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Xscape

Xscape

ギザギザの無いシャンプーハットを逆さに被ったかのような斬新な(笑)ジャケットのアルバムを今は毎日聴いているわけですが。

山田君、座布団持ってきてあげて!

という感想ですw ということはつまり、気に入ってます^^

マイケル自身が満を持して世に放ったものではありませんが、彼曰く神から彼の膝に落とされたギフトである作品と、ブラッシュアップするつもりで残しておいたお気に入りの提供楽曲・・でもさまざまな事情でお蔵入りになったそれらから厳選された8曲のオリジナル音源は、2014年の今、今日聴いても全然イケてるイカシたとにかくさすがの高感度、ハイクオリティで、しかもライトなものからこれぞMJの世界観!というのをがっつり味わえるものまで納得の座布団GET作品たち。

そして一部に多少の古き良き時代を感じさせるアレンジのものもひっくるめていっさいがっさいを、マイケルのブレスと声だけを残して一気にタイムボカン的に現代的なお色直しがほどこされたアレンジ群も納得。

このアルバムのコンセプトでもある、「マイケルの才能を再び世界に示す」(LAリード談)ことはすなわち、今の音楽シーンにKING OF POPを再びみたび君臨させることにほかならず、そのために現在の主力リスナー世代を存分に踊らせるダンスチューンと、強烈なインパクトを与える大仕掛けが必要だったのかもなぁと思いました。

彼は「レジェンド」ではなく2014年の今にあってなお、多くの人をインスパイアするアーティストだということを、そしてKING OF POPを名乗るのは、今までもこれからも彼しかいないことを、思い出させるために。

世界が驚いた、あのホログラム風で実はそれとは違う技術によるBillboardのライブイリュージョン。
一部では批判もあるようですが、あのライブでMJの幻が姿を見せた瞬間、テレビ中継されたアメリカでは恐ろしい数のTweetが発信されました。
Twitterは世界中で発信されたリアルタイムTweetを可視化できるマップを公開しています。

あの日のBillboard live関連のTweetも記録されていました。

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その時間を経過するにしたがって打ち上げ花火のように発信されるTweetの膨大な数と言ったら、もう奥様。

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         ライブスタート                   MJ登場!

もう地図見えないし、なにがなんだかわかんないしw

これらすべてが「感動した」だの「素晴らしい」といった賛同したTweetではもちろんないでしょう。
ですが、肝心なのは賛否の割合よりも、それだけ多くの人がMJについてTweetしたという事実です。
その場でTweetした人の中で、その後本物の歌なり動画なりをググった人がどれぐらいいるか。
そっちの方が重要です。

わたしのTwitterアカウントはほとんど動いていないにも関わらず、ここ1、2か月でまたフォロワーが増えているのですが、そのほとんどは10代や20代前半の若い世代です。
前回の記事みたく教科書だろうがなんだろうが、入口はどこからでも構いませんが、あんな派手なイリュージョンやアルバムが話題になれば、あるいはチャートに登場すれば、彼らは新しくマイケルを知り、音楽を、パフォーマンスを通して、彼からの新たなescapismを手に入れるのです。
それはすなわち、彼の音楽を聴きながら成長し、彼をこよなく愛する今のファンの世代が、たとえこの世から去っていこうとも、その後に残る世代が引き続き、彼と彼の作品を愛していくきっかけになるのです。
これはとても大切なことです。


さて、オリジナル音源の入ったデラックスエディションには、このアルバム製作に関わったプロデューサーたちのドキュメントが入っていますよね。
こういうものを見るのが好きなタイプです。

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左からTimbaland LA・Reid Rodney・Jerkins J・Rock どひーきょわいきょわい、マイコー関係なかったら絶対近寄れないw

LAリード、お馴染みINVINCIBLEも手掛けたロドニー・ジャーキンスをはじめ、今のヒットチャート上をにぎわす間違いなく一流のプロデューサーたちの話は思った通り、喜びと戸惑いと葛藤と、そして結局最終的には、MJに恥じない、革新に満ちた、今できる最高を求めて、それもすべてマイケルのために、マイケルだからこそそこまでの高い目標を自分たちに課した彼らのMJへの尊敬と愛情を感じるものでした。
この時の彼らの話は、Billboard誌のカバーストーリーになっています。

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わたしは自分のリビングのしょぼいスピーカーから聴こえる普通の音で、全然ノリノリですっかり上機嫌で何の問題もなかったのですが、先日SONYストア大阪で、話題のハイレゾ体験なるものをしてきた事で、心底わかったことがありました。

それはジャクソン先生が声を大にしておっしゃっていたことで、その時ようやく遅まきながら、「はい先生!!だからなんですね、そうだったんですね!」と心からガッテンガッテンしたことなのだけれど(笑)

2001年ファンとのオンラインインタビュー Online Audio Chat - October 26, 2001(source

That's one of my favorite things, hearing the music really loud.
'Cause I like to play music loud. I mean, it's, uh...
If you play something over the Internet or small speakers, it doesn't have the same punch.
That's why you have to buy it.
You have to buy that CD to really hear that punch. It makes a huge difference. Huge difference. There's no comparison.
Buying the CD is the best thing. There's no comparison.
You can't hear all those sounds if you do it on a smaller system.

音楽を本当に大音量で聴くことは僕のお気に入りの一つなんだ。
音楽を大音響でかけるのが好きなんだ。それはつまり、うーん・・
インターネットや小さなスピーカーで流しても、同じパンチにならないんだ。
これが君達がCDを買わなきゃいけない理由だよ。
本物のパンチを聴くためにはCDを買わなきゃ。それはとんでもない違いだよ。とてつもなく大違いなんだ。比べても意味がないくらいね。
CDを買わなくちゃ。比較にならないよ。
小さな(スピーカー)システムではすべての音を聴きとれないからね。



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with Bruce Swedien

そもそもハイレゾ(High Resolution:高解像度)とは(ハイレグじゃないよ念のため)なんぞや。
むちゃくちゃ簡単に言うと画像の画素数と同じと思ってもらえるとわかりやすいです。
マイケルのびゅーてほーなお写真も、画素の少ない、つまり解像度の低いものより高いものの方が拡大してもきれいでうっとりんこだ、ぷー♪
それは画素数が多ければ多い程、実際の被写体を忠実に表現できるからです。
それの音版です。(いやーざっくりすぎ?w詳しく知りたい方はちゃんと調べてね^^)
つまりオリジナルの音源に限りなく近い音を再現しているということです。

スタジオで制作中のマイケルたちが実際に聴いたであろう音の数々。
そのクオリティに限りなく近い音、それがハイレゾ音源だということです。

SONYストアではXscapeのCD音源とハイレゾとの聴き比べをさせてもらったのですが、素人でも間違いなく音に立体感が感じられ、なおかつ音自体の存在感がハンパなく、CDでは聴こえなかった音が聴こえたり、逆にCDでは耳障りだった音がしっくり馴染んでいたり、と、曲の印象が断然変わりました。
特にオリジナルは、レコーディング中にマイケルが実際にその音を聴いて、採用した沢山の音たちが大音響で降りそそいだ時、ひとつひとつの音をいかに大事にしていたかということと、それだからこそ彼の創った作品からは、その曲の世界観を表現する音たちで織り上げられたストーリーが感じられるんだとあらためて思いました。

彼の内から聴こえる生命を奏でるビートと、外に存在する森羅万象の全てから聴こえる歌がひとつになってリズムを奏でる、その瞬間を逃さず聴きとったイメージを現実の音に変えてきたその人は、それらさまざまな音たちを建築家のように緻密に配置し組み立てながら、時に胸躍らせ時に切なさの涙をあふれさせるほど、その曲を聴く人の感情を揺さぶる物語を、自らの美しい声と共に創りあげていたんだなぁ・・
音にうるさいファンの方々は、とっくの昔からわかっていたことなんでしょうが、わたしはこれまで彼の声とメロディ重視!っていう人だったので、本当にいやはやもうすいません。

それと、このXscapeのアレンジ群はハイレゾ音源で聴くと、うすっぺらい好き嫌いといった感情の出る余地のないほど、凝りに凝り、練りに練られたものだということもわかりました。
それはすなわちこのアルバムに携わりアレンジを担当したプロデューサー陣の、本気の一曲入魂の姿勢を十分に表していると実感しました。

シルクのショーの時もそうでしたし、BAD25のプロジェクトの時もそうでしたが、マイケルに関わるということの誇りとリスク-彼らは素人ではなくれっきとしたクリエイターなので、何か不都合が起こった場合、それは自分のクリエイター生命をも危機にさらすかもしれないというリスクです。成功すればMJが称えられ失敗すれば全ての責任の矛先が自分に向く、というリスクです-を天秤にかけてなお、誇りが大きく優った人たちが彼のためにと、今できる最高の何かを、集中して没頭して完成させようとする・・それは誰よりも高みを目指し、誰よりもGreatestな何かを、革新に富んだ新しい何かを、画期的なオリジナルな何かをいつも望み、誰よりも限界を信じなかったマイケルその人への最大なる敬意と賛辞があればこそでしょうし、創作に携わる誰もが持つクリエイター魂がそうさせるのではないかと思うのです。

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With Rodney・Jerkins

以前に出た「MICHAEL」に関わったクリエイター達もしかりです。
わたしは甘っちょろい単細胞なのかもしれませんが、性善説と同じように、どこかで信じているのです。
映像にしろ音楽にしろ舞台にしろ踊りにしろ、何かを表現すること、何かを生み出す人、素晴らしい何かを創りだしたい人の根底にある純粋な創造性を。
そこには報酬や名声といったお飾りが入り込む余地などない事を。
その作業の果てに待つ、自分たちに降りそそぐであろう恐ろしいほどの数の反応を、バカでない限り予想できないわけはなく、それらも込みのリスクを承知の上で、下した判断、選択した方法・・それらは「MJに捧げる」事だけに集中したであろう彼らの、あの時点で出来うる最高のクリエイト魂の産物だったのだと信じます。
世間の評価はどうであれ、そこに対してわたしは敬意を払います。

まぁとにかく今回のハイレゾ体験は、そういった人たちが今できる限りのことを、持てる限りの力を、マイケルのため、その一点にそそいで創りあげたアレンジだという事を(1曲1曲の好みは別にして)、肌で感じることができてよかったわけです。
自分でハイレゾ音源を聴ける環境に整えるのが一番ですが、そうはいっても一気には無理・・(T_T)というそこの奥様お嬢さまは、ぜひお近くのSONYストアで(銀座はいわずもがなの力の入れようで素晴らしかったですが、大阪も名古屋も予約は必要ですが体験可能です♪)、特にオリジナルをリクエストして、マイケルがスタジオで選んだ音を体感してみてください^^

そしてDVDを通して、プロデューサー達の、リスクをものともせずそれだけの覚悟をもって、マイケルに積極的に前のめりに関わりたかった経緯や思いを知ることは、かの人がいまだ多大な影響を与えている現実を再確認するとともに、見返りではなく、でも愛されることを愛することと同じほど求めていた(と思う)彼が、いまだこれほど愛されている事実を確認することでもありました。


Billboardの特集記事はこのような一文で終わっています。

it(Xscape) transports the spirit of the late pop genius from the past into the future, the place Jackson always wanted his music to live.
Xscapeは亡きポップの天才の魂を過去から未来へ運ぶ。ジャクソンが常に望んだ彼の音楽が生きる場所へと。


Ebony2007 Interview (source:mjfancommunity.com

I always want to do music that inspires or influences another generation.
You want what you create to live, be it sculpture or painting or music.
Like Michelangelo, he said, “I know the creator will go, but his work survives.
That is why to escape death, I attempt to bind my soul to my work.”
And that’s how I feel.
I give my all to my work. I want it to just live.

僕はいつも、自分とは違う世代を動かしたり影響を与える音楽をやりたいと思っているんだ
自分が創造するものには、彫刻にしろ絵画にしろ音楽にしろ、何にしても、長く生きていて欲しいと思うものさ
ミケランジェロのようにね、彼はこう言った
「私は、創作者はいなくなっても、その作品は永く生き続けることを知っている
それゆえ、私は死を免れるために、自分の魂を作品に縛りつけようと試みる」とね
僕も、そんなふうに感じている
僕の魂のすべてを自分の作品に与えているよ、その作品が永く生き続けてほしいから


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このアルバムが出たことにより、ジャスティン・ティンバーレイクとの「Love Never Felt So Good」がビルボードHOT100で9位にランクインしたのを受け、マイケルは50年間でそれぞれの10年間にチャートインした最初のアーティストという記録を打ち立てましたよね。
このように記録を作り、20年前にリリースした曲(Billie Jean)が再びチャートに上り、彼の音楽性が話題に上り、クラブのターンテーブルで彼の曲が回り、ラジオから彼の曲が流れ、人々は彼の曲を口ずさみ、彼の曲で踊り・・

マイケルのいるべきはそういう場所。
ニュース番組では断じてなくて。

このアルバムの出現は確かに「マイケルの才能を再び世界に示す」という役割の一端を担ったと思います。
彼の魂が織り込まれた音楽を、それが一番生き生きと輝く場所へと運ぶために。



I give my all to my work. I want it to just live.
僕の魂のすべてを自分の作品に与えているよ、その作品が永く生き続けてほしいから




英語の教科書でMJを知ろう!

3日坊主的な更新になっちょります(笑)

相変わらず英語と英会話のお勉強を続けているわけですが
4月に今年度の高校英語教科書 CROWN English Communication Ⅱを手に入れて
心はいつでも高2のakimですの♪
ご存じジャクソン先生がオプショナルレッスンとはいえ10ページも載ってますよね^^

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タイトルが泣かせますわよね

MJ

んもう編集者出て来い!HUGするぞ!\(^o^)/
表紙に添えられたアイルランドの詩人、W・B・イエイツの詩の引用がまたもやセンスいいじゃございませんの

How can we know the dancer from the dance?
どうして我らは踊り手と踊りを分かつことができようか

How can~は反語でございますね。どうして~できようか、いやできない、みたいな
ここでいう know は「知る」ではなくて「別だと認識する」あるいは「見分ける」という意味でございますね
あらやだ、英語の教科書だからってそんなこたぁどうでもよろしかったですわねw
ごめんあさーせ^^

How can we know the dancer from the dance?
どうして我らは踊り手と踊りを分かつことができようか


この言葉を表紙に使うって・・この編集者はエンターテイナーとしてのマイケルをむっちゃ好きにちがいない
編集者出て来い!おっちゃん小遣いやるで!\(^o^)/

ラストページには彼の著書である Dancing the Dream から言葉が引用されてますしね
はしょってるとはいえ、まあまあ許せる範囲(何様)で、彼の音楽に対する想いが伝わりますわよね

でもここでは全文載せちゃいますわよ(太字がテキスト引用部分)


How I Make Music

People ask me how I make music.
I tell them I just step into it.
It's like stepping into a river and joining the flow.
Every moment in the river has it's song.
So I stay in the moment and listen.

What I hear is never the same.
A walk through the woods brings a light, crackling song:
Leaves rustle in the wind, birds chatter and Squirrels scold, twigs crunch underfoot, and the beat of my heart holds it all together.
When you join the flow, the music is inside and outside, and both are the same.
As long as I can listen to the moment, I'll always have music.



人は僕にどうやって音楽を作るのかと尋ねる
僕はただ飛び込むんだと答える
それは川の中に飛び込んで、その流れに身を任すようなものだ
川の中ではすべての瞬間が歌をもっている
だから僕はじっとその歌に耳を澄ます

僕の聴く歌に決して同じものはない
森を抜けて歩くと、光と一緒にパチパチはぜる歌が聴こえる
風の中で木の葉はザワザワと鳴り、小鳥達はさえずり、リスはうるさいほど鳴き、足元の小枝はバキバキ音を立てて、そうしてそれらの音たちをみんなまとめて、僕の心臓がビートを刻む
そんな流れに身をゆだねる時、音楽は僕の内にも外にもあって、どちらも同じでひとつのものだ
その瞬間を聴きとることができれば、僕と音楽はいつも一緒にいられるだろう



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この引用の前にこんな記述がありましてよ

He lived for his music and in some sense he was his music.
彼は音楽のために生き、そしてある意味、彼が彼の音楽そのものだった


彼は子供のためにも地球のためにも生きていたわ!とかってムキになっちゃだめですわ、ここは抑えてね奥様
でもこれってある意味的を得てますでしょ?美しいと思うのはあてくしだけかしら・・ま、いいわ^^
こら編集者出て来い!家買うたろか!\(^o^)/


この授業を通して生徒たちが何を得ることが目的かっていう「観点別評価規準例」もエクセルドキュメントで閲覧可能ですわ、奥さま。

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いろいろあるけど、最後がいいじゃありませんの

【文化についての理解】
マイケル・ジャクソンがポップ音楽の世界にもたらした革新を知る。
彼がエンターテイメント界の人たちにとってどんな存在だったかを知る。


今の高校生が生まれたころ、マイケルはINVINCIBLE制作の時期で
おそらく物心ついた頃には、ほぼマイケルはステージから遠ざかっていて
彼らの両親がMJファンでなければ、馴染み薄くて当然だよねって世代
TIIは記憶に新しいだろうけれど

かまうもんか少年少女!
いつの話だよって言いたくなるほど昔の武士とかが好きな人もいっぱいいるでしょ?
織田信長って素敵・・とかって人^^
それに比べれば、全然近いし、マイケル!

