして僕らはちょっと特別って感じで幸せな気分になるんだ
時々、僕は、特別な弟がいてラッキーだなって思うんだ
なぜなら、そのことが僕のことも特別にしてくれるから
-----------------------
これはイギリス人の絵本作家で、自閉症の子供のスペシャリストの教師でもあるベッキー・エドワードさんの絵本です。
自閉症を含む発達障害児をテーマにした優れた本に贈られる児童文学賞を2002年に受賞しています。

この本の背表紙には推薦の言葉として
「兄弟姉妹、教師、セラピスト、そして特別なサポートを必要とする子供を愛するすべての人の必読書」
と書かれています。
special needs 特別なサポート。
何らかのサポートを必要とする子供、というと一般的には、何らかの障害を持った子供という意味にとりがちですが、マイケルは、
障害があるなしに関わらず、ひとりひとりの子供が特別な何かを持っていて、それぞれにサポートは必要だと考えていたのではないかと思います。
だから特別、この本がそういったテーマのものだったから選んだのではないような気がします。
この本から彼が子供たちに何を伝えたかったのか。
彼がこの本から読むべきと選んだ箇所は、自閉症のサムがどれぐらいお兄ちゃんと違っているか、その違いに何かしら不満をもっていたお兄ちゃんを表した前半部などはすっ飛ばし、弟との違いを受け入れ、それを学びそれを楽しむことで、自らも成長している終盤部分でした。
公園の芝生に寝ころび、木に茂る葉っぱにお日様の光がゆらゆらしているのを眺める
砂場で砂をつかみ、さらさらと指の間からこぼれる感覚を楽しむ
このような感性をマイケルは大切にしていたように思います。
成熟した大人であり、且つ、決して子供の純粋な感性を失わないこと。
2003年にファンクラブが主宰した彼の誕生日パーティーで行われた彼のスピーチの中でも、その事について触れています。
--------------------------
45th Birthday Festivity – September 3, 2003
This is a time when a person reflects on the child that will always live inside him, but more importantly, the grown man that continues to emerge intellectually, but never lost his child-like innocence.
A lot of what you'll be seeing from me in the future will celebrate the youthful imagination that has always been a part of who I am, but also the adult perspective of a father and artist and member of our community.
今こそ、或る一人の人間が、その心の中にいつも生き続けるであろう"子供"に関して深く考える時だと思います。
しかし、それ以上に重要なことには、知的であろうと努力し続ける成長した大人でありながら、決して自身の、その"子供のような無邪気さ、純粋さ"を失わなかった"或る一人の大人の男"に関して深く考える時だと思います。
これからの未来には、僕が今まで自分自身であるためにいつも自分の一部であった若々しい想像力を持ち続けると同時に、 父として、アーティストとして、我々の社会の一員として、大人としての視野を 謳歌するような僕の姿を、皆さんは頻繁に見ることになるでしょう。
※現在は閉鎖されていますが、この訳はこれしかないというぐらい素晴らしいMJ Latest News様のサイトでの訳を引用させていただきました。
こういう人ですものね。
マイケルからは色々な知的好奇心の種を頂いています。
音楽、芸術、映画、そして本。
今回もこの絵本を彼から教えてもらって、自分の何かが豊かになる気がします。
さて、彼の読み聞かせを聞いて、こんな感想を持った人はいらっしゃるでしょうか?
「あら・・案外マイケルって雑に読んでたわね・・もっとゆーっくり、やさしーく、Kidsたちの反応を確かめながら読み聞かせていると思ってたけど、わりと早口でしかも棒読みっぽ・・」
みたいな。
さあ、どうなんでしょう。
彼はこの時風邪ひいていたので、とってもしんどかったから、この1回だけついつい雑になっただけなのか?
いつもは「は~い、ふたりとも~、「ぼくのとくべつなおとうと」のごほんをよもうねぇ、いいかなぁ?いくよ~、ときどきぃ、まみーはぁ、ぼくたちをぉ」みたいに読んでいたのか?

はい。
それはまた別のお話し(笑)
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