この授業で

マイケル・ジャクソンがポップ音楽の世界にもたらした革新を知る。
彼がエンターテイメント界の人たちにとってどんな存在だったかを知る。

知っちゃって知っちゃって!\(^o^)/

他にもこんなんがあったわ
【適切な読み取り】
 マイケル・ジャクソンがエンターテイメント界に与えた影響を、適切に読み取ることができる。

読みとっちゃって読みとっちゃって!
そして曲を聴いちゃってパフォーマンスを観ちゃって
好きになっちゃってかまわないから!がんがん好きになっちゃって大丈夫だから!w

そんな気分にもなるってもんですわよね


リアルタイムで彼を知らない人にとっても
わたしのような古だぬきにとっても

18日のBillboard Music Awardsのホログラムには驚いたんじゃないでしょうかしら

技術の進歩って・・ほんまびっくりどすえ・・

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ある意味、実際に彼が踊ることのなかったSlave to the Rhythm、脳内でこんな感じかなぁなどと妄想を抱いたことあったとして、それが目の前で具現化されているという驚き
お馴染み、おでこが兄弟そろって広すぎるリッチ&トーン・タローガが振付けただけあって

1回目見た後は、久しぶりに心震えて涙が
帰って来てくれたような気がして

おそらく賛否両論おありでしょうね
なので否の人は再生なさらないでね


21451821152 投稿者 YardieGoals

でもあれだけのスケールのホログラムを創るのが、簡単ではない事だけはわかる
ほんの数分のパフォーマンスだけれど、その裏でどれだけの時間が費やされたのか
どうしてそこまでして

そこまでしてでもあのステージに呼び戻したかったのか

彼を

そんな作り手側にある彼への熱意とか敬意とか愛情とかが
観客の涙を誘う程の出来栄えに仕上げさせたのか


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どうして我らは踊り手と踊りを分かつことができようか

彼は音楽のために生き、そしてある意味、彼が彼の音楽そのものだった

彼がエンターテイメント界の人たちにとってどんな存在だったかを知る



彼とダンスは双子のようなもの
歌は彼自身、彼そのもの

その存在は唯一無二
その才能に憧れて追いかけて追いつけない見果てぬ夢のような人
時代が変わっていっても常に触発されてしまうほどの輝きを失わない人

その存在をあらためて胸に刻むためのホログラムだったなら

彼は喜んでいると思いたい


わたしにとっても

ホログラムだけであれだけの熱狂を与えることのできる人
その幻でさえも人の心を震わせ鼓動を高鳴らせる力をもつ人
時が過ぎゆくとも決して色あせることのない鮮やかな存在感を放つ人
そして

いつまでも忘れえぬ人


それがMJ


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CROWN English Communication Ⅱでお勉強している少年少女諸君

予習推奨である
かまうもんか、最終章をすぐおやりなさい
がんばりたまへ

そして今から英語の先生にオプショナルレッスン絶対はしょるなよって
お願いしてちょんまげね^^
よろぴくー♪

MJ Quotes

Happy New Year!2014!

今年もジャクソン先生へのマグマのような愛を、キモち悪くお届けしていきます~♪
どうぞよろしくおねがいしまーす!

・・・

とはいえ、もう2014年もすでに9日だよ?しかもあと10分ぐらいで10日じゃんw
さすがにお正月気分なんてきれいさっぱりぶっ飛んでますよね?

じゃあ、ハロウィンのお話ししてもいい?w
今年も季節感、タイムリー感、History感全くないですYO!\(^o^)/

あ、それと


ごっつ長いよ(笑)


さていきなりですが

“The essence of Halloween is for children to witness the kindness of strangers.. It brings the world together.”- Michael Jackson

これね・・
MJ Quotesとしていろんなところで見かける(主にSNSね)んだけれど、いつも「これってどこで言った言葉なのかなぁ」と疑問に思う癖があるわたしなので、すぐ調べちゃうんですけど、そうしたらば、ちょっと奥さん!
半分本当で半分大間違いなのよこれ。

どこがどうおかしいかをお話ししますわ、もちろん!でもあとでねw
まずはマイケルがハロウィンをどう思っているか、彼のインタビューでおさらいしましょう^^


■Getmusic.com Online Audio-Chat インタビュー(October, 26th, 2001)

Q: ハロウィンが近づいてきました。仮装やパーティの計画はありますか?

Uh, no. I was going to just go trick or treating.
Go out, knock on some doors and get some candy.
I love trick or treat. It’s one of my favorite ones.
I love dressing up like some kind of monster or something and knocking on the doors.
No body knows it’s me, and I get candy.

いや、ないよ。でもトリック・オア・トリートには行くつもりだよ。
外へ出かけて、何軒かドアをノックして、キャンディをもらうんだよ。
トリック・オア・トリートは大好きさ。僕の一番の気に入りの一つなんだ。
モンスターか何かの格好をして、ドアをノックするのは最高だね。
誰も僕だってわからないし、そのうえキャンディももらえるしね!


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以前ご紹介したマイケルの主治医のバーニー先生の本。
今現在、日本のAmazonではKindle版しか扱ってないみたい・・USではペーパーバックもありますけれどねぇ。

でも同じ読むなら、そら日本語がいいよねw
去年日本語訳が出版される予定だと、Twitterかなんかで見て興奮し、FBでバーニー先生を見つけちゃって、またもや「日本語のぉ本の出版がぁ、まちどうしーでぇす」とメッセージを送ってしまったらば、律儀に「今最初の草稿の翻訳をやっていますよ^^」とお返事をいただきました。
んもう、お座りをしてお行儀よく待っちゃうかんね!\(^o^)/

日本語の正しい翻訳本を待つ間に、ハロウィンの思い出の章を、ちらっと、相当大雑把にかいつまんで、しかも怪しい訳でご紹介しましょうかね(どうせやるならちゃんとしろ?ごもっともよねw)
前回同様、かっちりときっちりとした正確な訳では毛頭ございませんので、そこんとこ夜露詩句!
翻訳が出たら相当違っている内容だった場合も、笑って許して和田アキコ!

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■Private conversations in Neverland with Michael Jackson / William B. Van Valin II著

TRICK OR TREATING WITH MICHAEL AND THE KIDS P43 より要約

ある年のハロウィンに、マイケル一家はトリック・オア・トリートを一緒に行うべくバーニーのおうちへやってきます。

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んが、その時のKingのいでたちがもう・・ww

スパイダーマンのTシャツにシューズカバー、手にはお医者さんや雪国まいたけ工場長とかがかぶる(多分ね)サージカルキャップとマスク、首に聴診器をかけて(意味がわからないw)、お約束の黒のオシャレジャケット羽織って、それは一目見て「あ、マイケル・ジャクソンだ」ってわかる格好でやってきたらしく。

バーニー曰く、マイケルは自分だって全く気付かれないのは面白くないと思っていたんじゃないかと感じたそう。
うん、たぶんそうだと思うよバーニー(笑)
「あなたMJに似てるわね」みたいなぎりぎりリスクがある方が彼は燃えるんだと思う(何に)。

しかも目立たない小さな青のバンで来てね、とバーニーはマイケルに言っておいたのに、さすがKing、バーニーが知ってる中でも一番大きな白のリムジンで乗り付けたらしいw

子供たちはひとまずバーニーのおうちに入り、リムジンに乗り込んだバーニーはマイケルに言います。
「てっきり青いバンで来ると思ってたよ」

He laughed and said , "Oh I thought you said bring the white limo , " and laughed again.
彼は笑ってこう言いました。「あれぇ?君が白のリモで来てって言ったからだよ」言い終わるとまた笑いました。


ワザとだねw


でもマイケルがこの巨大な白いリムジンを選んだのには、理由があったようで・・

そうこうしているうちに、目立ちまくる白のリモは近所の子供たちに取り囲まれてしまいます。
スモークされて室内がわからないから、余計みんな興味津々な様子。
バーニーが「このままでいるつもり?」と聞くと、マイケルは余裕ぶっこきつつ「I have a plan. 僕に考えがあるよ」と言いながら、キャップやマスク、聴診器はつけずに外に出ます。

何人かの子供に「あなたはマイケル・ジャクソンなの?」と聞かれた彼はこう答えます。
「No. I just dressed up like him for Halloween. 違うよ。ハロウィンだから、マイケルっぽい仮装にしたんだ」
子供たちは一瞬がっかりしたような、でもどこかホッとしたような感じになって、すぐに「わお!!すごい!完璧な変装だよ!」と異常に盛り上がり、さらに白いリムジンがどれだけクールかということを口々に大騒ぎ。

ここでジャクソン先生の目がきらーんと光り、(原文にはこんな記述はありません念のため)子供たちにこう言います。

「Do you want to see what it can do? この車で何ができるか見たい?」
そして返事を待たずに「Watch this! Shut the doors! 見てごらん!ドアを閉めて!」と子供たちをリムジンに乗り込ませ、なにやらボタンを押しまくるKing!
すると、たちまち車内はスモークがたちこめ、ステレオの音量は最大に!さらにフラッシュライトがぴかぴかきらきら点灯し、車内は完璧にディスコ状態!w

子供たちに「どう、これ?いいと思う?好き?」みたいな事を何度も聞いているマイケルを見ながら、バーニーは「なるほどね・・これしたくてこのリモにした訳ね・・」と確信したそう。
なぜなら、King所有の4台のリムジンでこんな仕掛けがあるのは、この白いリモだけだったからです。

おそらくマイケルは、バーニーの子供たちに見せてあげようとして、あるいはハロウィンだから近所の子供たちに会ってこんなシチュエーションもあったりしてな~なんて予想して、わざわざ秘密兵器で参上したんですねw
やっぱやるねKing!\(^o^)/


その後、ふたりはマイケルの変装を完璧にするべく、バーニーのおうちへ戻ります。
バーニー曰く、マイケルがトリック・オア・トリートに出かけるのを、プリンス・パリスと同じくらい、いえそれ以上に興奮を押さえられない程楽しみにしてた様子は忘れられないんだとか。

バーニーの奥さんのクリスは、できるだけマイケルだとバレないように、キャップやマスクをしっかり装着させ、よれっとした襟やずれずれの靴カバーをきちんと整えたりしてあげてるのに、そんな間も、Kingは何度もドアから飛び出そうとして奥さんに止められる始末w

ようやく(バーニー曰くお粗末なw)仮装(?)が完成したKingにクリスは聞きます。
「・・で?いったいあなたは誰なのかしらマイケル?」(こういう質問の仕方ってアメリカンだよね!^^)
マイケルは首から下げた聴診器をもぞもぞ触りつつ答えました。

「I'm Spiderman・・with a twist 僕はスパイダーマンだよ・・ひねりの効いたね」


バーニー一家と共に地域を回ってトリック・オア・トリーティングを楽しんだマイケル親子。
バーニーはマイケルの気持ちを尊重して、ネバーランドランチでも自分の家でさえも写真を撮ることをしなかったそう。
彼が持つ唯一の写真は、Kingが彼にくれた1枚だとか。
そんな風なので、この日もバーニーが写真を撮ることなどなかったのですが、彼の近所の人たちは自分のホームムービーで、自分のうちにやってきた子供たちを自分の楽しみのために撮影していたようで、運が悪いんだかいいんだか、お菓子をねだりに来たプリンスたちも写されてしまいます。
それに気がついたマイケルは、ほとんどつまづいてすっころびそうな勢いで、プリンスたちをひっぱってフレームアウトさせたのですが、バーニーは多分がっつり映っちゃったな~・・と思うのです。
でも、彼のご近所、ロスオリボスの住民はわかってくれていたようで、バーニーが尋ねるまでもなく誰一人としてマイケル親子の写真やムービーを公表する人などいませんでした。

ちゃんちゃん。

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ひねりの効いたスパイダーマン!!
あーもー笑かすぜ、Kingさんよ!\(^o^)/


さて、今回このお話を書いている理由は、もちろん子供以上に、このtrick or treatingを好きだったマイケルの、超絶キュートで愛しすぎる天然かわいさをシェアすることではありますが、特にこういったエピソードはMichael loverの大好物だしね!

でも冒頭に書いた名言の真偽も含めて、実は本題はここからで・・。(でたー!2014年も前振り長いぞー!)



もともとハロウィンは、紀元前アイルランドに住んでいた古代ケルト人の儀式が起源なんだとか。
ケルト族の暦では10月31日が大晦日にあたるらしく、新しい年を迎えるにあたりその年の収穫を祝ったそうな。
でもそのお祭りの日に、収穫された食べ物を求めて死者の魂や魔性の者たちが地上へ降りてくると考えられていて、そういう邪悪なものを追い出す宗教的な意味合いのある行事だったそうです。

ハロウィンでお馴染みの仮装は、彷徨い歩く邪悪なものと遭遇しても、「わたしも同じ悪霊ですよ♪」的に同じ装いをして難をのがれようとしたのだとか。
Trick or treatは、邪悪なものをもてなして(treat)、災い=いたずら(trick)を回避するという意味らしい。

現在は宗教色は薄くなり、日本におけるクリスマス的イベントになりつつあるとはいえ、厳格なキリスト教徒は悪魔と同じ装いをするこの行事を教育上有害だとして認めていませんので、誰でも彼でも行う行事ではないようです。
もちろんユダヤやイスラムなど、戒律の厳しい教義を重んじる人々においては、さらに関係ない異教徒の行事といえるでしょうね。
もちろんノーバースデー、ノークリスマスの幼かったマイケルにとっても「そんなの関係ねぇ」だったわけで。


過去記事でも触れましたユダヤ教のラビ、シュムリーとの会話集「MJ Tapes」で、このハロウィンに対する大変興味深い彼らの見解を読むことができます。
前述のインタビューやエピソードのマイケルは、誰にも気兼ねなく変装をして、自分が何者なのか詮索されることなく、普通の人と同じように外出できるこの機会を存分に楽しんでいるという、お茶目なかわいさが深く印象に残りますが。

もちろん本当に楽しんでいたでしょうが、同時に彼はこの子供が喜ぶ行事の中に、宗教的意味合いではない、人が成長する過程で体験するべき大いなる価値を見出していました。


わたしがマイケルに「やられてしまう」ポイントは、もちろん話し声も歌もダンスもダサかっこいいKingセンスも立っているだけで匂い立つほどの気品も思いやり深く優しい心も、ああ数えればきりがないほどありますが、一番であり最大のポイントは

好奇心と無邪気さ、真っ白な純粋さに満ちた子供の感性と、冷静な洞察力に長け、理知に富む大人の知性とを同時に併せ持つという離れ業が彼のパーソナリティなのだという点なのです。

子供の心を持つ大人。
それに近い人はたくさん存在しますが、どこかわざとらしかったり、その人なりの都合のいい解釈での子供だったり、単なる稚拙な子供っぽさだったり、そういう人は得てして感情だけで動きやすく、そこに理性や信念などは実は介在しておらず、逆に理知的なのだけれど面白みに欠けたり・・といった風で、なかなかどうして、この事をパーフェクトに体現できる人は少ないと思います。

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それをね。

本当にやっちゃってるでしょこの人^^

100歩譲ってその割合がフィフティ・フィフティってなら、まぁいるかもしれません。
でも彼は100:100なんだよね。MAX:MAX!

どちらか一方に傾いても仕方ない究極に危ういバランスが、これ以上にないぐらい奇跡のような1点で見事に調和している人。
宇宙が太陽と月を抱いて存在するように、1日が夜と昼で成り立つように、直感を信じ感性を重んじながら、熟考を重ねる思考の人・・

あーしびれるーー!\(^o^)/
それにやられちゃうんですよ、はいー^^


MJTapesで、わたしがやられちゃったマイケルのハロウィンのお話しの元々は、マイケルが属していたエホバの規律と、彼のアーティストとしての表現が相容れなくなり、それに悩み苦しんだ経験の話でスタートしています。
わたしの持っている資料には、シュムリーの独白や解説部分がごっそり抜けてますんで、基本会話部分しかわからないのですが、MJ Tapes「Rejection by the Jehovah's Witnesses Church」の章から一部抜粋・要約します。

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「宗教が持つ一種の傲慢さに対する君の嫌悪は、君の人格形成時に受けた宗教的教育の名残りだと思うかい?」

「It hurt me a lot and it helped me a lot. それは僕を大いに傷つけもし、大いに助けてもくれたよ」

「君をどんな風に傷つけたんだい?」

「When I did certain things in the past that I didn't realize were against the religion and I was reprimanded for it, it almost destroyed me.
過去に僕がやった特定のこと・・僕はそれが宗旨に背いているだなんて思いもしなかったのに、そのせいで教会から厳しく咎められたんだ・・危うくダメになりそうだった。

Certain things that I did as an artist in my music I didn't realize I was crossing a line with them and when they chastised me, it really hurt me.
僕の音楽の中でアーティストとしてやったことが、彼らの宗教的に引いた許容ラインを逸脱しているなんて気づかなかったのに、それをひどく非難された時、僕は本当に傷ついたんだ。

It almost destroyed it. My mother saw it.
打ちのめされそうだった・・母は知っているよ」


マイケルのいう特定のこととは、ムーンウォークなどのダンスムーブが、腰を強調する動きだからいけないとか、スリラーのSFが悪魔崇拝だからいけない、といったことで、これは今となっては有名な話ですね。
マイケルは教会に対して「I said 90.9 percent of dancing is moving the waist. ダンスの90.9%は腰の動きなんですと僕は言った」と反論しますが、聞き入れてもらえるはずもなかった、しばらくはできるだけ腰を動かさずに踊ろうと試みたこともあったと話しています。

一瞬、ダンスの90.9%は腰で決まり!このフレーズに「そうよね!Kingから腰を取ったら何が残るの!いやそりゃいろいろ残るけど!腰を動かさずに踊るって!だめよだめだめそんなこと!しかし90.9%ってどっから叩き出した数字なの!?教えてジャクソン先生!!」と、おおいに盛り上がってしまった不埒なわたしをお許しくださいw

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気を取り直して、この会話では出てきませんが、スムースクリミナルの撮影時、マシンガンをぶっ放すシーンを巡ってついに教会と決裂するに至るほど、アーティストとして表現したいことが確たる理由なしに咎められ非難されることは、彼からすれば想像を絶するジレンマだったことでしょう。

わたしの勝手な解釈ですが、彼にとって大いなる神を信じることと、特定の宗教が独自にもつ規律、しかも納得できない教義に従うこととに、もはや何の整合性も感じられなくなっていたのではないかと思います。
シュムリーの言う「宗教が持つ一種の傲慢さ」とは、多くの宗教がもつ、教えに対して悪とみなす事柄は絶対的であるとする部分ではないかと推察するのですが、そういう意味ではシュムリーはラビという立場でありながら、ここではマイケルの意見と対立することは避けています。

そういった宗教的に何が善で何が悪か、といった議論を、こんなヘタレブログでするつもりは毛頭ありませんが、この章では、というよりマイケルとシュムリーの会話の中では、頻繁にこういった深いお話が展開されます。
このような会話の流れがあって、いよいよ本題と言いますか、教義上禁止されていたハロウィンのトリック・オア・トリートに関するマイケルの見解へとつながっていくわけです。


「They can discriminate sometimes in the wrong way. I don't think God meant it in that way.
彼ら(宗教)は時として、間違ったやり方でえり好みすることがある。でも僕は神がそういったことを意図されたとは思えないんだ。

Like Halloween, I missed out on Halloween for years and now I do it.
例えばハロウィンさ、僕は長い間ハロウィンの機会を逃してきたけれど、今は祝っているよ

It's sweet to go door to door and people give you candy. We need more of that in the world. It brings the world together.
ドアからドアへ一軒一軒回ってキャンディをもらうなんて素敵なことだ。世界中でもっとそういう行事をすべきだよ。そういうことが世界をひとつにまとめるんだ」


「君はトリック・オア・トリートにプリンスやパリスを連れて行くのかい?」

「Absolutely, we have a family that we go with in the area and we give them the candy.
もちろん!僕たちは一緒に近所を回る仲のいい家族がいるし、キャンディをあげたりもするよ。

I want them to see that people can be kind.
僕は子供たちに、人は時にこんなに優しくなり得るんだということをわかってほしいんだ。


We get it in a bag and then [whispering] I exchange their candy for candy eyeballs.
僕たちはバッグにキャンディをいれて、それから・・(ささやき声で)僕らが人にあげるためのキャンディは目玉キャンディと取り換えるんだよ」


(中略)

「“ハロウィンの本質”についての洞察だね、マイケル。君はそのようなことをもっと公表すべきだよ。
「The essence of Halloween is for children to witness the kindness of strangers. ハロウィンの本質とは、子供たちが見知らぬ者からの優しさを目にすることだ」とね。
気に入ったよ。とてもいい考えだ。それはトリック・オア・トリートが、キャンディをたかる行為から、もっと意味のあるものになるね」

「I cry behind my mask. I really do when I go with them and people say, "Open your bag," and I think, look what I have been missing. I didn't know that this....
仮装の仮面の裏で僕は泣いてしまうんだ。子供たちと一緒に行って、人々が「キャンディをあげましょう、さぁバッグを開けて」と言うとき、僕は、ずっと失っていたものを見たような気がして本当に涙が出るんだ。僕はこのようなことを知らなかったから・・・。

I look at their face and they are giving you a gift. It's sweet.
The kids come and they open their bags and then they go, "Oh look at this little one," and it is just sweet the way they respond.
玄関をノックして、その家の人の顔を見てギフトをもらう。素敵なことだよね。
子供たちが家に来て、自分たちのバッグを開けて、そして帰っていく・・「わぁ、このかわいいの見て!」と言いながらね。彼らの反応は本当に愛らしくてかわいいよ。

I think that's very kind. That part of America I am proud of.
僕はトリック・オア・トリートはとても思いやりのある行事だと思う。アメリカのこういうところは誇りに思うよ」


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ついつい泣いてしまう全くもって愛おしいKingですが、こういった会話を知らなければ、マイケルがハロウィンに、特にトリック・オア・トリートにおいて、単に仮装を楽しんで自分が知らなかった童心を満たす素晴らしい機会だと捉えている、としか思わなかったと思うのです。

彼は自分自身を満たすことよりも、親として世界人として、地球上の大切な子供たちに、肌の色や宗教などさまざまな違いはあれど、見知らぬ誰かの優しさ、人が持つ本来の善良さにふれる体験をすることで、彼らの心には温かな光が灯され、いずれ大人になって猜疑心が生まれようとも、一度灯ったその灯りは決して消えずに必ず彼らを助けるだろうことを、トリック・オア・トリートという行事を通じて教えてあげたいと願っていたのではないでしょうか。



It's sweet to go door to door and people give you candy. We need more of that in the world. It brings the world together.
ドアからドアへ一軒一軒回ってキャンディをもらうなんて素敵なことだ。世界中でもっとそういう行事をすべきだよ。そういうことが世界をひとつにまとめるんだ


なぜそういったことが、世界をひとつにし得るのか。
それは、ドアをノックして出てきた住人が、何の見返りも求めず、ただ笑顔で「お菓子をあげましょうね。あなたのバッグを開けてちょうだい」と、甘くておいしいキャンディをくれる・・そういった無償の優しさに触れることだから。


I want them to see that people can be kind.
僕は子供たちに、人は時にこんなに優しくなり得るんだということをわかってほしいんだ



人の持つ善良な優しさを信じること


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自分もいずれ大人になったら、やってくる子供たちに自分がしてもらったように優しくしてあげる・・
どんな子供であっても。
目の色や肌の色が自分と違っても、住んでいる場所が違っても、通う教会や学校が違っても・・

そしてそんな思いやり深く優しいまなざしを、いつしか子供にだけではなく色々な人に向けられますように。

そんなことを願う行事になっていければ

世界の至る所で、子供は人の優しさを知り、心に善なる灯りを点し
大人は子供の純粋な愛らしさをあらためて慈しみ、そのあどけない瞳を曇らせまいと誓う

そんな願いをこの行事に託したいと、もしも彼が思っていたなら


本来傲慢さを憎み謙虚であれと教える宗教が、そんな本質を考えようとせず、ただうわべの仮装が教義に背くという理由でこの行事を忌み嫌う、そういった姿勢にマイケルは賛同できなかったのではないかと思います。

お断りしておきますが、その教義に忠実に忠誠を誓う方々に意見を申し上げているのではありません。
そのような見解もあるということで、ご理解くださいませ。



とにかく

わたしがやられちゃうのは、彼のこういうところ^^
純粋にトリック・オア・トリートを楽しむ彼の無邪気さと、一方でその行事の宗教的意味合いをもはるかに超越した、人間の善良さを信じるという小さな種を、幼い頃に撒くまたとない機会だとするその深い洞察力が、彼の中では奇跡のバランスを保ってこんなに美しく整然と共存しているのです。


あー、やられる!!
素敵すぎる!
なんてステキなKingなんだろうか、まったくもう!\(^o^)/

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上記のやられポイントをヴィジュアル化しましたw


マイケルの素敵さを認めるのはわたしだけではなく、シュムリーも「ハロウィンの本質」と言う言葉を使って、「それがキャンディをたかる行為から、もっと意味のあるものになる」と賛同していますが、ユダヤ教のラビである彼ににとっても、Trick or treating自体「キャンディをたかる行為」だと揶揄する行事なわけですよね。
お互い意見が一致して有意義な時間を過ごしているように見えますが、この時だけに限らず二人の間には、どうしても教義に忠実なる者と、それに疑いを抱いた者との微妙な隔たりが常に見え隠れするのです。

それを承知であえてギリギリの話題を選ぶ聖職者も大したものだと思うと同時に、時に自分のことを涙ながらに語り、聖職者に懺悔をしているかのようにみえても、その実彼に真っ向勝負を仕掛けるごとく誤魔化さずに自分の信念を、ストレートにぶつけるマイケルが一枚も二枚も上手だなぁと感じます。

そのくせ、一瞬で幼子の感性が顔をのぞかすという、それは決して表と裏のように単純な作りではなく、くるくると変化する多面体的な魅力が炸裂しちゃうといいますか。
そういう彼のステキオーラをこれでもか!と浴びてしまって、興味深いというよりも単にやられちゃうのです、たぶん^^


はい、ではここで、ようやく冒頭のMJ Quotesのお話しに戻りましょう。

よい子の皆さんは気付かれたと思いますが

“The essence of Halloween is for children to witness the kindness of strangers... It brings the world together.”- Michael Jackson

これは、シュムリーが言った言葉「The essence of Halloween is for children to witness the kindness of strangers. ハロウィンの本質とは、子供たちが見知らぬ者からの優しさを目にすることだ」と、マイケルの話した言葉「It brings the world together. そういうことが世界をひとつにまとめるんだ」が合体されているんですね。

半分本当で半分大間違いでしょう?

Quotesとは本来は引用という意味なので、その人が言ったというのが前提で、その上で「記憶に残る意味のあるステキな言葉」として引用されるもの。
だから、全部がマイケルの言葉だと思った人は多いと思います。
こういうところがいわゆるMJ Quotesと呼ばれるものの、ちょっと信用できないところではあります。

遠足のバスの中でやった伝言ゲームのごとく、どこかで間違っても訂正されることなく伝言し続けられてしまう。
一番最初に誰かがMJの言葉としてTumblrだかなんかに載せて、それを次の人は頭から信じて自分のSNSでも載せて・・って、簡単に広まっていったのね。

自分の言った言葉が、誰かの手で色を付けられ、あるいは意味を変えられ、大切なところは端折られ、そうしてインタビューを受けなくなったマイケル。
そのことを思うと、SNSも、もちろんこういったブログも含め、便利なようでいて、危うい怖さと背中合わせなんだと再認識してちょっと考えさせられた1件でした。

なので、わたしもマイケルの言葉を引用する際には、自分なりに注意を払ってはいるつもりですが、いつそういった間違いをしでかすやもしれず。
時にはちょっと端折ってしまったり要約してしまうことがありますので、その際には出典元を明記することや、あくまで概要です的なお断りを、必ず入れるようにしていますけれどね・・
ですので、ここの内容も100%確実ではないこと、あくまでわたし個人の見解だということも重ねてお断りしておきます。

てことで、MJ Quotesとしてあの一文をどこかで見かけても誰かに伝言しないでね^^
あ、シュムリーとの合作だよ!って添え書きするなら大丈夫!多分w


同じハロウィンにおけるMJ名言をわたしがチョイスするなら、迷わずこの言葉です。

I want them to see that people can be kind.
僕は子供たちに、人は時にこんなに優しくなり得るんだということをわかってほしいんだ。



わたしのこれまた勝手な解釈ですが、トリック・オア・トリーティングを通じて見せたいと言った「人間の善なる優しさを信じる」的な見方は、彼のコンサートにおいて「Earth Song」の演出で使われる「兵士に花を差し出す少女」にも投影されているんじゃないかと思います。

00_01_1996_Earth Song

自分の街をずたずたに破壊する敵である兵士に、その理不尽な被害を一番こうむっているはずの小さな少女が、荒れ果てたその地にたくましく生き残った大いなる命の象徴である黄色い花を渡すのです。

兵士を憎み、石を投げつけてもいいはずの少女の中の善
その花を受け取った途端、それまでの自分を悔いて泣き崩れる兵士の中の善

人は時に冷酷で非情な生き物ではあるけれども、同時に優しく善良な心をもその身の内に持っているんだ、と
その曇りのない純粋な善の心は、凍てつきかたくなになってしまった人の気持ちを溶かすこともできる
そんな優しさは誰の心にでもあることをわかってほしい・・と


白状すると、昔はこの演出が、いかにも品行方正すぎて苦手だったわたし・・
なんだか、ざーとらしーく思えて・・ふっふふ・・おのれの黒さがそうさせてたのね(遠い目)
でも今は、この演出の核となった彼の想いがようやくなんだかちょっとだけ・・遅くてすんませんジャクソン先生(/_;)


I want them to see that people can be kind.
僕は子供たちに、人は時にこんなに優しくなり得るんだということをわかってほしいんだ。


無知からくる偏見により、いわれのない非難を常に浴びた彼の口から出るこの言葉は、とても重くて、なんだか胸をゆすぶられてしまう。

空より高い理想を目指し、海より深い思慮を持ち、季節を問わずサンタのように喜びを配る優しいピーターパン・・
そらやられるよね!!\(^o^)/



てことで、2014年しょっぱなから、なにこのだらだらな長文地獄!って思いつつもここまでお読みいただいたみなさんの、その我慢強い忍耐力と長旅をも厭わないチャレンジ精神と、MJばりの慈悲深さに心から感謝!m(__)m

最後にわたしがこれを書きながら「やられた」新たなMJ名言を発表してようやくお別れです^^


90.9 percent of dancing is moving the waist.
ダンスの90.9%は腰の動きなんです


腰の動き大爆発!!


やっぱこれでしょ!King万歳!きゃっほー!!\(^o^)/

クリス・クリスマス・タッカー

クリスマス終わりましたね
クリスマスどころかもう終わっちゃうよね2013年が!w

旬な時に旬の話が書けないakimですかんばんわ^^


さて、今日は早くも本題に入りますw

4年と言う歳月は長いのか短いのか・・
わたしにはわからないけれど


何か大きなイベントがある時だけじゃなく
なんでもない時に

彼を懐かしみ、良い思い出を繰り返し反芻し
尊敬と愛情をいつも胸いっぱいに抱えて
何よりふたりの絆をとてもとても慈しむように大切にしている人が

彼の名前を口にする時


ともだちってこんな感じなんだなって思うの

折に触れ、大切な友達のことってついつい思ってしまうもんなんだよね




■2013/10/31 Chris Tucker ‏@realctucker on twitter

Hanging out with little MJ on Halloween.
ハロウィンはちびマイケルと遊んでるよ

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Rock My World!



クリス・タッカー


今年の初めに「世界にひとつのプレイブック」という映画で、久々にスクリーンに帰ってきた彼。
今年度のアカデミー6部門すべてにノミネートされたという、地味にすごい映画w
クリスは精神をちょっと病んじゃってる主人公の病院仲間で出演しています。

いちいち保存していなかったのだけれど、パリスちゃんがこの映画のことをツイートしてて
もう忘れちゃったけれど、「ずっと観たかった映画をようやく観たわ、とてもよかった」的な・・多分ね確かね。
もちろん6月よりずっと前のことだけれど・・

この勢いで俳優業がんばるのかな?って思ったら、クリスはずっと本職(?)のスタンダップコメディのライブをやっていて、イギリス他を回ったワールドツアーは6月25日に終えて。

■2013/6/25 Chris Tucker ‏@realctucker Tweet

Remembering my boy Michael Jackson today as I round out my world tour.
ワールドツアーの締めくくりとして、今日僕は大切な友達、マイケル・ジャクソンを思い出している


その後も全米をツアーして、12月14日にニューヨークのアポロシアターで今年の千秋楽を迎えたみたい。


アポロシアターの千秋楽のステージでも絶好調だったようですが、自身が現在税金問題で相当大変なご様子らしく、でも東西問わず芸人は身を削ってお笑いを届けるのがお仕事なので(笑)、当然その話題が出て、「ラッシュアワー」のジャッキー・チェンに相談したら、「おまえ財政破たんするの?仕方ないよな、お前の国がすでに破たんしそうなんだもんな」と冷たかった、みたいな話で自虐ネタを繰り出すクリス。
もちろんマイケルとの思い出も、相変わらず鉄板ネタとしてご披露されてたようでw

Michael invited me to his Neverland, I was sitting by the window and saw two giraffes are looking at me and I said, ‘Michael, what these two giraffes are doing there?’ and he said, ‘there’s three, you wanna meet them?’ That’s crazy.
When I was talking to Michael on the phone, he started calling me Christmas.
He said, ‘It sounds nice, Christmas. Don’t you think?
So now my name is officially changed to Christmas Tucker.”

マイケルのネバーランドに招待されてさ、窓際に座ってたら外から2頭のキリンが僕を見てたんだ!
僕は「マイケル!なんでキリンが2頭もいるんだよ!」って彼に聞いたら、「いるのは3頭だよ。全員に会いたい?」っていうんだ、クレイジーだよ!
電話でマイケルと話している最中に、彼が僕を「クリスマス」って呼びはじめてさ
「クリスマスっていいね、すごく魅力的に聞こえるよ、そう思わない?」なんてね
おかげで今じゃ僕の名前は「クリスマス・タッカー」に正式に変更されちゃったよ!

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キリンの話もクリスマスって名前の話ももはや古典落語的安定感w
クリスの話すマイケルは、お茶目で天然^^
クリスはこんな風に自分のツアーの先々で、キングオブポップのMJではなく、大切なお友達だったマイケルを面白楽しく語り、観衆に彼のキュートな一面を伝え続けてくれている。

そうして人々に彼を想い出させてくれている。

わたしはそう思うんだなぁ


クリスが話すマイケルエピソードは、「ほんとかよネタじゃないの?」と疑う人も多いらしいんだけれど、多少大げさな部分はあっても絶対本当だと思うのね。
そんなわたしのお気に入りのひとつ。

マイケルの手形が、3人の子供たちの手形とともにチャイニーズ・シアター(Grauman's Chinese Theatre)に刻む式典が2012年1月26日にありました。
その時クリスは家族の前でこんなスピーチをしたのです。




思い出します。
何度も僕の話で彼は笑ったものです。それは素敵なことで最高の気分でした。
僕のアイドルはずっとマイケルで、その彼と友人になった。彼を深く知れて光栄でした。
マイケルは、世界を変えました。ずっと革新者だった。アインシュタインやウォルト・ディズニーのように世界を変えたのです。
彼の友人になって一緒につるんだことはまさに名誉でした。

ネバーランドに初めて行った時のことは忘れません。
僕は彼の図書室にいて、そこで自分のホットチョコレートをこぼしてしまった。
もう二度とネバーランドに招待してもらえないって、めちゃめちゃ怖くて、一緒に居たジャーメインに言ったんです。
「ジャーメイン!ぼ、僕、僕ホットチョコレートこぼしちゃったよ!なんでこんなことになったんだかわからない!」
そしたら彼が「クリス、大丈夫だよ。心配しないでネバーランドを楽しめばいいんだよ」って。
その後マイケルが部屋に入ってきたので、このことを話して謝ったら、マイケルはこんな感じで(得意の物まねでw)

「What? What? What you talking about? Chris don’t worry about that go ride a go-kart. That’s just hot chocolate I’ve got plenty of rooms in there. え?なに?何の話?クリス、そんなの気にしないでゴーカート乗りに行こうよ!たかがホットチョコレートだろう?ここにはたくさんの部屋があるんだからいいんだよ」

マイケルと一緒に仕事したことも忘れられません。
彼と一緒に撮影してて、ああ、うまくできなくて、撮影ではミスしまくって、なぜかって僕はずっとマイケルを見つめてしまうからで、彼もちょっと怒ってきて、こんな感じで

「Chris look straight we’re doing a video. Stop looking at me. This is costing me money Chris. You know how much this video cost me? クリス!撮影中なんだからちゃんと前を向いて!僕を見るのはやめてよ!この撮影にはお金がかかっているんだよクリス、君はこのビデオにどれほどの経費がかかるか知ってる?」

僕は言ったよ「ああ、マイク!僕は信じられないよ、君と一緒にビデオに映るなんて、こんなこともう信じられないほどすごい事なんだよ!」そしたら彼が

「Believe it Chris. Believe it, but look straight I gotta go I gotta go to Europe. クリス、信じていいよ。信じてよ。わかったから前を向いて。このあと僕は行かなきゃ、行かなきゃいけないんだからヨーロッパに!」って。

こんな風にマイケルとの思い出を語れるなんて、本当に感謝しているし光栄に思っています。
僕も彼も南部生まれだから、彼は僕をクリスじゃなく南部風に、クルース、クルースと呼んだものです。
ご存じのとおり、彼はいつも冗談ばかり言っていました。

彼は世界のスーパースターであるだけでなく、世界を変えた素晴らしい人物でした。
彼のような人はもう出てこないでしょう。
彼は世界で最も親切な男で、数えることができないほどの額を慈善事業に献金した素晴らしい人でした。
彼と彼の家族に感謝します。神の祝福を。

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クリスは本当にマイケルが好きで、友達になれたことが本当に嬉しくて、だからついうっとりと見つめてしまう・・その気持ち痛いほどよくわかるよね!\(^o^)/

楽しくて面白いクリスをつい見てしまうのは、マイケルの方も同じだったみたいですw
プライベートホームムービーでマイケルもそう語っていましたよね!



This, it’s very hard to work with Chris Tucker, because when the director says action, he just starts screaming and laughing.
これはね、クリス・タッカーと仕事するのってとても大変なんだ、だって監督がアクションって言ったら彼はすぐ叫んだり笑ったりし始めるんだもの


I’d just look at him. His eyes pop out of his head cos he’s so funny.
And that’s what makes it difficult .
僕は彼をつい見てしまうんだ。彼ってすぐ目の玉が飛び出そうな顔をするんだよ、すごくおかしいんだから。
だからそういうのが(仕事を)難しくさせるんだ(笑)


このあと、しゃもーんめーん!とクリスの声が聞こえて、監督らしき人と打ち合わせしていたマイケルが爆笑w

さらにクリス、フォーチュンクッキーを開けて占いの紙を見ながら「あなたには野心的な天性があります、なのであなたは有名になるかもしれません、だって、ちょっと!それってもろ俺じゃん!」

He does these little things in between, where he’s just improvising. And it’s very funny.
彼はこんな感じのちょっとしたお笑いを、撮影の合間に即興でやるんだ。とても面白いんだよ



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Rock My World はフィルムに映ってないところが面白いんだとも言っていました。
大声で笑って楽しそうなマイケル。
本来UnbreakableのSFを作りたかったのに、大人の事情でかなわずにこのSFに取り掛かっていた彼には、思うところは数々あったでしょうが、そんな中現場で自分を笑わせてくれるクリスは大切な存在だったと思います。


2007年、ラッシュアワー3公開がらみで、監督のブレッド・ラトナーとクリスはインタビューを受けますが、当時アメリカを離れていたマイケルのことをふたりとも愛情たっぷりに語っていました。
このインタビューが好きで好きで、いつかここに書きたいと思っていましたので、んもう書いちゃう^^

■クリス・タッカー&ブレッド・ラトナー インタヴュー2007/8/7
source:http://www.avclub.com/articles/chris-tucker-and-brett-ratner,14135/
※MJについて話している部分のみ抜粋

クリス:僕はとってもイカす女の子とビデオセットで会った。なんとマイケル・ジャクソンと一緒にだ!
まさに生きる伝説、まさに僕が賞賛してやまない人と一緒に仕事をしたんだ。
ほんとに信じられないことだったよ。
だってマイケルは毎年アルバムを出さずにめったに出てこない。彼は5年ごとにアルバムを出すんだ、そして出てきたと思ったらデカいことをしでかす。
彼は本当に自分の露出を過多にしなかった。彼を見てたくさんのことを学んだよ、あまり自分をさらさないやり方とかをね。

Q:そのビデオに取り組んだのが、彼とあなたの友情の始まりだったんですか?

クリス:お互いに存在は知っていて、ていうか、僕はもちろんマイケル・ジャクソンを知ってたし。僕が前から彼を知ってる証拠に、僕の映画を全部見れば、なにかしらマイケルっぽいことをしてるのがわかるよ。
だって僕は彼と一緒に育ったようなものだからね。
ラッシュアワー2の年ぐらいかな、彼と会ったのは。
僕はニューヨークにいて、彼に電話したんだ。「マイケルに会いたいんだ、マイケルはこの辺にいないのかい?」でも彼とは連絡が取れなかった。はるばるL・Aまでプライベートジェットで帰ってきて、到着してすぐ自分の留守録をチェックしたら、マイケルの関係者から「クリス、マイケルは明日の朝あなたに会いたいと言ってます」って入ってたもんだから、コックピットにとってかえしてパイロットに言ったんだ。
「ニューヨークに戻ってくれ!だって明日フォーシーズンズホテルでマイケル・ジャクソンと会うんだから!」ってね。
彼らは「そんなバカげたことできません。とにかくオフィスに電話しなくちゃ」って言って自分のオフィスに連絡をしていたけれど、電話を切って僕に言ったんだ。「オーライ、追加料金50,000ドルで」
それでニューヨークに飛んで、やっと着いて、午前中にマイケルに会って、それからL・Aにとんぼがえりしたら夜だ。
これがマイケルに会った最初だよ、プライベートジェットに乗ってて、L・Aに戻って、またニューヨークに戻って・・誰にも話したことないよ、バカみたいにお金を使ってクレイジーだよ!

Q:マイケル・ジャクソンについてのあなたの印象は?

クリス:彼は全く普通の人だよ。素敵な人さ。とても親切で、ホントいいやつなんだ。すごくシャイで。
でもとにかくいいやつだからそばにいるとめちゃめちゃ楽しいよ。

Q:彼は誤解されていると?

クリス:ああ、彼は誤解されているね、彼は人とは違う人生を送ってきたから。
彼はすごい才能で人生で多くのことを成し遂げている。まさに天才だよ。

ブレット:彼はこの星の人間じゃないみたいだ。音楽の歴史において最も重要な人物だよ。ジョージ・ブッシュよりもはるかに記憶されるだろうね。
今から200年後、人々が話すのはマイケル・ジャクソンのことで、ジョージ・ブッシュについては誰も触れないよ。
それだけじゃない。何かを創作する人はみんなそうだ。
例を挙げるならモーツアルトはナポレオンよりもずっと有名だ。モーツアルトは音楽で永遠に残るものを創った。
マイケルはそうじゃない。神が彼を通してそうされるんだ。
彼が僕らと一緒に座ってほんの少し、3小節ほど歌ったとしても、"Oh my God"って感じさ。いろんなものを超えているんだ。
僕は今まで100人ほどの世界中の素晴らしいアーティスト、マドンナやマライア・キャリーとかと仕事してきたけれど、彼は超越しているんだ。精神的に彼は別次元に居るのさ。
彼は神と通じるGodスポットを得たんだ。といっても、Godスポットは誰でも持っているものなんだけれど、彼はそれにチューンを合わすことができるんだよ。だから彼が歌い始めると、神が彼のためにそのスポットをオープンにするのさ。
彼はそういうユニークな・・恩恵を受けていたことを彼自身感じていたから、そういう訳で彼は周りに人が居るとくつろげないんだ。
彼は言うんだ「I can't believe I'm Michael Jackson. 自分がマイケル・ジャクソンだって信じられないよ」って(笑)彼は最もたぐいまれない人物のひとりさ。
僕は多くの時間を彼と一緒に過ごしてきた、クリスもそうだよ。
車の後部座席に座って音楽をかけると、神が彼を通して踊るのさ。
アッシャーや他の誰かをけなしているのではないけれど、彼らが踊るのを見るとこんな感じだよ、はい、ワンツースリーフォーみたいな。
でもマイケルはまさに自然なんだよ。彼は驚くほど、本当に驚くほど素晴らしいんだ。
彼は無実の罪を着せられた。でも本当は、彼は子供なんだ。マイケル・ジャクソンは決して大人にならない。
でもそのことが彼を特別にしているんだ。

クリス:彼がブレットについて言ったことだよ。
「I like Brett, because he's just a kid. He never lost that essence. 僕はブレットが好きだ。彼はまさに子供だから。彼は本質を失っていない」

ブレット:マイクは子供の感覚を持っている。子供の感覚を持つと大人よりも利口だ。全部の嘘やでたらめが見えてくる。
子供たち・・彼らがどんな感じかわかるかい?彼らは本当のことしか言わないのさ。


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左からブレット、マイケル、アル・マルニック、クリス
ブレットとクリスと一緒の時って、当時財政アドバイザーだったアルも絶対いるのよね・・ま、ここもアルおっちゃんちだから仕方ないんだけどさw


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彼らがマイケルを理解していることが伝わるインタビューだと思います。

ちなみにクリスが「僕の映画でなにかしらマイケルっぽい動き」と話していたのは、ラッシュアワー1・2・3全てで見ることができます。
来年1月2日にCATVのムービープラスで、ラッシュアワー1・2を放送しますので、見たい人はちぇけら!(時間わすれちったから自分で調べてねww)

USでは、クリスがもともとギャビン親子をサポートしていた繋がりで、マイケルがあの最悪な親子と知り合ってしまったと、マイケルがあんなことになってしまったのはクリスのせいだと非難する声があったようです。
なんとも頭を振りたくなる意見ですが・・
クリスはきちんと証言台に立ち、マイケルの潔白を証明しました。
そして、それ以前からもそれ以降も、もちろん今も彼をずっと慕い敬い愛しているからこそ、彼はマイケルのことを話し続けているのだと、わたしは思っています。

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ね、クリス・・て、ちょ、誰見てるの?僕を見つめちゃうんじゃなかったの?えーと・・あれ?・・



もう少しで2013年が終わりをつげ
彼を失って5年目の年がやってきます


でも今だに色鮮やかに、わたしたちのマイケルは存在している


たとえアトラクションがなくなっても

彼の事大好きな人の心にはいつもいつでも彼はいる


忘れられっこないよね


2014年もわたしたちのマイケルを大切にしようじゃないかシトワイヤン!


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ここを訪れて下さった奇特なみなさま
どうもありがとう

新しい年がみなさまに沢山の喜びと微笑をもたらしますように

May the new year bring you a lot of joy and smiles.


よいお年を!


M.J. その3

メンタルマネージメントという人生の秘訣を胸に、理想の自分を追求し続け、到達したいゴールを見据えつづけ、やりたいことを成し遂げるためにはどんな努力も厭わなかった人。

一度でも共に仕事をした人は、その人の落ち着いた穏やかな人柄の奥に、赤々と燃えさかる情熱を感じ、その一途なひたむきさと決して妥協しない頑固さに、共感しながら翻弄されながら、最終的にここまでだと思っていたさらに先の次元まで到達しうることを、彼と共に創りだしたものの完成度の高さではっきりと認識し、それほどの天才と仕事ができた喜びを感謝と誇りに変えて、敬意を込めてかの人をこう呼びました。

M.J.と。


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I believe in wishes and in a person's ability to make a wish come true.
I really do.

Whenever I saw a sunset, I would quietly make my secret wish right before the sun tucked under the western horizon and disappeared.
It would seem as if the sun had taken my wish with it.
I'd make it right before that last speck of light vanished.
And a wish is more than a wish, it's a goal.
It's something your conscious and subconscious can help make reality.


I remember being in the studio once with Quincy and Rod Temperton while we were working on Thriller .
I was playing a pinball machine and one of them asked me,
"If this album doesn't do as well as Off the Wall , will you be disappointed?"
I remember feeling upset-hurt that the question was even raised.
I told them Thriller had to do better than Off the Wall .
I admitted that I wanted this album to be the biggest-selling album of all time.
They started laughing. It was a seemingly unrealistic thing to want.
...
They have too much doubt. You can't do your best when you're doubting yourself.
If you don't believe in yourself, who will? Just doing as well as you did last time is not good enough.
I think of it as the "Try to get what you can" mentality.
source:Chapter Five The Moonwalk

僕は願いを、そして願いを現実のものにしていく人間の能力を信じています。
本当に信じているのです。

僕は日が沈むのを見る時にはきまって、太陽が西の水平線に隠れて消えてしまう前に、静かに自分の秘密の願い事をするようにしていました。
太陽が僕の願い事を受けとめてくれるように思えたのです。
最後の光の一片が消えてしまう前に、僕は願いをかけました。
その願いは、ただの夢ではなく、目標に姿を変えます。
自分の意識や無意識の力で、それを現実のものにすることができるのです。


以前、「スリラー」を作っていた最中、クインシーやロッド・テンパートンと一緒にスタジオにいた時のことを僕は思い出します。
僕がピンボールで遊んでいると、誰かが言ったのです。
「もし、このアルバムが「オフ・ザ・ウォール」のようにうまくいかなかったら、がっかりしてしまうかい?」
僕はそんな質問をされて気が動転して、傷ついてしまったのを覚えています。
「スリラー」は「オフ・ザ・ウォール」以上のものじゃなきゃいけないんだ、と僕は彼らに言いました。
このアルバムを史上最高の売り上げを記録するアルバムにしたいんだって、自分から認めたのです。
彼らは笑っていました。多分、非現実的な望みに聞こえたのでしょうね。

(中略)

みんな自分の能力を疑いすぎるのです。
自分で自分を疑っていては、最善を尽くすことなどできないんです。
自分が信じなかったとしたら、誰が信じてくれるのでしょう?
前と同じことをするだけでは不十分なのです。
“手に入れられるものは何でも手に入れる”よう心がけることだと思います。
引用文献:Michael Jackson著 MOONWALK P196~197


その1で、彼が愛読していたであろうと思われるメンタルマネージメント的著作を何冊かご紹介しましたが、この種のものに共通しているメソッドに、「自分が成し遂げたいことを書き、常に自分の目に触れる場所におく」というのがあります。

1979年に日程表の裏に書きだした「M.J.のマニフェスト」もそうでしょう。
後年、「This was written before thriller years ago これはスリラーの年のずっと前に書かれたもの」と書き足すことができたのは、1979年からずっと保管していたからですよね。
書いた紙を小さくたたんで、もしかしたら本に挟んで、あるいは当時のエンシノの寝室に貼っていたのかもしれません。
これは推測にすぎませんが、彼はこのマニフェストを事あるごとに読み返しては、新たに決意し奮起していたのではないでしょうか。


I should be a new, incredible actor/singer/dancer that will shock the world.
僕は新しくて驚くほど素晴らしい俳優、歌手、ダンサーになって、世界に衝撃を与えるんだ。




マイケルがアルバムThrillerを「史上最高の売り上げを記録するアルバムにする」と宣言したのは有名なお話ですよね。
ジャッキー曰く、彼は毎日覗く鏡に消えないように油性ペンでそう書いたのだとか。
毎日毎日鏡を見るたびに彼はその言葉と向き合い、その言葉を噛みしめ自分に言い聞かせ意識下に刻み付け、その願いは目標へと、さらには決意へと形を変えていったのでしょう。

そして結果はご存じのとおり。
ダブルミリオンを達成していながら、Off The Wallではたったひとつしかとることができなかったグラミー賞。

M.J.は、Thrillerを宣言通り「史上最高の売り上げを記録するアルバム」にして、その手で8つのグラミー賞をつかみ、小さなころの夢であったギネスにその名前を刻むという現実さえ手に入れました。

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I have learned that it is what you put in your mind mentally
What you think and do, that makes your person.
and you can put any mental object in this mind and it will bring it to reality.
So this means,
We can program ourselves to be the people we want to be,

僕は何事も精神的な思考から始まる事を学んだ
何を考えどう行動するかでその人は決まる
心に浮かぶどんなことでもそれを強く頭でイメージすれば現実に至るんだ
つまりこういうことだ
僕らはなりたい自分になるように自分でプログラムできる




できないことなど何もない

自分が「できない」と思わない限り

神から与えられた才能を耕し、自分の可能性を閉ざすことなく、能力を最大限に引き出し発揮させることは、世界の人々を通して神にその感謝をお返しすることだとし、自らはもとより、創造を共にする仲間には特にそれを伝えていた人だったと思います。

彼にとって、仕事のすべてにおいて完璧を目指す、最高にこだわるということは、神から享受された才能をいかんなく発揮させることと同義語だったからで、そうして成し遂げたことへの正当な評価と対価は常に整合性をもって彼の中にあったのだと思います。

黒人アーティストであるがゆえに、正当に評価されなかったOff The Wallのグラミー賞、白人のロック以外は鼻にもかけなかったRolling Stone誌にカバーストーリー(表紙と巻頭特集記事)の依頼を慇懃無礼に断られた経験などが、彼を審査員だの編集者だのの「差別思想」の入り込む余地などない、明快な支持の証として、誰にも文句をいわせないほどの売上や記録という「数字」にこだわらせた原因の一つのように思えるのです。

それは対価に対しても同様で。

「正しい行い」と「冨」は別物として語られることが多いですが、わたし個人は共存するものとしてとらえていますし、M.J.ほどそれらが優雅に調和する人はいないとも思っていて。

ですので「いい音楽さえやれたら金や名誉なんていらないのさ」的な、この手のタイプでは絶対にないと。
「いい音楽にはそれ相当の評価と対価は必要」派だと(笑)

これは1994年6月に書かれたメモです。
イメージを目標に設定し、常時意識するために書くというメソッドの典型です。

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To M.J. June 94
Present job titles is songwriter, entertainer, recording artist, actor, dancer, director
Present weekly income Million a week
Job title 45 weeks from now:Same….
Weekly income 45 weeks from now 15 Million a week

M.J.へ、 94年6月
現在の肩書:ソングライター、エンターテイナー、レコーディングアーティスト、俳優、ダンサー、監督
現在の週収入:100万ドル
45週後(およそ1年後)の肩書:同じ
45週後の週収入:1500万ドル



つい最近、マイケルが2008年12月からあの日まで過ごしたキャロルウッドの自宅に残された、彼が書いたメモや書類の一部が、MJJC、The Michael Jackson Communityにて共有されましたね。
ご覧になった方も多いと思います。

これは、今月初めに結審したご家族の裁判の証人として7月に召喚された甥っ子Tajが、2009年の7月から保管していたものを、裁判資料としてジャクソン家側弁護士に提出したものです。

前々回、前回からの続き、という流れに沿ったわたしの個人的見解に対して参考になると判断したメモのみ、ここではとりあげたいと思います。

94年の自分に対してその1年後の自分を宣言したのと同じようなメモです。

2009MJ_handwritten _notes12


Weekly in come 20 Million a week
First multi billionair entertainer actor director
100 billion
Better than Kelly & Astair
the greatest ever
in the likes of Chaplin Michelangelo Disney - these men demanded perfection innovation always

週の収入2000万ドル
初のマルチビリオネア・エンターテイナー、俳優、監督
100 billion(1000億ドル)
ケリーとアステアを超える
史上最高に
チャップリン・ミケランジェロ・ディズニーといった人々-彼らは、完全なる革新を常に追い求めた



2008年から2009年の間に書かれたのではと思われますが、94年から考えると収入の桁はどかーんと上がって、それだけの価値のある仕事をすると決意したのですね。

病院や施設や福祉団体の子供たちを招いて、思い切り楽しんでもらうというかつてネバーランドで行っていたサービスだって再開したいし、ネバーランドをもっとスケールアップさせたテーマパーク構想だってあきらめちゃいないし、それには新しくて前より大きな動物園も遊園地も必要だし、それらの維持費も必要だし、あ、マイケル・ジャクソン子供病院は絶対建てるし、あー、やりたいこと一杯だよー。そらビリオネアにならなきゃって当然でしょこれー。
みたいな・・て、みたいななじゃない、軽すぎる、すみませんホントすみませんw



興味深いのは、このメモを書いた時点でのM.J.である彼の中にソングライター、レコーディングアーティストとダンサーは、もうないってこと。
M.J.のキャリアが目指す方向は、ステージパフォーマンス主体ではない事を表しているように思えます。
もちろん音楽と彼は切り離せませんから、それはもう歯磨きと同じ感覚で終生「終わる」ことはないと思いますが、あらためて本腰を入れようとしていたのは、やはりかねてから、というかそれこそWIZ以降ずっとずっとずっと折に触れ言い続けていた映画製作なんですね。

2年前の過去記事でもMJのTII以降の様々なプランの話を書きましたが、その時にわかっていたのは

●ツアーの間2か月ごとにシングルを出して、新曲とパフォーマンスの相乗効果で盛り上げてロンドンでの公演が終わる頃にそれらをまとめたアルバムを出す予定で、そのレコーディング準備を行っていたこと。
●子供向けインストゥルメンタルアルバムの制作
●クラシックアルバムの制作
●「Legs Diamond」の現代版ミュージカル映画
●長編のThriller3-D映画

でした。

このメモで彼が手がけようとしていた映像作品は、上記だけではないことがわかりました。

2009MJ_handwritten _notes5

Jack the giant killer
sinbad = oman
AEG -- > demand development of these movies
Aladin Cameron <-- start franchise now
3D Film
2 hour movie
Sinbad's Seventh Voyage
101 nights part 2
alibaba
alibaba and 40 thieves like Indiana Jones pits
mysterious isla
nd
Legs Diamond
Tut
More than huma
n
Cab Callaway [判読不能]
20,000 Leagues Under The Sea
AEG develop Now
※黒フォントはわたしの推測です。

巨人退治のジャック(イギリス民話)
シンドバッド=オマーン(シンドバッドの冒険でシンドバッドが航海の旅に出たのがオマーン港といわれている)
AEGに対してこれらの映画の展開を要求
アラジン キャメロン ←今すぐ*フランチャイズ開始
3D映像
2時間映画  
シンドバッド7回目の航海(1958年公開のファンタジー映画)
百一夜物語 パート2(千夜一夜物語と同種のアラビア物語・1994年に同名のフランス映画あり)
アリババ
インディ・ジョーンズの洞窟の壁穴のようなアリババと40人の盗賊 (MJはインディ・ジョーンズの大ファンだったらしい)
神秘の島(1961年にレイ・ハリーハウゼンの特撮で作られた映画。「SF巨大生物の島」のタイトルで日本でも公開)
レッグス・ダイアモンド
ツタンカーメン王
人間以上(1953年セオドア・スタージョン著 超能力を持ったミュータントを描いたSFファンタジー)
キャブ・キャロウェイ(伝説のジャズバンドを率いたシンガーで俳優。ジャネットのAlrightのPVにカメオ出演。最後に出てて来る黄色いスーツの方^^)
海底2万マイル(1954年ウォルト・ディズニーが映画化したSFアドベンチャー)
AEG 進展させる 今すぐ



*印のフランチャイズですが、一般的にはコンビニのフランチャイズ的な一手販売権という意味です。
ですが、このキャメロンと言うのはおそらくタイタニック、アバターの監督であるジェームズ・キャメロンではないかと思うのですが、彼の名前に矢印があるでしょう?
キャメロンにアラジンをテーマにした3D映画を監督してもらおうという意味なのかなぁと思ったら、それの商業的配給権ともとれるし、でもアーバンディクショナリー(スラング専門のオンライン辞書)では映画などのオリジナル、あるいは続編なども含むシリーズを指す言葉とあって、ひょっとしたらその映画のシリーズ化も検討させるという意味かも・・とか、わたしなんかが考えても答えが出なかったので、フランチャイズそのままにしてしまいました。

キャメロンは2008年4月にアバターの撮影を開始し、2009年1月にクランクアップさせています。
マイケルが3Dで映画を創ろうとした時、この人を何らかの形で巻き込みたいって思っても不思議じゃないですよね。

アラジンといえば、海外のサイトで「アラジンとタイタニックの基本プロットは全く同じだった!」というのがあって、自由な風来坊が見知らぬ美女を助け、二人は恋に落ちて、ライバルの嫌がらせや二人を阻む困難がありつつも、協力する味方も現れて、かたや魔法のじゅうたんに乗って空を飛びまわり、かたや船の甲板の先っちょでフライングごっこをし、どちらもうっとりと二人の世界に酔いしれ、大きな試練に見舞われ・・るところまでそっくりだと(笑)
唯一の違いはアラジンはハッピーエンドで、タイタニックのジャックは・・うう(T_T)
興味ある方はこちらからどうぞ(笑)

てことで、もちろん推測ですが、キャメロンがアラジンを参考にタイタニックのストーリーを作ったならば、アラジン3D制作のマイケルからのオファーがあれば、やるやるー♪ってなったかなーなんて^^


あれ?これっていわゆる脱線ですか?w


気を取り直して、しかし、なんて面白そうで魅力的なラインアップでしょうかこれ!\(^o^)/
なーんかChildhood思い出しちゃうな~

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嬉しそう・・たまらんのぅw

Like pirates in adventurous dreams,
Of conquest and kings on the throne...

海賊だとか冒険が詰まった夢
冠をつけた王様や征服の物語・・

Like fantastical stories to share
The dreams I would dare, watch me fly...

皆で分かち合えるような素晴らしい物語を
冒険心に満ちて、空を飛ぶような夢を・・


対訳:HUTZ FUJIBAYASHI氏(HIStoryブックレットより)

※大好きな大西さんのサイトは現在JASRACと著作権問題があり一時閉鎖中とのことです。
冷静で賢明な方ですので、こちらはサイト再開を願いつつ見守るしかありませんが、この事はわたしのような吹けば飛ぶようなブログであっても、著作権はもとより引用、転載に関して自覚を持たねばならないと肝に銘じさせられた一件でありました。


てことで、海賊の冒険とか冠を戴く王様の征服物語とか空を飛んだりするファンタジーとか・・
本当に彼はこういったアドベンチャーやファンタジー作品が好きだったんですね。
「我は海の子」「アラバマ物語」といった人間ドラマも好きだったしホラーも好きだったかもしれないけれど、ここに書かれているものに冒険ものが多いっていうのが、本当にねぇ・・しみじみ・・


脱線しますけれど、(いいよね、慣れてるよねw)

Jack the giant killer「巨人退治のジャック」というのも、アーサー王伝説の中のひとつの騎士道ストーリーで、空腹になると村で強奪を繰り返す巨人を、村人のために落とし穴に落として退治するジャックくんの物語です。
ジャック君はその働きを認められてアーサー王の騎士団に入れてもらえました的な。
王様の征服の物語であり、シンドバッドやアリババに代表される冒険ものでもあるという、ね。

More than human(人間以上)は、石ノ森章太郎が影響を受けサイボーグ009の元ネタになったといわれているそうです。
知能のべらぼうに高い赤ん坊が出てくるらしく、それってまんま001のコンセプトなんだなぁと楽しくなっちゃいましたが、超能力を持った人たちが集まってどうしたこうした的展開は、今日のX-MENにも通じますね。
マイケルはX-MENが好きだったと聞いたことあったような。
ですが実際の小説で超能力を持った登場人物は、知能が低い、親から虐待を受け育った、施設で馴染めない、等々の孤独で虐げられた子供たちです。
彼らが実はテレキネスやテレポーションといった力をそれぞれが持っていて、ひとりひとりは社会不適合者と烙印を押されかねない弱者なのだけれど、集団になることで「人間以上」の存在になっていくといった物語だそう。
この小説にマイケルが惹かれないはずないかなぁと思わせる内容ですね。
いつか読んでみようと思っています。

今年亡くなられたレイ・ハリーハウゼンはThe 7th Voyage of Sinbad、Mysterious Islandの監督ですが、今日のSFやファンタジー映画の作り手方は全員この方の影響を受けたと言っても過言ではないほどで、マイケルもおそらく彼の作った映画が大好きだったのではないかと思います。
今はCGがありますが、アナログな時代にストップアニメーションという一コマ一コマ模型を撮り人物と合成させる技術がなければ、本当にファンタジー映画など観れなかったでしょう。
そういった意味でも、レイはパイオニア(先駆者)でこそありませんでしたが、その技術の完成度を高めたイノベーター(革新者)であったことは間違いないようです。
そういう人好きだもんねジャクソン先生^^

とにかくマイケルがこれらの古典映画をリメイク、あるいは面白いコンセプトを元にした映画を制作する気があったと。
それは実際監督したい作品もあったでしょうし、プロデュースと言う形で関わる物もあったでしょうし、あるいは配給権を持とうとしていたのかもしれませんし。

でも一言映画製作と言ってもちょっとしたメモでもアイデアはこれだけあったわけですね。

First multi billionair entertainer actor director
初のマルチビリオネア・エンターテイナー、俳優、監督

として、新しいイメージの新たなステージへ進化したM.J.で、前へ前へ。

彼は決して下を向いてなどいず、その眼ははるか前方の、また少し遠くなったかもしれない自らが辿り着きたいゴールをまっすぐに見据えていたと。



だからこそ、その前にやるべき大切なことがあった。

レコーディングアーティスト、ダンサーとしてのM.J.のひとつの区切りがThis Is It、そして同時に進行していたアルバム制作と考えていたのならば、彼にとってそれらがどれだけ重要であったかは想像に難くありません。


When people leave this show, when people leave my show, I want them to say,
I've never seen nothing like this in my life. Go. Go
I've never seen nothing like this. Go.
It's amazing. He's the greatest entertainer in the world.

皆がショーから帰る時、皆が僕のショーから帰る時、みんなに言ってもらいたいんだ・・
「今までの人生でこんなショーは観たことがない。すごい、すごいよ
こんなの今まで観たことないよ
素晴らしいよ、彼は世界最高のエンターテイナーだ」って・・

source :Radar online.com

それだけの覚悟を決めて臨もうとしてくれたのだと。

できないことなど何もない
自分が「できない」と思わない限り

確かに思い通りにならない事は数多く存在していたでしょう。
でもわたしが思うに、彼は、M.J.には

「できない」はない

「できない」はなかったのだと思わずにいられないのです。

それは「ショーは必ずやり遂げなければならない」という父の教えもあるのかもしれないけれど、自らが願い心に浮かんださまざまな事を、まず自分が肯定し、そして誰が信じなくても自分だけは自分を信じて自らの力でそれらを現実にしてきた人なのです。
どれだけ困難で過酷なことにもひるまずに毅然と果敢に立ち向かってきた人なのです。

ならば「できない」という選択肢がない以上「できる」にはどうすればよいかという方向に、自分のベクトルを合わす人なのではないかと思わずにいられないのです。

ですからわたしは、彼が取捨選択したものの是非ではなく、それがM.J.としてあり続けるために必要な事だったのだとまるごと受け入れています。


TIIは世界中の人を魅了しました。
あの映画がきっかけでM.J.のファンになった人がどれだけいるでしょう。
長い長いブランクの後の、しかも舞台裏のM.J.だったのに。
スクリーンのM.J.が本来の数パーセントの力しか出していないことを解っていても。
時折痛々しいほどの繊細さが見え隠れしていても。

舞台裏のそのまた舞台裏で、彼が本当はどうだったのか、それを知らなければ前に進むことができないという想いも理解できます。

それを知ったうえであの映画を観ることがどれほど辛い事かもわかります。

ですが、あのスクリーンの中で動き回り、指示を出し、提案をし、仲間を励まし、微笑み、時に大声で笑い、どれだけ息の上がる激しい踊りだったとしても、若いダンサーの誰よりも軽やかに踊り、そして、のびやかに美しく力強く歌う人が、M.J.という唯一無二の稀代なエンターテイナーとして沢山の人に記憶されたのは紛れもない事実なのだと思うのです。

M.J.がM.J.として
M.J.というアーティストを人々にどのように見せることが一番なのかを常に考えていた人、であったとするならば
常に最高にこだわる完璧主義者ならば
プロ中のプロとして
「彼は世界最高のエンターテイナーだ」と思ってもらうことを目指したはずだと。


わたし個人の見解と想いです。


オルテガはそういうM.J.を守りたかったのだと思っています。
そういうM.J.をフィルムに残そうとしたのだと思います。

それはいつまでも残るのです。

50年後も、100年後もそれは厳然と存在し、その時代にそれを見る人に、2009年の10月、世界中を駆け巡った驚きと感動と賞賛、それらと同じものをもたらすためです。


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わたしは今は、舞台裏でマイケルがどれほど色々なものと戦っていたか、そのつらい状況にいた彼の気持ちを想う事に自分のベクトルを向けることをやめました。

M.J.がどのような自分で人々の記憶に残りたいと思っていたのか。

あのマニフェストを書いた時から
眠りに落ちる寸前なのか、滑舌のはっきりしない口調で自分の想いを話した時まで
それはずっと変わらなかったのだと。


M.J.が望んだM.J.が、わたしのM.J.です。



久しぶりに最初から最後までTIIを見ました。

Man In The Mirrorが流れる中、彼がブルーの照明に照らされながら

手を広げ目を閉じ天を仰ぐその横顔は

50歳という年齢のひとのものではなく

20代のそれのようでした。

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M.J.という名前の新しい自分になることを誓った時の

21歳の青年のようでした。




あのシーンのまま

あなたはわたしがこの世からいなくなっても

愛され続けて語り継がれて、そして聴き継がれていくのね。


M.J.として


M.J. その2

※記事の最後訂正の追記しました。

そろそろあの裁判の結審が近づいてきたようですが、マイペースの内容で進ませてくださいませ^^
前回の続きです。

I will march ahead anew

M.J.として文字通り前へ前へと進む彼の、自分に課すハードルはより高く、成し遂げたいことはより多彩になり、辿り着きたいゴールはさらにはるか前方へと変化していきます。

前述の書籍たちは彼がM.J.になった頃には、もうすでに読破していたのではないかと思われますが、新しいところでは1998年に出版された The 48 Laws of Power 「権力に翻弄されないための48の法則」(ロバート・グリーン著) があります。

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マイケルがこの本をいつ手に入れたのか定かではありませんが、おそらく読書家で本屋巡りをかかさなかった彼の事ですから、出版されてすぐに手に入れていたのではないかと思っているのですが。
アンダーラインや書き込みが多数あって、これは必ずやいい本に巡り合った彼が必ずしていたという儀式をしたに違いないと思いました。
この本を読み終わった彼が手を叩いて喜んで、本の四隅にキスをしている姿が目に浮かぶようです。^^

で、彼がどこに興味をひかれたのかとても気になったので、翻訳本を手に入れてみました。
これは歴史上の人物を多く引合いにだし、彼らがいかに才能や権力や権威といった「パワー」をうまく使ったか、あるいは使えなかったかを法則にしたもので、かけひきやイメージ戦略の重要さなども多く例に出されています。
(でも相当シニカルですw)

写真の章:Law37 Create Compelling Spectacles 法則37 壮大なものを見せて人の目を釘づけにしろ

この法則で例に出されているのは、1536年にフランス国王アンリ2世の愛人となったディアーヌ・ド・ポワティエ。

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アンリ2世とディアーヌ

彼女はアンリ2世よりも20歳年上でしたが、いつまでも年下の国王に大切にされるために、自らも若さを保つ努力を怠りませんでしたが、際立って素晴らしいのはそのイメージ戦略にあった、と書かれています。
312ページに写っているのは、自分をそばにおくことが国王の権威を高めるのだということを国王にわからせるため、のみならず、宮廷や国民に対しても自分の存在を肯定させるよう考えに考え尽くされた戦術が紹介されているページです。

マイケルがアンダーラインを引いている箇所は、ディアーヌがアンリの愛した狩猟をつかさどる月の女神である女神ディアーナ(ダイアナ)と自分を同一視させるために、自分のシンボルマークに女神を想起させるもの(三日月・雄鹿・猟犬)を取り入れ、自分の住まいのアネ城にローマ神殿を髣髴させる殿堂を造らせ、イメージを常に保つために彼女のシンボルをありとあらゆる場所に配したと記されている部分です。

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アネ城の扉には女神ディアーナを象徴する三日月、城門には雄鹿と狩猟犬

単なる年増の愛人ではなく、女神の化身かと思わせるための徹底したイメージ戦略が功を奏し、アンリ国王は彼女を生涯大切に扱い、貴族や国民も女神ディアーナの象徴とされた貞節と純潔のイメージにより、ディアーヌを愛人ではなく国王の大切な女神だと認識させるのに成功したとあります。

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城の中に飾られた女神ディアーナ画。でも顔はディアーヌそっくり


このページに書き込まれたマイケルの言葉

Make yourself respected, a God Demands Worship
敬意を払われるように、神には崇拝が必要



313ページでは面白い箇所があります。
「ディアーヌの抜け目のなさは女神ディアーナを利用したことだ」と書かれた文章の 「astute:抜け目のない」という単語にアンダーラインを引き、「Shrewdly:鋭く見抜く」と「Discerning:洞察力がある」という単語を書き出しています。

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彼がずっとKing Of PopとしてのM.J.に付随させてきたある種のイメージ戦略と重なったのでしょうか。
ディアーヌ自らのイメージを高めるための戦略に対して、「抜け目ない」と言い表すのはどこか「小狡さ」を感じさせるからでしょうか、それよりも肯定的な言葉を書き出しているところが、マイケルが彼女の徹底したイメージ利用について賛同していることの正当性を表現しているように、わたしには思えてしまって、はい深読みしすぎですか~?きゃはーw


ちなみに同じ文章の「goddess:女神」という単語にもアンダーラインを引いて、「WOW like Lady Diana わお!レディダイアナみたいだ」と書いています。
goddessは女神という意味もありますが、「憧れの的となる婦人」という意味もあるようで、もうお亡くなりになった後でしたがマイケルのダイアナ元妃に対するlove度がわかるというのはご愛嬌^^

話しは戻って、そのあとに続く記述に「LOOK」と書き、興奮して書き込んだんじゃないかと思わせる言葉があります。

そこは、ディアーヌの戦略を解説している箇所で、誰でもがこうしたイメージ戦略をとることができ、特に視覚的に訴えるシンボルマークを確立させればいいとあり、マイケルは以下にアンダーラインを引いています。

そうしておいてからかけひきをするのだ。自分にぴったりのイメージやシンボルを過去から見つけ出して肩に乗せよう。そうすればあなたは実際よりも大きく見えるはずだ

さらにこの箇所にこう書きこんでいます。

great 素晴らしい like Me and Military or Arm Band 軍服もしくは腕章・・まるで僕だ

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はい、ガッツポーズしたーw
自分の行ってきたことは正しかったと確信しましたよねきっと。
まさにこれらのイメージは、M.J.です。
M.J.と言われてアフロだったりカラフルでファンキーなパンタロンをイメージする人は、まぁいません。
指のテープやあのグローブ、フェドラや黒のきらきらジャケット・・彼をイメージさせるものは数々あれど、中でもミリタリーテイストのジャケットとアームバンドは、M.JというKingにふさわしいカリスマ性を存分に発揮したアイテムですね。
HIStoryのTeaserでそれは確立されたように思います。
まさにこの章のタイトル「Create Compelling Spectacles 壮大なものを見せて人の目を釘づけにしろ」そのものでした。

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今となってはグローブはBillie Jeanを象徴するものですが、当時世間からはM.J.を象徴するものとして、The gloved one(手袋の人)と呼ばれていたのですね。
The gloved oneで意味を調べると、ちゃんと「Michael Jacksonの呼び名」で出てきます。
それじゃ全然ぷ~じゃん、(フランク)シナトラは会長、エルビス(プレスリー)はキング、(ブルース)スプリングスティーンはボスってちゃんと敬意ある呼び名があるのに、なにそれ?僕は手袋の人?全然だめだよだめだめだめ!んも今日から僕はキングオブポップ・ロックアンドソウルってことにするかんね!ちょっとMTVとかにそう言っといてよね!・・と、言ったとか言わないとか(笑)
リズが最初に彼をそう呼んだというのが定説ですが、わたしは案外彼から仕掛けたというのは大ありだと思っているのですが。
もちろん自分で吹聴したんじゃ意味がありませんもの、そのあたりはさすが賢いジャクソン先生ですよ^^

自薦にせよ他薦にせよ、彼ほどkingと呼ばれてふさわしい人はいないんじゃないかな。

それはね。

品です。きっぱり。

皇族でもないのに皇族が醸し出すあのなんともいえない優美さ、気品、気高さ、麗しさ、高潔さなんかを、そのまなざしから指先から足さばきから立ち姿から、とにかく彼という存在や立ち居振る舞いからぷんぷんスメるわけです。
ただ思いついて言ってみてるだけなんだから怒っちゃやーよ的お断りをしておきますが、わたしが黒人でイメージする国王は、どちらかというと部族の王って感じで、ま、わかりやすくいうとこんな感じ↓

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左のかわいこちゃんじゃなくて、エディの王様のイメージなんですよね。どうしても半裸で裸足的な(笑)
この際断腸の思いでかわいこちゃんに言及せずに進めますよ。

エディの王様からは、王にふさわしい威圧的な威厳や貫禄はびんびん伝わりますが、優雅さや高潔みたいなものはそれほど感じられないの。エディごめん。
でもこれをご覧くださいませよ。

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もう見すぎて見すぎていい加減見飽きたっていうふとどき者は皆無っていうぐらい、いつまでも見飽きない有名なこのお姿。
コスチュームイメージはチューダー王朝時代でしょうかね?調べてないけどw
とにかく本来この時代、この様式で国を治めていた黒人の王はおそらくいないと思っているのですが。(いたら速攻で謝ります、ていうか先に謝っておきます。いたらごめんなさい)

日本人以外の国の人々がメイドカフェのコスプレをしているのを見て、好き好きだからおおいに結構!と思いつつ微妙に違和感を感じるわたしですが、これもまさに王様コスプレであるにもかかわらず、何の違和感も感じないというこの不思議。
見よ、この優雅さと気品満ち溢れる美しいKingぶりを!
違和感どころか、そこから漂うこのいかんともしがたい高貴さは練習して身につくもんなんですかジャクソン先生!

・・・



話しを戻します。


本では「パワーを手にする秘訣」という項目で、言葉を駆使することの危険性を説いていて、誰かを説得するのに言葉を使えば、相手も言葉で反論してきたり、こちらの意図が誤って伝わることもある。それよりも視覚的な表現は感情に直接訴えかけることができる、とし、音楽や視覚表現(ビジュアルで示す)は相手に考える隙を与えないといった内容が書かれています。
そこを大きく囲い、以下の書き込みをしています。

No more talking silence is more powerful
もう話す必要はない。沈黙ははるかに強い


さらにアンダーラインを引いた箇所。
言葉はあなたを守勢に立たせる。自分自身を説明しなければならないとしたら、自分のパワーがすでに問題になっているのだ
イメージは人々をまとめる。それは典型的なパワーの道具なのだ

この本が出版されたのは1998年。
この時までにすでに彼は数々の困難と過酷な経験を余儀なくされていました。
自らのアイデンティティを疑われるほどの肌の変化や、キャリアの崩壊につながりかねない身に覚えのない脅迫。
それらに対してM.J.がとった行動の中に「説明」は極端に少なかった。
肌に関してはオプラのインタビューでただ一度きり。
件のでっち上げに関しては、無実を主張はしてもその後彼が公に説明することはありませんでした。

この本を読む以前にすでに彼は、「言葉」で弁護することが危険だとわかっていたとしか思えません。
最高のエンターテイナーとして見られる前に、同情や憐みといった残酷な好奇心の色眼鏡を通して見られることは何にもまして彼にとっては耐えがたいことだったのではないでしょうか。
それなら、過酷な状況を逆手に取り白い肌をさらに強調させ、一種独特なオーラを演出し、怒りも不平も不満も言いたいことはすべて自身の「音楽」に雄弁に語らせ、ある種のエンターテイメントに昇華させることが、こんな苦しさの中にあってなお、自らを「肯定」する方法だったのかもしれません。

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マイケルという普通の一人の黒人男性で生きていくなら、「言葉」を駆使してわかってもらおうと努力したかもしれませんが、最高のエンターテイメントを通して、世界中に喜びとひとときのエスケープシズムを届けるという使命を胸に抱きながら誰よりも高みを目指すKing Of Pop M.J.であったがゆえに。

その強さを支えていたのは、大いなる天上の存在への揺るぎない信頼と、その神の資質を地上において感じさせてくれる子供という存在からのインスピレーション、と同時に彼らを守るという使命、小さきもの弱きものの声なき声の代弁者としての責任、さらにはトレーニングで培った潜在意識の力による肯定的な発想、そしていつでもパイオニアで、革新者で、オリジナルに富んだ音楽や映像を生み出すアーティストとしての誇り・・だったのでしょうか。


■振付師ラヴェル・スミス (2011年ピアーズ・モーガンショーインタビュー

“僕が思うに彼はこんなふうに思われたかったんじゃないかな
いつだってファンや聴衆へ、彼が送り出したものは
間違いなく誰にもまねできないオリジナルだった
革新的だったとね
彼は人に真似られることは気にしていなかったけれど
いつも自分は最初の人(パイオニア)でいたかったんだ”

--------------------------------------

他のページにも走り書きが多数あったようですが、そのどれもがイメージ戦略に伴う考えを表しているように思えます。

You create your own circumstances even in the manner in which you are treated and looked upon
人からの扱われ方や見なされ方が、自分自身の状況を作る

Deer are special because they hide if they walked the streets like dogs no one would care
鹿は特別優れている。もしも彼らが通りを犬のように歩いたとしたら誰も気にかけなくなるだろう。だから彼らは身を隠しているのだ。

No one would care the moon comes every night so people don’t care to look to the heavens Haleys Comet,the fact it comes once in a lifetime makes it important
人ははるか天空のハレー彗星を見ることなどどうでもいいと思っている。しかしそれが一生に一度だけやってくるという事実がハレー彗星を価値あるものにしている。毎晩やってくる月には誰も注意を払わない。



特に「鹿」と「ハレー彗星」は露出過多が生み出す価値の低下が、どれほど人々の関心を薄くするかを表現しています。



だって彼はM.J.だから

I should be a new, incredible actor/singer/dancer that will shock the world.

世間に驚くべき衝撃を与える素晴らしいエンターテイナー


それがM.J.だから




・・・

これほどイメージを大切にしていたM.J.の戦略でわたしがずっとずっとずっと疑問に思っていたこともついでですから書いておきましょう^^

INVINCIBLEの制作に入った頃から、あのすてきなロングカーリーを切り、ミリタリーは影をひそめたように思います。
次のイメージ作戦を思いついたのですねM.J.!・・て思ったら、アンドレ・キムさんのなんともかともな(すみませんw)お洋服でどこにでもお出かけしてくわけですよ。
あれほどミリタリーとは違う意味で自己主張の激しいお召し物をまとって、もう誰も追いつけないし追いすがってもムダよねムダムダってくらい突き抜けちゃっていいのは、やはりKingしかいませんが、あれはなんだったのでしょうね?(笑)

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あ、大丈夫、絶好調だから!

あれも間違いなくM.J.のイメージ戦略の一環なはず・・と思ってはいるんですが、どうでしょうね・・ただいつものように、すごく気に入っちゃったからネバーランドに来て専属で作ってって言ってるのになんで断るの?でも欲しいし着たいんだよー!んも、それだったらとにかく30着作って送って!順番に着ていくから!・・てただそれだけ?まぢですか?
いやいやいや・・やはりなんらかのイメージ作りはなず・・でもそれなら一体どんな?下々の者は何をあのお姿から感じればよかったのでしょうか?お願い答えてKing!!

しかしアンドレ・キムさんがすごいデザイナーだとわかってはいるのですけれど、この人を初めて見た時、大屋政子のおとうちゃん?と思ったのはわたしだけですか?

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さあ、どちらがどちらでしょう?


とはいえ、アンドレ・キムのお洋服は、まだある種の雰囲気を醸し出していましたが、エド・ハーディまできちゃうと、あれはもうMJとかイメージ戦略とか関係ないよね(笑)
マイケル君の好きなパジャマと同質のものだよね、単に、いーなこれパジャマに、カラフルでてろてろー♪楽そうだし気に入ったー的な。とわたしは思っているのですがw

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「これなんかいかがです?ジャクソンさん」「そだねー赤いしねー」

※追記9/28
すみません。書いてから思い出しました。
ええ、ええ、エド・ハーディに関しては、ビジネスとして2008年にMJファッションラインのお話があったんでした、そうでした。
でも実現しなくてよかったかもね。
個人の好みはどうであれ、あのチープな雰囲気のラインにM.J.の冠がつくなんて、だめだったと思うわ。
プライベートだけで楽しんでくださいまし。たのんますジャクソン先生。



・・・

てことで、まーだ続きます。

M.J. その1

今回の記事は、だいぶ前から書きたかったのですが、どうにもうまく書ききれなくて、書いちゃ消し書いちゃ消し、を繰り返して結局消してふて寝していたテーマです。
でもやっぱり書きたいってことで、鼻息荒くスタートしたものの、やっぱりいつになってもゴールが見えないことにいいかげんうんざりしてきちゃったんで、んもう見切り発車でupしちゃいますので、最終的に尻切れトンボ的に終わっちゃっても笑って許して和田アキコ!


もう古いお話なのでご存じの方が大半だと思いますが、マイケルが21歳だった1979年に行われたJacksonsディスティニーツアーの日程表の裏に手書きされた彼のマニフェストと呼ばれているメモが、今年の5月にアメリカCBSの60 Minutesで放送されましたね。

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M.J. will be my new name. No more Michael Jackson.
I want a whole new character, a whole new look. I should be a tottally (原文ママ) different person.
People should never think of me as the kid who sang "ABC," "I Want You Back."
I should be a new, incredible actor/singer/dancer that will shock the world.
I will do no interviews. I will be magic. I will be a perfectionist, a researcher, a trainer, a masterer (原文ママ).
I will be better than every great actor roped into one.
I "must" have the most incredable training system. to dig and dig and dig until I find.

I will study and look back on the whole world of entertainment and perfect it, take it steps further from where the greats left off.


M.J.が僕の新しい名前になる。マイケル・ジャクソンは終わりだ。
全く新しいキャラクター、全く新しいスタイルが欲しい。すっかり別人になるほうがいい。
世間に僕のことを「ABC」や「帰ってほしいの」を歌った子供だなんて思わせないように。
僕は新しくて驚くほど素晴らしい俳優、歌手、ダンサーになって、世界に衝撃を与えるんだ。
インタビューには答えない。神秘的で魔法のような魅力をもつんだ。完璧主義者に、研究者に、訓練を積む者に、そして最高の達人になる。
偉大な俳優と呼ばれている誰をも超える。
それには最も驚異的なトレーニングシステムを身につけなければ“ならない”。しっかり理解して取り組むんだ。それを自分のものにするまで。

全世界のエンターテイメントを思い返して研究し、完璧に仕上げる。偉大な先人の後を受けて、さらにステップアップさせるんだ。



・・・あー、しびれる\(^o^)/


しびれ箇所は数々あれど、この用紙の一番先頭に書かれている注意書き。

This was written before thriller years ago
これはスリラーの年のずっと前に書かれたもの


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これはインクの色の濃さの違いからスリラーブレイク後に彼が書いたのでしょうが、21歳でこの宣言を書き、ずっと大切に持っていて(ここがすごいじゃないの奥さん)、スリラーで音楽シーンを一変させるような金字塔を打ち立てた後に、あとから意味づけしたような後出しじゃないかんね!と釘を刺すように付け加えるところがKingらしくて、んも~しびれますぅ。きゃはー

ていう能天気な感想もありますが、本当にしびれるのは彼はこのメモに記した事柄を、彼の言うところの「トレーニングシステム」により書き出し実行し、そしてメモに書かれた以上の現実を完璧に引き寄せ、さらには若干21歳でメモに書いたこれらの決意を、その生涯でぶれることなく投げ出すことなく保ち続ける事を全うしたという事に、なのです。

1979年。

これを書いたツアーの日程表は6月のもの。

日程表をもらってすぐに書いたのか、ツアーの合間に書いたのか、ツアー終了後に書いたのか、とてもとても気になるのですが(こういうところをなぜか気にするあてくしw)

その2か月後の8月、彼の人生を大きく変える二つの出来事がありました。

ひとつは78年から取り掛かっていた初の完全オリジナルソロアルバム「Off The Wall」の発売。
1976年にモータウンからエピックへの移籍を果たし、ジャクソンズ主導のアルバム制作を認めさせたものの、あくまでそれらはジャクソンズとしてのカラーを保たねばならなかったもの。
クインシーに導かれたとはいえ、初めて一人で何もかも掌握し決定して制作することを許されたOff The Wallは、彼の正念場でもあり同時に輝かしい船出でもありました。

そしてもうひとつは、父ジョーとのマネージメント契約が誕生日に満了を迎え、そして彼は再びその契約更新をせずに、父の配下から逃れ何もかもすべて自分の采配で物事を決める自由を手に入れました。

彼にとって1979年は、常に何かに縛られていたそれまでの窮屈なしがらみから解き放たれた年。
やりたい音楽を好きに生み出し表現し、発表するという自由と、人生をコントロールする舵を自分がとる自由。
それらを手に入れた時、彼は自分の歩む道を、その方向を、確実に見据えて一歩を踏み出したのですね。

当時のインタビューではジャクソンズからの脱退などありえないと語りながら、脱退する気まんまんだよねジャクソン先生ったらん^^

なぜなら
ABCを歌ったジャクソンズの一員のままではたどり着けないゴールを決めたから。

その決意の証が M.J.という名前。


彼がアンダーラインを引いた箇所、I will be better than every great actor roped into one every great actorはとても興味深くて。
every great entertainerではなく actor。


■Interview Magazine 1982年10月号

演じることは好きなの?と問われて

I love it so much. It’s escape. It’s fun.
It’s just neat to become another thing, another person.
Especially when you really believe it and it’s not like you’re acting.
I always hated the word ‘acting’ to say, ‘I’m an actor.’
It should be more than that. It should be more like a believer.

僕は演技をすることが大好きなんだ。開放されて自由になるし、楽しいよ。
違う何ものかになるというのは、本当に素晴らしいよ。
特に、演じているみたいな感じじゃなくて、本当にそうなんだと信じられた時がね。
僕は常日頃から「演じる」って言葉や「僕は演技をする人です」なんて言うのが嫌いなんだ。
もっとそれ以上の存在であるべきだ。「演技をする人」じゃなく「信じる人」であるべきなんだよ。



いわば彼は、驚愕に値するacterとして、最初に選び、そして生涯取り組んだ役が、後のKingとなるM.J.というキャラクターだったと思えてなりません。
自分であって自分とは違う、自分から生まれたもう一人の自分。
けれども「演じる」のではなくとことん自分の中のリアリティをそのキャラクターに投影し、観衆にキャラクターを演じている、なんて絶対に感じさせず、もはや「なりきる」ことをも通り越し、まさに信じて。

彼はマイケル・ジョセフ・ジャクソンという、当時すでに16年のキャリアを誇るもかつての天才ちびっこアイドルのイメージが染みついた自分、にもかかわらず外見はどんどんそこから離れていくジレンマを抱える自分、そんな自分のままでは、本気で成し遂げたかったことや辿り着きたかったゴール、それらに向かうにはあまりにふさわしくないと感じたのかもしれません。

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自分が決めた、その目指す頂きへ一直線に向かうためには、一旦何もかも白紙の状態にし、新たに何ものにも支配されない理想の自分になる必要があると。

子供の頃はさておき、思春期に入りニキビに伴うコンプレックスを抱えたシャイで伏し目がちな普段の自分からは想像もつかないほど、ステージ上では大胆で情熱的で自信に満ち溢れ堂々としていてセクシーで人を引き付け魅了し、とにかく素晴らしくエネルギッシュな自分になることを、本人も早い段階から気づいていたはずで。

見据えた目標が大きければ大きいほど、ゴールの頂きが高ければ高いほど、それらを手に入れるのは、普段のマイケルではなく、ステージ上でのみ存在するもう一人の自分にこそふさわしいチャレンジになると考えたとしてもおかしくないわけで。

その自分をM.J.とし、さらにそのキャラクターを「すっかり別人」とし鮮烈なものにするべく、そのはじめの一歩として彼は、アフロを切り鼻を変え、 I will be magic、神秘をまとうことを決めたのではないかと。

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著書ムーンウォークで、1977年のジャクソンズ・バラエティショーについて批判している彼ですが(P133~137)、一番の懸念だったのが毎週放送されることによる過度の露出についてでした。

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おーまいが、だめだよそんなうねうねパーマ!アフロにしたきゃもっとくるくるちりちりにしなきゃ!

彼は番組内でさまざまなキャラクターを「演じる」コントそのものは、おそらくですが気に入っていたのではないかと思うのですが、年に1回ほどの特別番組ならまだしも毎週となると、アーティストよりもコメディアンのイメージが定着したあげくいずれ世間から飽きられてしまうということをわかっていたからですね。

過度な露出を嫌う傾向はその後も長く続きましたが、彼は常に I will be magic を心がけていたのでしょうね。

マイケルの親友、クリス・タッカーが、マイケルのその賢いやり方におおいに学んだとインタビューで語っています。
(Source:Chris Tucker and Brett Ratner INTERVIEW

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「クリス見た?あの娘僕にウィンクしたよ絶対僕のこと好きだよね、ね、ね、ね!」「う、うん(てかイテーよ肩!)」

”僕はとってもイカす女の子とYou Rock My Worldの撮影セットで会った。
なんとマイケル・ジャクソンと一緒にだ!まさに生きる伝説、まさに僕が賞賛してやまない人と一緒に仕事をしたんだ。ほんとに信じられないことだったよ。
だってマイケルは毎年アルバムを出さずにめったに出てこない。
彼は5年ごとにアルバムを出すんだ、そして出てきたと思ったらデカいことをしでかす。
彼は本当に自分の露出を過多にしなかった。
彼を見てたくさんのことを学んだよ、あまり自分をさらさないやり方とかをね”

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魔法や奇術には人の口をぽかんと開けさすほどの驚きを与え、結果気付けばたとえようもなく魅了されてしまっている、という不思議な魅力があります。
何年もアルバムを出さないだとかで露出をできる限り控え、どうしたんだろう、彼はいつ現れるのだろうと人々をやきもきさせ、いざ登場するとなったら、誰もが驚き興奮し立ち上がって手を叩き熱狂してしまう・・そんな神秘と魔法を繰り返し与えてくれた彼のやり方は、1979年に小さな決意として書き残されていたのですね。

・・というのは、もちろんわたしの勝手な解釈なんですけれど^^



彼の考えの経緯や真偽はともかく、この時からM.J. とマイケルは一緒に走りだしました。

彼の音楽とダンスにおける I will be a perfectionist, a researcher, a trainer, a masterer に関しては、何度か過去に書きました。

このメモにはそのために「身につけなくては“ならない”システム(習慣)」があると書かれています。
さて、その「最も驚異的なトレーニングシステム」ですが、おそらくこれは彼が早い時期から取り組んできたと思われるいわゆるメンタルマネージメントだと思います。

デール・カーネギーに代表されるメンタルマネージメント・ノウハウというものは、現在も多岐にわたって数多く存在しているわけですが、わたしも20代の頃この種の本を何冊も読みました。

それは数学の博士号をとるよりも、はるかにはるかに簡単で、誰もがすぐにできることばかり。
例えば、なりたい自分や夢、目標などを書き出し口に出して常に意識することだとか、否定的な考えをしない、ポジティブな自分でいるようにすることだとか。
ところがどっこい。
何が難しいかと言うと、それらを継続することが一番難しいことなのです。

マイケルの何がすごいかというと、彼はこれらのマネージメントノウハウを頭はもとより無意識化にまで、深く深く刻み付け実践し、それをおそらく最後の日まで継続しつづけていたと思われることです。


1980年、当時「黄昏(On Golden Pond)」という映画を撮影をしていたジェーン・フォンダをマイケルはたずね10日ほどを一緒に過ごしたそうです。

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1980年9月「黄昏」ロケ地 New Hampshireにて なぜに HAWAIIのキャップなのかちら?まーいーわ許すー♪

その前年にはすでにフォンダと親交があったマイケル。

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1979年10月フォンダ主催のハロウィンパーティーにて。後ろのおっちゃん誰かわかりませんw

WIZの経験で映画を観るだけではなく制作の魅力に開眼していたマイケルは、「Study the greats and Become greater」精神と「I will be better than every great actor roped into one」の為でしょうか、80年代は特に多くの偉大だとされている名優たちと接触を図っています。
黄昏を撮影していたジェーン・フォンダとその父ヘンリー・フォンダ、競演のキャサリン・ヘップバーンとも親交を深めていたのはこの頃です。

その頃の思い出をジェーンが語っています。
source:Michael's self-motivation tapes‐Jane Fonda)

”私が「黄昏」を撮っていた時、マイケル・ジャクソンは私と10日間暮らしました。
彼は床に敷いたマットレスで寝て、私はロフトにいたのです。
1台のテープレコーダーがあって、私が下を見下ろすと、テープレコーダーのコードが彼の枕にのびていて。
彼が聞こうとしていたテープの内容はこうでした。
「‘You’re a good person, it’s going to be OK.’あなたは良い人です、きっとうまくいきます」”

-----------------------------

潜在意識への働きかけを行っていたのですね。



フランク・カシオの著書で、読書が苦手なフランクにマイケルが成功哲学を伝え、多くの関連本を薦めたという記述がありますね。マイケルの習慣は「読書と瞑想と研究だった」とも書いていました。

フランクに薦めた本 ※My Friend MICHAEL P96 P108
●The Power of Positive Thinking 「積極的考え方の力―ポジティブ思考が人生を変える」1952年出版(ノーマン ・ヴィンセント・ピール著)
「ポジティブ思考」という言葉を初めて使い、幸せな人生のための考え方の本で、著者は神父でもあったことから宗教的側面からも教えを説いています。
内容:「自分自身を信じよ。憎悪を心から、悩みを脳裏から追放せよ。期待することは少なく、与えることを多くせよ。生活に愛をもって満たせ。自分を忘れて、他者を思いやれ」等々

●The Greatest Salesman In The World 「地上最強の商人」1968年出版(オグ・マンディーノ著)
成功の鉄則を朝昼晩となえて前向きな考えを徹底することが述べられています。
内容:「良い習慣をつくり、自ら、その奴隷となる」「成功するまで頑張りつづける」「今日が人生最後の日であると心得て生きる」「今、ただちに行動する」等々

●The Power of Your Subconscious Mind 「眠りながら成功する」1963出版(ジョセフ・マーフィー著)
潜在意識の力を活用するために徹底的に意識する事柄を説いています。
内容:「「できない」という言葉を決して使ってはいけない。潜在意識の力によって何でもできるのだと肯定せよ」「あなたの害になったり、あなたを傷つけるようなことを信じてはいけない」「自らを貶める否定的な言葉、汚い言葉、人を貶める言葉を使うことは最もいけないこと」等々

●Creative Visualization 「理想の自分になれる法」1978年出版(シャクティ・ガワイン著)
内容:イメージやアイデアは抱き続けると必ず実現する。それらをあえて「宣言」することで否定的な思いが肯定的な思いに変わります。宣言は強力なテクニックだとしています。
例:私は毎日、あらゆる面で良くなっています。・私は光と愛に満ちた存在です。・私は人生を思うように生きることができます、等々を口に出して宣言する。等々

これらの本はいずれも出版が大変古いものですが、ある意味メンタルマネージメントの元祖的な名著ばかりです。
ざっと目を通しただけでも、「やってたんだねマイケル!」と思われるメソッドがたくさん。
汚い言葉を嫌った理由は、元々の優しい気質からと同時に、案外これらのメソッドが大きく影響していたのかもしれません。
「できない」に代表される否定語や憎悪を表すような言葉は、思い浮かべることも、ましてや口に出すことによって、脳の潜在意識に刻み込まれそういった言葉から連想される事柄も現実になってしまう、とはもはやこの世界の常識です。
1978年ごろの彼にとってFunkyという「黒人の体臭」を侮蔑する意味合いがあったこの言葉は「人を貶める言葉」にランクインしていたのかもしれません。
だんだんその意味合いが変わってきて、いつごろからか彼の中でランク圏外になったFunky。
のちにバンバン使いますw 真面目だよなーほんと^^

I "must" have the most incredable training system. to dig and dig and dig until I find.
最も驚異的なトレーニングの習慣を身につけなければ“ならない”。しっかり理解して取り組むんだ。それを自分のものにするまで。


そうして書かれた言葉たち・・

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80年前半スリラー以前とされているメモ

Mental program - Thought of the subconscious to become the Best M.J.
メンタルプログラム -最上級を目指すための潜在意識の思考力 M.J.


Dream: Greatest Actor, Singer, Dancer of all time and Entertainer, The Best.
Confidence
Faith
Persistence
Belief
Study the great of your field and become Greater.
Know the secrets of your endeavor "The Method"
Mind Target: Control and Influence the subconscious
Best in your field
Be Scientist know.
The Great's Method Try out and then perfect it.
Move Mountains
True Training: A never ending persistence to equal or exceed the performance in your minds eye

夢:偉大な俳優・シンガー・前代未聞のダンサー・エンターテイナー、しかも最上級の
自信
信頼
持続性
信念
自分の分野における偉人から学び、更に超える
自分の努力の“方法”の秘訣を知る
精神的目標:潜在意識の影響のコントロール
その分野での最高を
科学者がするように
偉大な先人の方法を実践し完成させる
山を動かすんだ
正しいトレーニング:頭の中で実際と同じかそれ以上のイメージを終わることなく持続させる



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By the talent given me by God
Training cultivating it.
Studying the greats in my field and becoming greater.
like a scientist searching persistent
confident to be the Best.
Study the greats and become greater.
Reach the Zenith of my ability as an actor singer dancer. M.J.

神から与えられた才能
それを耕すトレーニング
自分の分野の偉人から学び、その最上を目指す
根気よく研究する科学者のように
ベストである自信をもつ
偉人から学び、彼らを超える
俳優・シンガー・ダンサーとしての自分の能力の頂点に達する M.J.



MJ_mental_Pebble Beach
詩集Dancing The Dreamに使われた写真撮影をしたので有名なPebble BeachのThe Lodgeのランドリーカードの裏に書かれたもの。

I’m beautiful. I’m beautiful. I’m beautiful. I’m beautiful. I’m gorgeous.
God is for me, who can be against me?
I’m beautiful. I’m a new person now.
Beautiful, knowing the secrets and determined with fire to move mountains in all I do.
Molding my own world.
I’m beautiful.
The old me is behind. I will march ahead anew.
M.J.

僕は素晴らしい 僕は素晴らしい 僕は素晴らしい
神がお味方をしてくださる僕に誰が背を向けられるだろう
僕は美しい 今や僕は生まれ変わった 
美しく、人生の秘訣を知ったうえで、行う事すべてにおいて山をも動かすほどの断固たる決意と共に
自分自身にしか作れない世界を形作るんだ
僕は美しい
昔の僕は過去に残して、新たに前へ向かって堂々と進んでいくんだ
M.J.

I have learned that it is what you put in your mind mentally
What you think and do, that makes your person.
and you can put any mental object in this mind and it will bring it to reality.
So this means,
We can program ourselves to be the people we want to be,

what ever the subject matter is,
live in it by a mental physical program,
a system of learning and doing,
studying all the greats in the field and becoming greater.
My program will consist of

僕は何事も精神的な思考から始まる事を学んだ
何を考えどう行動するかでその人は決まる
心に浮かぶどんなことでもそれを強く頭でイメージすれば現実に至るんだ
つまりこういうことだ
僕らはなりたい自分になるように自分でプログラムできる

その内容が何であろうと、学んで実践するシステムで精神的、身体的にプログラムして、その分野におけるすべての偉人から学び、彼らを超えて生きていくんだ
僕のプログラムはもうできている


最後のメモがいつごろ書かれたものかは未確認です。
彼は80年後半から頻繁にこのロッジに来ていたようですが・・。
BADの頃に書かれたものか、91年のDancing The Dream撮影時に書かれたものかどうかはわかりませんが、彼は新しい何かをするたびに、新しいM.J.へと進化しようとしていたのでしょうか。
1979年に新しい名前と共に新生した時

僕は新しくて驚くほど素晴らしい俳優、歌手、ダンサーになって、世界に衝撃を与えるんだ

と力強く宣言し、Off The Wallで見事にソロアーティストとしての脱皮を果たし、Thrillerで文字通り世界に衝撃を与え、音楽史上に誇る業績を残した後でさえ満足することなく、さらにもっと斬新で独創性に富んだエンターテイメントを多くの人に届けるために

今や僕は生まれ変わった 

昔の僕は過去に残して、新たに前へ向かって堂々と進んでいくんだ

と、その眼はいつまでも前を見据えて。


続きます。


三題噺 JERO・HUMAN NATURE・MICHAEL

昨日はずっと雨がふっていた


見れば涙腺決壊必至のDagerousなタイムラインを見なくてもいいように

25日はJEROを観に行った

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”ターバン巻いてキャップ斜めかぶり”からは卒業されたようですw

Twitterで彼が
「演歌だけでなくオールジャンルの歌を歌うライブをします
僕に歌ってほしい洋楽の歌はありますか?」

とTweetしたのを見つけて
何の気なしに「Michael JacksonのHuman Natureを歌ってほしいです」とリプをした


日が経って本当にそういうライブをすることがわかって


幼い時に日本人のおばあちゃんに喜んでほしくて
美空ひばりを歌ったブラックアメリカンの彼

日本にやってきて演歌歌手になりたくて
六畳一間で苦労しながら夢を追い続けた人

謙虚な姿勢で、丁寧できれいな発音の日本語を話すこの人が歌う
Human Natureを聴いてみたかった



6月25日のライブチケットを5月の半ばにとってしまった
ひとりで行かなきゃなと思っていたら主人が付き合ってくれるという

この人には何回行ったかおぼえていないTIIだけど、そのうち7回も付き合ってもらった実績がある

ありがたいことだ^^


とはいえ、JEROがライブの選曲でHuman Natureを選んでいるという確証などない
歌ってくれたらいいなとは思ったけれど、演歌ばかりじゃないなら何でもいいやという気持ちだった


Billbord Liveはオシャレなライブハウスだが、いつもと違って公民館の様相をなしていたw

いつもよりオシャレをしたと思われる妙齢のご婦人方でいっぱい
開演を待つ間、ぱくぱくとお食事をしている(胸がいっぱいで食べられない・・なんていうひ弱な人は見受けられない)
がははと笑ってお互いをどつきあう(大阪では自然なコミュニケーションである)
大きな声で仲間を呼び扇子でパタパタ仰ぎあい「トイレいっとこトイレ!」と団体で移動する

みなさん楽しそうに高揚した笑顔で大好きなJEROを待っている
チケットをとって毎日指折り数えながら
ウキウキしながら、ワクワクしながら
今日という日を待っていたのに違いない

ふいに涙が出そうになった
このご婦人方が無性にうらやましくなった


彼女たちはあと数分で、大好きなJEROに逢えるのだ


大好きな人に
逢いたかった人に



逢えるのだから



00__010111.jpg



場内が暗くなりライブが始まる

オープニングナンバーはモータウン出身のR&Bグループ、SpinnersのIt's a Shame
スティービー・ワンダーが作ったこの曲を知っていたので、そうだよね!R&Bだよね!モータウン!ソウル!みたいな感じで、彼が演歌を歌う人だということを一瞬忘れる

次はBobby CaldwellのWhat you won't do for love
これも大好きだ

場内が明るくなってJEROがご挨拶する
JEROちゃ~~~~ん!というお世辞にも黄色くない多少山吹色が勝った年季を感じさせる声援に笑顔でお礼を言うJERO


嬉しい
嬉しい
嬉しい

前のめりなご婦人方からはその感情しか出ていない



五木ひろしだの安全地帯だの尾崎豊だの美空ひばりだのマッキー槇原だのと
さまざまなジャンルの歌を歌う

心なしか英語の歌より五木ひろしを歌う方が力入ってるJEROw
マイケルがJBに憧れたように、彼は五木ひろしに憧れた



わたしはそれなりに楽しんでいたし
歌の上手い人は何歌ってもうまいなーなんて思っていた


そしたら



あのイントロが



ガタ!!と立ち上がりかけてしまった

ブルーの照明の中でJEROがHuman Natureを歌う



妙齢のご婦人方のために「わかんない英語」の曲は3曲に絞ったようだった
その最後の曲だった


WHYで伸びるきれいな高音



つーと涙が出る

あの会場で
あの曲の時に泣いているのは
きっとわたしひとりだけだったと思う


歌い終わってJEROが言う

「今日は実はマイケル・ジャクソンさんの命日なんですね」
会場内一斉に「あらぁ」とか「んまぁ」とかが混ざったざわざわ・・
「もう3年なんですね・・(4年ですが)今日という日にこの曲を歌うことができるなんて」
「ねー」「はやいわねー」みたいな声がうっすら聞こえる



結局



逃げられなかったな・・



現実から逃げたつもりでここへきたのに


大きな塊が喉の奥から、鼻の奥から、つーんと押し寄せる
それは我慢できずに目からあふれてぼたぼたと落ちた


「ということで皆さんも絶対ご存じのマイケル・ジャクソンのヒューマン・ネーチャーという曲を聴いていただきました」とJEROが言い終わるやいなやひときわ大きな拍手が聞こえた


そこからはあんまり覚えていない


ただ覚えているのは、JEROに大きく手を振るファンに
彼が丁寧に、でも何度も何度も小さく小さく手を振る姿だった

本当に「YO-ME-N」な空気の無い人だった

逃げるつもりで観に来た全くジャンルの違うライブで
思いがけずに彼への静かなリスペクトを感じさせてくれたJEROに
頑張ってくださいねと言うとやっぱり丁寧に「ありがとうございます」と笑顔で言ってくれたその顔はとても小さかった


「次のコンサートも絶対行くわ!」とご婦人方が話している間を抜けて出口へ向かう
彼女たちの幸せが長く続けばいいなと思う
「次」がいつまでもあればいいなと思う



わたしたちには


どれほど願っても泣いても
「次」はない


どれだけ逢いたくて待っていても



彼女たちが指折り数えて楽しみに待った日は、できればカレンダーから消えてほしい日でもあった


00__1997_History.jpg



4年経とうが何年経とうが

恋しいものは恋しい

けれど
たとえ逢えなくても
声が聴けなくても
笑顔が見れなくても


いいよ
大丈夫

彼は永遠の存在になったんだから
心のなかにいつもいるんだ


名前を呼ぼう


愛しい名前


Michael

Michael

We still miss you

彼を讃える幸せ ~THE IMMORTAL WORLD TOUR

忘備録


MICHAEL JACKSON THE IMMORTAL WORLD TOUR By Cirque du Soleil

@大阪城ホール

00_2013_IMMORTAL_OSAKA.jpg
There are over 290,000 fans in Osakajo hall on the final day

6月7日 スタンドE 1列
6月9日 アリーナVJ 1列
6月13日 アリーナVJ 1列
6月16日 スタンドE 3列

正面スタンドからは俯瞰で全体を見ることができた
スクリーンの彼もよく見えた
物語の構成も何から何までよくみえた

ステージ正面最前列では演者、サウンド共に迫力と臨場感が文句なしに味わえた


素晴らしい才能をいかんなく発揮する一流のアーティストたちの集結
上質で極上のエンターテイメントの結集

なぜこれほど素晴らしいステージが存在しているのか



Michael Jacksonがいるからだ



そこに集まった美しく鋭くエネルギッシュで感動的なパフォーマンスやダンスや音楽を生み出す人々は

彼のためにそれを行う



彼に恥じない演技を
彼に恥じない踊りを
彼に恥じない演奏を
彼に恥じないステージを
彼に恥じないこのショーを


彼に捧げるために


完璧主義の彼が喜ぶよう
彼に認めてもらえるよう
彼の存在を汚さぬよう

パフォーマー達は持っているポテンシャルの最大値を引き出す
より美しく
よりしなやかに
より完璧に

もっと高く
もっと早く
もっと力強く


ミュージシャンはこの刹那の瞬間に唯一無二の最高の音を彼に贈る
よりパワフルで
よりグルーヴな
よりダンサブルに


全員がマイケルという頂点に向かうからこそ完成したショー

素晴らしければ素晴らしいほど
美しければ美しいほど
心が揺さぶられれば揺さぶられるほど
胸が熱くなれば熱くなるほど

それはマイケルがそうさせている
マイケルの音楽だからこそ
マイケルだからこそ
マイケルでなければ存在しなかった素晴らしいステージ


壮大なThey don't care about us
本来ならばあの中央にいるはずの人はいない

それが辛すぎた人もいただろう
それだから行かない人もいただろう



でもこれはマイケルに捧げられたステージだから
マイケルに捧げられたトリビュートだから

彼を讃えるために最高の才能は集められ
彼自身の芸術性と人間性の高さに見合うステージを目指して創られたショーだから


その空間で彼を祝い讃える幸せを幸運にも与えられた4日間だった


00_2009_humannature.jpg



もうひとつの幸運は
色んな人のお導きでジョナサンに逢うことができたこと

白米のおかわりを一生しないと誓ったおかげで(違う
日本に来てくれたお礼を言うチャンスをもらえた

でも

怖れていた通り言葉よりも先に涙が出て
なかなかお礼の言葉が言えないふがいないわたしに

彼はこんな言葉をかけてくれた


これはわたしに対してではなく

このショーに行きたくても行けなかった人
マイケルが愛したドラマーに会いたかったのに会えなかった人

マイケルを心から大好きな全ての人に言ってくれたと思ってる


"I know you love him
I love Michael, too

君が彼を大好きなのはわかってるよ
僕もマイケルが大好きだ"



マイケルを大好きな人達が創りあげたトリビュート
MICHAEL JACKSON THE IMMORTAL WORLD TOUR By Cirque du Soleil

ツアーはまだまだ続く
その先々でマイケルを愛する人たちを幸せにしてほしい


ありがとう ジョナサン
ありがとう シルク


そしてマイケル

世間が何といおうとも

あなたは立派だった


ありがとう 大好きなマイケル

マイケルの言葉を知りたくて その3

前回心配していたシュガーフットは、無事に名古屋公演から合流いたしました(^_^)v
ええ、宣言通り一生ごはんのおかわりしませんよw
ご飯茶碗を大きいサイズにしたり、最初の一杯をこれでもかと大盛りにしたり、なんて姑息な小細工などするもんですか!
女に二言などございませんの。
ダイエットになるし一石二鳥ですわ、おほほほー(T_T)


そしてしらっと前々回の続きなうえにタイトルもちょびっと変えたりしてますw

その2まで書いたバーニー先生のマイケルの言葉は、あくまでバーニー先生の思い出の中の、記憶の中のマイケルの言葉。
もちろんわたしは彼を信じて記事も書きましたし、きっとマイケルは本当にそういった会話を彼としたんだとも思っています。

でもね。
やっぱり本人の言った言葉に勝るものはなし。

残念なことに、今はもうリアルタイムではかなわないけれど。
どんな事が起ころうと、彼がいつも話していた彼の想いは、彼の信念は、終生ぶれることがなかった。
彼の残した言葉は彼の核となる想いを色々な角度から表現してくれています。
そんなマイケルの言葉を、もっと知りたいわけで。


USファンのブログやFacebook、Tumblrなどに、たまにMJ Quotes(引用)という感じでマイケルの言葉が載せられていることがあります。
Sourceが書かれているものの中に”MJ Tapes”とあるものが結構あります。

それらは、わたしを惹きつけるに十分魅力のある言葉たちでした。

例えばこんな風です。

MJQuotes- (From The Michael Jackson Tapes)
"I am going to say something I have never said before and this is the truth.
I have no reason to lie to you and God knows I am telling the truth.
I think all my success and fame, and I have wanted it, I have wanted it because I wanted to be loved.
That's all. That's the real truth.
I wanted people to love me, truly love me, because I never really felt loved.
I said I know I have an ability. Maybe if I sharpened my craft, maybe people will love me more.
I just wanted to be loved, because I think it is very important to be loved and to tell people that you love them and to look in their eyes and say it."
-Michael Jackson

僕が言おうとしていることは今まで決して話さなかったことだけど、これは真実だよ。
あなたにうそを言う理由はないし、僕が真実を話すことは神様もご存じだ。
僕は成功と名声がずっと欲しかった。欲しかったんだ。愛されたいがゆえに欲したものだ。
それが全てだよ。本当の真実さ。
人々に愛されたかった、本当に。なぜなら本当に僕には愛された実感がなかったから。
僕は自分に才能があるって言った。多分(歌やダンスなどの)その才能の技術を今より磨けば、みんなはもっと僕を好きになるんじゃないかって・・
僕はただ愛されたかっただけなんだ。愛されること、目を見て愛してるってちゃんと口に出して伝えることはとても大切な事だと思うから。


----------------------

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ちょっと孤独感を出してみたよ・・Hiromi郷っていいよね・・


ここで終わるとなんだか切ないですね。

この部分だけを抜き書きすると、「やっぱりマイケルは父親から愛情を受けられなかった渇きを、人々に愛されることで癒そうとしていたのね」という感想で終わってしまいそうです。

でも前後の会話を通して読むと、俄然印象が変わってきます。
そう、会話なんですよねこれ。

お察しのとおり、MJ tapesというのは、The Michael Jackson Tapes by Rabbi Shmuley Boteach という本のことで、これは強烈に評判の悪い本ですが、出版された当時、暴露本としてセンセーショナルに報じられて、マイケルがマドンナを好きじゃないって言ったとか、リサが子供を産んでくれないことがショックでお人形抱いてむっちゃ泣いたとか、ま、ゴシップ誌が大喜びするネタ満載な本だという認識の方も多いでしょう。

表紙がこれまた暴露本っぽいっていうね。
暗ーい感じでこわーい感じのw

章ごとにシュムリーの見解が記されていて、それがいちいちお説教臭く(ま、彼はユダヤ教のラビ、キリスト教で言うところの神父であるからして、説教っぽくなるのは性なのかもしれませんが)もちろん見解が違う話題ではMJを批判してもいます。
そういうところ、終始MJ礼賛な内容ではないという事もファンの神経を逆なでしたでしょうし、100歩譲ってMJがこの会話を出版するつもりであったとして、しかしながら途中で彼と決別したことで共著として出せなくなったにも拘らず、シュムリーの独断で世に出したことが大きな反感を買った一番の理由でしょう。

でも確かに彼らには蜜月の時期はあって、わたしの心のオアシスでもあるMJのオックスフォード大学での素晴らしいスピーチは、シュムリーがいなければ実現しなかったでしょうし、彼と共にHeal The Kidsの活動を行ったことは、MJの歴史において重要な側面であることには間違いないと思っているのですが。

彼らが決別したわけは、USファンが言うところの一般論と、シュムリーが書いているものとで、全く異なります。
あたりまえでしょうけれど。
はっきりいってそこはどっちでもいいですし興味ないです。
見解の違う方からお叱りを受けそうですが、そこにとらわれて貴重な宝をみすみす放置しておくなんて贅沢な事ができないんです、わたし。

わたしがこの本に惹かれた理由はひとつ。
マイケル自身が語った言葉の書き起こしだから、この一点です。
シュムリーの見解部分さえすっ飛ばせば、マイケルの貴重なロングインタビューだと思うからです。

一般のインタビューとは異なり、そこで交わされる話題は多岐にわたり、宗教のみならず、哲学にも長け歴史にも詳しいマイケルの豊富なインテリジェンスに基づくさまざまな見解がとても興味深い。
見方を変えれば、おそらく彼と同等の(ま、シュムリー本人はあくまでMJを導こうとする立場を崩しませんから、それ以上だと思っているでしょうけれど)知識を持った聖職者だからこそ、そういった彼の一面を引き出せたともいえると思います。

00__009107.jpg


実は会話だった上記の一文。
どうしてあんな切ない事をマイケルは言ったのか?
知りたいわ・・変な質問したのかしらシュムリー。もしそうなら許しませんことよ!
と言う感じで、全部通して読まなくてはわかりませんから、買おうとしましたらば、親切なUSファンの方がシュムリーのうざい見解部分をすっ飛ばしたドキュメントを提供してくださってましたので、それをダウンロードしましたの^^


実際このマイケルの言葉の前に交わされた会話は、シュムリーの「神は君の祈りにいつも応えてくれた?」という質問から始まります。

「Usually. Absolutely. That's why I believe in it. もちろん、いつもだよ。だから僕は神を信じている」

「君は困難な時に神がそばにいることを感じたかい?」

「There hasn't been one thing that I have asked for that I didn't get. It is not materialistic. 僕がずっと得られなかったもの・・それを求めた事に関してだけはお応えにならなかった。それは物質的なことではないんだ」

神は信じているけれども、いつもご加護があったわけではなく、欲しくて欲しくて、でもどうしても得られないものがあった、すなわち神はこの件に関しては彼に救いの手を差し出すことをなさらなかったわけです。
彼が求めても得られなかったもの。
それが「愛を実感する事」であり、「愛されたかった」という言葉につながるわけですね。

そしてこのあとも会話が続きます。
ここが興味深い展開になるわけですが、通常のインタビューであれば、特に意地の悪いインタビュアーならば「愛情を実感しなかったとは、それはお父さんからの虐待を意味しています?お父さんはあなたに暴力や暴言を常に行っていたということですね?それがあなたのコンプレックスを生む原因にもなったと。つまるところお父さんからの愛情不足があなたを整形に走らせたというわけですね?」みたいな方向に持っていきそうです。
翌日のゴシップ誌の見出しが容易に想像できますよね。

ですがシュムリーはゴシップ誌の編集長ではないので、あ、そう来るか的質問をしています。
「君の話の裏を返すと、もしも君が子供時代にたっぷり愛情を注がれていたならば、成功のために必死に頑張ることはなかっただろうということかい?」
マイケルの答えはこうです。
「That's true. That's why I wouldn't want to change anything because it has all worked out in its many different ways.
そうだね。だから僕は何も変えようとは思わない。たとえ別のやり方でうまくいったとしてもね

※Special Thanks!しょぼい訳を補強してくれた皆さま(M嬢・E嬢・S嬢 love you!)


シュムリーは、過去を別のやり方でやり直す気はない、と今の自分を肯定する彼に、「神が君に望んだものを与えなかったことが、結果的には君にとって恵みになったということかい?」と問い、マイケルはそうだと答えます。

さらにそんな風に必死で得た名声と成功が、(それによって自滅するロックスターもいるが)自分という人間を壊すとは思わなかったかと問われ、こう答えます。

"Yeah. I have always been kinda determined.
I have always had a vision of things I have wanted to do and goals I have wanted to reach and nothing could stop me getting that.
I am focused and I know what I want and what I want to achieve and I won't get side-tracked.
And even though I get down sometimes, I keep running the race of endurance to achieve those goals.
It keeps me on track. I am dedicated."

「思わない。僕にはずっと覚悟のようなものがあった。
僕には達成したいゴールややりたいことのビジョンがいつもあったから、それを止めるものは何もなかったんだ。
欲しいものも成し遂げたいこともよくわかっていたから集中したよ、わき道にそれたくなかったからね。
時々落ち込んだとしても、ゴールに到達するために僕は耐久レースを走り続ける。
競技場のトラックに居続けるんだ。全力を尽くしてね」


「君は君の子供時代の経験、それが辛いものであったとしても、それが今日の君自身、君の成功に繋がっているから、別のやり方はなかったと言ったね。本当に?」

「No. I am so sensitive to other kids because of my past and I am so happy about that.
ないね。僕は自分のそういう過去があるからこそ、同じ境遇の子供たちの配慮にはとても敏感なんだ。そういう自分で満足しているよ


ここでこのチャプター(A Painful Blessing: All I Wanted Was to Be Loved)は終わります。
初めに引用されていた箇所だけを読むと、なんとなく「かわいそうなぼくちゃん」的印象を受けますが、会話の流れを追うと全く異なる印象に変わります。

この会話からは、「僕ね、愛されたかったの。頑張ったら愛されると思ったの。だって愛されたって実感なかったんだもん」と女々しく訴えているのではなく、だからこそ「愛」を勝ち得るためにビジョンを明確に持ち、そこに向かって走り続けることに集中できたからこそ、望んだ通りの成功をおさめ、世界中のファンからの愛情も手に入れることができ、さらにはそういった孤独な子供時代を経たからこそ、同じような痛みを抱える子供たちの気持ちを敏感に察知でき、細やかな配慮を彼らに与えることができる自分がいる、そのことに誇りをもっているかのような彼のきっぱりとした姿勢を感じます。

一見自分の過去を嘆いているようにみせて、結局は自分の意志を貫く強い精神を持った人であり、困難から光を見出そうと努力する人であり、決して何ものにも屈せず自分の意識を常に高次の頂きに向かわせる人なのだと。

愛を求めて弱々しく孤独の森を彷徨っているかに見えても、必ず自力で力強く歩を進め太陽の光が降りそそぐ美しい愛の海辺にたどり着く人だと。

そういう意味でもトータルに交わされた会話のなかで、彼の本当に言いたかった真意を拾い読むことが、わたしにはやはり重要な事なんでした。

「神を信じているか」とスタートした会話の終着点は、結局「子供への配慮ができる自分で幸せだ」でした。
こうしてみると、やっぱりマイケルは自分のことは二の次で、いつもいつも子供のことを、子供の健全な精神や幸せを大切に守り育み慈しむことを最優先に考える人だったのだと、あらためて思うんだよね。

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シュムリーは、このThe Michael Jackson Tapesの第2弾となる本も出版しています。

Honoring The Child Spirit

これもシュムリーとの会話からの記録です。
前作の暴露本っぽい表紙の反省からか、これは「マイケル研究論文」みたいですw

IMG_0917.jpg

MJ Tapesが多岐にわたるテーマをまとめたものに対して、タイトル「Honoring The Child Spirit:子供らしさ(子供の精神)を守る」に見られる通り、マイケルの言うところの「子供らしさ」とは何かとか、子供から神を感じるとはどういうことなのか、マイケルが大切にする子供の心とは何かといった子供と彼に関するテーマに特化した会話が中心のもの。

MJ Tapesをダウンロードしたわたしですが、この本はちゃんと購入しましたw
この本に関してのみわたしが感じたことを言わせてもらえれば、シュムリーはとても良い仕事をしたと思っています。
「マイケルと子供の精神」だけに特化したインタビューなんて今までなかったですし、シュムリーがそれこそウザいぐらいこれに関する質問を、角度を変えつつ微に入り細に入り突っ込んで聞く度に、いかに子供が大切な存在であるか、そして大人になっても各々の中に必ず存在する「子供の精神」がどれだけ価値あるものかということを本音で語るマイケルがいるからです。

2009年のあの頃、喪失感で途方に暮れていたわたしに色々お話してくださったUS在住のファンの方が、「ある意味彼は言葉が足りない人」だと教えてくれたことがありました。
それは決して悪い意味ではなく、いつもマイケルは歌の歌詞にしろメッセージにしろ、馬鹿丁寧に解説したり説明したりなどしない。
いわば、それらを聴く人が、ファン一人一人が自分の思うように感じて、何かを考えてくれたらいいという、彼の意図があるせいだと。

まさに Read between the lines 行間を読む

直接的な表現の後ろに目を向けて想像力を働かせてみて
物事を多角的に捉えることも時には大切だよ

とでも言いたげなのだと。
それが極上のエンターテイメントを提供するMJの狙い。
観る者聴く者のイマジネーションに作品をゆだね、どんな風にも楽しんでもらいたいという彼のサービス精神の表れ。

ですがこの本の中では、彼はMJとしてではなく、マイケル個人の意見を語るのです。
それはそれは饒舌で、とても細かく例を出して答えていたりして、「そうか、そういうことだったのか」という、それまでなんとなく理解していたつもりの彼のいわゆる定番フレーズ、それの本来の真意のようなものが透けてみえるような会話もあります。
というよりも、そういう風にあらためて納得できるといいますか。


マイケルの子供の心を理解するのに最適だと思われる、このHonoring The Child Spiritに関しては、ぜひお奨めしたい和訳サイト様がありますのでご紹介します。ご存じの方は多いでしょうけれど。
ここ重要ですが、マイケル自身の言葉は、きちんと翻訳されたものを読みたいじゃないですか。ええ、自分を信用できませんよw

Honoring The Child Spiritさま:原文の日本語翻訳を大学の先生でもある著者様が出版レベルで行ってくださっています。毎週土曜日更新です。これが無料で拝読できるなんてすんばらすいことです\(^o^)/

読書日記と着物あれこれさま:MJ Tapesのマイケルが差別や宗教について語る章は必見です。

こちらのサイト主様がHonoring The Child Spiritさまサイト開設にご尽力なさっています。本当にありがたいことです。わたしはこのサイトが開設された時、心から嬉しくて涙が出るほど感謝島倉千代子でした(/_;)
もちろん記事自体も、独自の視点から綿密に組み立てられるMJ考察が論文と言ってもいいレベルで、大変興味深く読みごたえがあります。


そして、もしも興味がおありになって、Honoring The Child Spiritさまサイトへ飛ぼうという方は、どうぞシュムリーの(彼の事をよく思ってなくても、あるいは大嫌いであろうとも)序章からお読みになることを強くお奨めします。
この本が一体何のために存在するのかを、一般によく使われるフレーズ、おなじみの「金の亡者の巧みなMJ利用の典型」なのかどうかを、ご自分で確かめてみてください。
少しでもMJに不都合と思われる言葉や態度だと判断したらば最後、いっさいがっさいを否定するというスタンスでないかぎり、一読の価値はあるとわたしは思います。


0SupermoonMJ.jpg


わたしにとってずっとよくわからなかった疑問の答えが見つかるような気がしました。
その疑問と言うのは「なぜマイケルはそれほどまでに子供を愛するのか」でした。

子供は純粋だから
人をジャッジしないから
子供の目に神を感じるから

頭では「はぁそうですね」と理解しますが・・。

ただの子供好きをはるかに超越した底知れない愛情。
子供を守り助ける事を使命とした人。
この純粋な強くて深い愛情が、彼を地獄に追いやる冤罪の材料にされたというのに。(悲しい事に今も)
それでも、あの裁判後もその気持ちは変わることなく、ここで例に出すのも切なく哀しいですが、マーレー裁判時に公開されたテープの中で眠りに落ちる寸前なのかろれつも怪しい状態にもかかわらず、「子供たちを助ける」「子供病院を作る」と語った彼。
その信念、その想いを意識下にまで深く強く刻み続けていた人。

彼がなぜそれほどまでに子供という存在を、子供の精神を大切にしていたのか。
その想いがなぜ生まれ、自身を脅かす根源になり得ることも承知の上で、なぜなおその想いをゆるぎなく保ち続けることができたのか。

それらを彼の言葉で知ることは、今だからこそ大切なことだと思っています。
マイケルの心を彼自身の言葉で教えてくれます。

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gonpee2008

Author:gonpee2008
名前はakim
家族は主人と猫のゴン&ピー
いたってノーマル・・だけどMJバカw

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